今年の正月は歴史物などで見応えのある番組が多い気がする。 そんな中、昨日のビデオに撮っておいた教育テレビの赤毛のアン特番を見た。 物語の舞台となったカナダのプリンス・エドワード島の美しい風景を紹介しながら作品に思い入れのあるコメンテーターやファン達が語り合うと言う趣向だったのだが、私もこの作品が好きなので興味深く見させてもらいました。 私がこの作品に最初に出会ったのはアニメ版です。 昔は日曜の19時30から『世界名作劇場』と言うアニメ枠があって世界の名作児童文学をアニメ化して紹介する番組があったのだ。 今のテレビ業界を見る限りでは想像もつかないが... このアニメ版を作ったのが今ではアニメ映画の”巨匠”となった若き日の宮崎駿さんと高畑勲さんのコンビで、あえて子供向きの作風にせず大人の鑑賞にも堪え得る作品に仕上げてくれた事はこの作品の幸運と言えるのでは? このシリーズでは『フランダースの犬』や『母を訪ねて三千里』、『ペリーヌ物語』など名作は多かったが、いずれも子供向けの画風やキャラクターデザインで、あまり大人が好んで見られる作品にならなかったのは惜しかった様な、それとも子供向けに徹していてそれで良いと考えるべきか。
私がこの『赤毛のアン』に共感したのは自分も子供時代に野山とか色々な物を見て空想にふけっている”夢見る少年”だった共通点と、どんな時にもいい方に考えて失敗しても嫌な事があっても常に前向きな”ポジティヴ・シンキング”が憧れと言うか、私はどうしても悲観的になりがちな性格だったので見習いたいと言うところか。

私が考える日本プロ野球のグランドデザインですが、基本的に今のプロ野球が潰れて新しく作り直したと言う前提で書きます。 今のプロ野球で最高意思決定機関は12球団のオーナー会議ですが、会議でみんなが同じ方向に動く事はまずありません。 ドラフト制度やFA制度の改革が良い例で、自由競争と戦力均衡と言う全く意見の違う球団同士の話し合いが延々と続いて何十年も変わらない。 私はそんな事より選手の行く先をクジで決める様なドラフトなど廃止し、それでいて戦力のバランスを取るにはどうするか...と考えるのですが。
日本(アメリカもそうですが...)のプロ野球は先に球団が出来て、それが複数以上に増えてリーグ戦を開催する事になり、その為にプロ野球組織やリーグが創られたと言う歴史になっています。 サッカーの場合は既存の企業クラブは元々あったけどまず先にプロリーグ組織が出来て、そのリーグの理念も先に発表されてそれに賛同する既存の企業クラブがプロ化してリーグに加わった形になっています。 日本のプロ野球も一度解散してまずリーグを発足させてその将来的ビジョンを打ち上げ、それに賛同する球団が加わる形にしないと何の改革も出来はしません。
歴史に学べば、合議制による意思決定の国で思い切った改革をやれたと言う話は聞きません。 海外リーグや他競技と渡り合って行く必要のある今は、ちゃんとした”グランドデザイン”を持った指導者が腕を奮える組織にしないと。 現在のプロ野球の指導者はコミッショナーと一応はなっていますが、彼はオーナー会議の決定によって選ばれており、オーナー達を怒らせればすぐにその地位を追われます。 こんな人間に既得権に踏み込んだ改革など出来るはずもありません。

リーグの構成ですが、私は今の12球団・2リーグ制にはこだわっていません。 仮に今の形でやるのならリーグ内の戦力を均衡させないと面白い試合や優勝争いを見せられずファンに見放されます。 戦力均衡を否定するのなら今とは違ったリーグ構成にするべきで、私はサッカーと同じ階層型のリーグ構成を考えています。 こうすれば資金力のある球団や、資金力は無くても強い球団が一部リーグを構成し、そうでない球団が二部リーグを構成して戦います。 私はたった12球団では話にならないしアメリカにも勝てない、しかし地方で身の丈に合った経営をやっている球団と資金力のある球団が一緒にやるのには限界がある、階層型リーグにしてカテゴリー分けすれば有力なスポンサー企業の少ない地方都市も球団を持てると思いますから。
そして球団名は都市名を原則とし、企業名を直接球団名とする事は禁止する。 これも今のプロ野球には出来ない事でしょうが... 日本では球団が他企業に売却される度に前の所有者の痕跡を消す為にその球団の過去の歴史が抹殺、または意図的に無視されて来ました。 アメリカに次ぐ長い歴史を持つ日本プロ野球にとって球団史の断絶は貴重な”資源”の無駄遣いであり、また球団を地域に根ざした独立した存在とする為にも企業名を外す事は絶対に譲れない大原則です。 今のプロ野球は経営安定の為に企業一社で球団を保有し、子会社にしていないといけないと言う形にしているらしいですが、単独でプロ球団を保有できる大企業は地方にはほとんどありません。 これがプロ野球の拡大を妨げる要因になっているのですから。 それに球団に企業名を付けないと言う事は球団が一企業の所有物では無いと言う意味にもなりますから。 もちろんユニフォームなどに企業ロゴなどのスポンサー広告を入れる事はOKになります。

