廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

ハードボイルド時代劇 『筆殺仕立人』 第壱話:本

2008-03-16 23:23:23 | Weblog
 今日は広島ビッグアーチでサンフィレッチェの応援だ。 うっかり寝坊して14時試合開始なのに13時に起きてしまった。 大急ぎで身支度してスクーターに飛び乗り、ビッグアーチへ向けて出発。 我が家からビッグアーチは車やバイクなどを利用すれば20分程度で着ける場所にある。 もっとも駐車場は”ある”と言うだけでスタジアムの近くに停められるかどうかは別問題であり、臨時駐車場に停めさせられればかなり歩く事になり、また公共交通機関の利用だと新交通システムの駅や一般バス路線の停留所などからは歩いて丘の上のスタジアムまで歩かなければならないのが辛いだろうな。 だからこそ便利な市内中心部にある市民球場跡地にサッカー専用競技場を造るべきだと常々書いているのですが...

              

 ビッグアーチに着いた。 来る前にコンビニでスナック菓子とペットボトルの水を買っておいたのでスタジアム周辺の露店には目もくれずサポーター席入場口へ急ぐ。 入口付近にサポーター達の寄せ書きが飾られていた。 J1復帰への願いが込められたメッセージで埋め尽くされていましたが。 私はマジックペンを持っていないし、あなたも書いて下さいとも何とも書いていないので自分では書かなかった、 もっとも、もう書き込み出来る余白が無かった事もあるのですが... そして私はサポーター席の入場口に向かったが、ゲートの所から行列になっている。 これは何の行列かと思ったら入場の列だった。 私も何度かスタジアムに来ていますが、入口で長々と待たされたのは初めてだ。 待たされるのは嫌いな私ですがこの熱気は個人的に嬉しい。 後で聞いたら本日の入場者は17000人位で、これは去年の京都とのJ1・J2入れ替え戦、浦和戦(浦和のサポーター3000~4000人も入れてですが)に次ぐ多さで、J2に落ちて観客減を危惧していましたが今のところ安心出来る地元の熱気の様です。

                 

 サポーター席はもう一杯だったが、私一人なので空いている席を見つけてあっさり座る所は確保した。 席に着いたのが試合開始5分前、先発メンバー発表はとっくの昔に終わっていた。 このスタジアムの難点は先発メンバーの発表より遅く来ると現在ピッチに誰が居るのか分からなくなる事だ。 スタジアムによっては選手名や背番号が大型ビジョンや電光掲示板に表示されるところもあるが、このビッグアーチにはそれが無いので観戦時に不便を感じている。 入口で配られるマッチデープログラムを見れば大体誰が出ているのかは分かるのですけど。 現在、サンフィレッチェは故障など色々あっていつもは試合に出ていない選手も出ている。 広島のGKと言えば下田選手と思っていたが、今日は木寺選手だ。 もちろん、先日引用させて頂いたカズ選手(横浜FC)のコラムにあった通り、選手はみんな試合に出る為に毎日練習しているのであって、今出ている選手こそが今のチームで一番調子の良い選手と言う事なのだ。

                   

 試合が始まった。 ホームのサンフィレッチェが押し気味の展開ながら、なかなか点が入らないイライラする感じ。 去年から思っているのだが、やたらとパスやサイドチェンジを繰り返す攻め方が中途半端で迫力不足な気がして物足りない。 もっと積極的にドリブルで仕掛け、チャンスがあればすぐにシュートに持ち込むべきではないのかと思って見ていました。 前半の終わり頃に広島の高萩選手が混戦の中から思い切り良シュートを打ち込んで先制、観客席も盛り上がった。 そして後半も最初はじりじりする展開になったのですが、チーム復帰したかつてのエース・久保選手が投入されて観客席も盛り上がり、チームも勢いに乗ったのか、さっきまでとは打って変わってドリブルでガンガン仕掛ける胸がすく攻めに変わり、混戦の中から再び高萩選手がシュートを打ち込んで待望の追加点、そして試合終了直前にエースFWの佐藤(寿)選手もゴールを決めて3-0で快勝した。 この調子で今後も勝ち進んで欲しい。 ユヴェントスじゃないですが勝ち点マイナスから始まった位のつもりでひたすら勝ち点を積み重ねて行ってくれれば。

 さて、試合も勝った事だし、私も最後に一仕事だな...

                   

「愛媛の監督、望月さんでしょうか?」

「そうですけど、あなた一体誰?」

「タダの田舎侍、”駿河守”だと言ったら?」

「”駿河”だと!? 貴様...まさか......」

「その通り、大正解ですよ、望月さん。 ズバリ賞として私の秘剣・紫光斬りをお見せしましょう。」

「ま、待て... そんなもの、いら...」

 





「......峰打ちでござんす。」


 元締めをお迎えして初の仕立は成功した。 とりあえず”エリカ様”にご報告しなくては。 何と言うべきか? まさか”来た。 見た。 勝った。”ではいけないだろうし、普通に事務的口調でいいか...

「”エリカ様”、仕立完了しました。 これより撤収します。」

              

 私は携帯をポケットに戻し、スクーターに乗ってビッグアーチを後にした。 サンフィレッチェはJ2優勝、そしてJ1復帰へ向けて連勝スタートが出来た。 そしてカープも月末にはいよいよ開幕の時を迎える。 去年の秋、試練の時を迎えた広島スポーツはこの春、とにもかくにも走り出したのだ。 もう後退出来るところまで後退してしまった。 これからはただ前に進むだけなのだ...


                 続く







                 キャスト



駿河守/ナレーター     管理人さん



伊予のエースFW      田中俊也(愛媛FW)

大宮から来た男       若林学(愛媛FW)

元広島のベテランFW    大木勉(愛媛FW)

伊予のDF          金守智哉(愛媛DF)

伊予の守護神        川北祐介(愛媛GK)



紫の稲妻           佐藤寿人(広島FW)

ドラゴン久保         久保竜彦(広島FW)

三矢のファンタジスタ    柏木陽介(広島MF)

三矢の守備の要       ストヤノフ(広島DF)

伊予から来た男       高萩洋次郎(広島MF)

三矢の守護神2       木寺浩一(広島GK)

サンチェ            ????(広島FC公式マスコット)

フィレッチェ          ????(広島FC公式マスコット)



愛媛サポーターの皆さん

広島サポーターの皆さん



伊予の指揮官        望月一仁(愛媛監督)

三矢の指揮官        M・ぺトロヴィッチ(広島監督)



炎の飛龍           藤波辰爾(プロレスラー・特別出演)



エリカ様            ?????(女優)





                 スタッフ


製作              管理人さん

脚本              管理人さん

演出              管理人さん

音楽              無し

殺陣              管理人さん

美術              管理人さん

撮影協力           広島市
                 広島広域公園競技場(広島ビッグアーチ)
                 サンフィレッチェ広島FC
                 愛媛FC
                 広島城
                 横川胡子神社

監督              管理人さん





 この物語は一部フィクションであり、実在する人物、団体、地域とは関係無い...ところが含まれております。


 ...異常です。
コメント
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