私の構想では今のプロ野球が破綻して潰れた後、日本サッカー協会の支援とご指導を仰いで『野球Jリーグ』を設立、当初は6球団くらいで始める事になるでしょう。 その運営が軌道に乗ったところで新球団の参加を求めてまず8球団から10球団に、それ以上増えるとリーグ戦日程を組む事は難しくなりますのでここでリーグを二部形式に分けます。 仮に今と同じ12球団まで増えた時点だとしたら一部が8球団、二部が4球団と言ったところでしょうか。 もちろんサッカーのJリーグ同様に入れ替え制度があります。 4球団ではやりにくいのでその後は二部の球団を全国各地に増やして行きます。 今の12球団が多いか少ないかと言う話はよくありますが、私は日本ほど野球が盛んな国なら24球団までは増やせると思っています。 現在の様なリーグ構成では難しいですが、レベルに合わせた階層型リーグ構成なら有力な大企業の少ない地方中堅都市でもプロ野球を持つ事が出来ると思いますので。 では次に私が考えている24球団制のプロ野球の形について説明します。
『野球Jリーグ・プレミアシップ』(一部リーグ)
①8球団制
②各球団の戦力補強は自由競争
③指名代打(DH)制を導入して投手の打席は見せない
④外国人枠は無し
⑤国外球団との交流戦を行う
⑥上位2球団がアジアシリーズ進出、最下位は二部降格、7位は入れ替え戦へ
『野球Jリーグ・チャンピオンシップ』(二部リーグ)
①16球団制・8球団ずつの東西地区に分ける
②サラリーキャップ制度を導入・選手総人件費枠を設けて戦力均衡を図る
③投手も打席に立つ
④外国人枠がある
⑤東西地区同士の交流戦を行う
⑥地区優勝球団が日本一を争い、勝てば一部昇格、負ければ入れ替え戦へ

下部組織についてですが、前から書いている通りドラフト制度は無くて選手獲得は独立リーグに限定する。 その独立リーグとは別にサッカー同様のユースチーム設立を野球Jリーグ各球団に義務付け、そこの出身者は”昇格”と言う形で獲得出来る。 大リーグのメジャー枠と同様に一球団の正規選手枠は40人とし、それ以外の選手は育成選手として待遇に明確な差を付ける。 各球団には二軍や三軍がある(特に設立は義務付けしない)ので二軍では独立リーグ出身者とユースチーム出身者、それと故障明けの選手が一軍昇格を目指して競い合う事になる。 一軍昇格が決まれば正規選手契約に切り替わるが、一方で正規選手枠は40人なので枠を開ける為に誰かが解雇されて他球団に移籍するか育成選手枠で球団に残るか本人の意思で決める事とする。
二軍は経費削減の為に一定の範囲に集めた方が良いのかも知れません。 関東や関西などに集め、その地で地域密着の独立運営するやり方です。 今で言えば横浜の二軍『湘南シーレックス』や鎌ヶ谷にあるファイターズの二軍がそれに近いでしょうか。 それらの集合体が関東や関西などで一種の独立リーグみたいな格好で運営されるイメージです。
現在の新人選手に支払っている契約金制度は廃止、もしくはスズメの涙程度にする。 その代わり引退時に功労金、もしくは(引退後の生活の為の)支度金を支払う。 また年金制度は一律で一般サラリーマン並みに出るが、一軍在籍日数に応じて”プレミア”が付いて年金支給額が上乗せされる仕組みとします。 年金の原資は選手会を通じて集め、更にリーグからも補助金を出し、それを複数の方法で投資して増やして選手の年金資金を捻出する。

これは以前私の旧ホームページ『カープBOM Mk-Ⅰ』で書いたものに年金制度などを加筆したものです。 今後もアイデアを追加して毎年正月にこれを更新するとか考えています。 もっとも何度も更新できる程いつまでも今のプロ野球が持ちこたえられるかは分かりませんが...
...以上です。
私がこの『赤毛のアン』に共感したのは自分も子供時代に野山とか色々な物を見て空想にふけっている”夢見る少年”だった共通点と、どんな時にもいい方に考えて失敗しても嫌な事があっても常に前向きな”ポジティヴ・シンキング”が憧れと言うか、私はどうしても悲観的になりがちな性格だったので見習いたいと言うところか。

私が考える日本プロ野球のグランドデザインですが、基本的に今のプロ野球が潰れて新しく作り直したと言う前提で書きます。 今のプロ野球で最高意思決定機関は12球団のオーナー会議ですが、会議でみんなが同じ方向に動く事はまずありません。 ドラフト制度やFA制度の改革が良い例で、自由競争と戦力均衡と言う全く意見の違う球団同士の話し合いが延々と続いて何十年も変わらない。 私はそんな事より選手の行く先をクジで決める様なドラフトなど廃止し、それでいて戦力のバランスを取るにはどうするか...と考えるのですが。
日本(アメリカもそうですが...)のプロ野球は先に球団が出来て、それが複数以上に増えてリーグ戦を開催する事になり、その為にプロ野球組織やリーグが創られたと言う歴史になっています。 サッカーの場合は既存の企業クラブは元々あったけどまず先にプロリーグ組織が出来て、そのリーグの理念も先に発表されてそれに賛同する既存の企業クラブがプロ化してリーグに加わった形になっています。 日本のプロ野球も一度解散してまずリーグを発足させてその将来的ビジョンを打ち上げ、それに賛同する球団が加わる形にしないと何の改革も出来はしません。
歴史に学べば、合議制による意思決定の国で思い切った改革をやれたと言う話は聞きません。 海外リーグや他競技と渡り合って行く必要のある今は、ちゃんとした”グランドデザイン”を持った指導者が腕を奮える組織にしないと。 現在のプロ野球の指導者はコミッショナーと一応はなっていますが、彼はオーナー会議の決定によって選ばれており、オーナー達を怒らせればすぐにその地位を追われます。 こんな人間に既得権に踏み込んだ改革など出来るはずもありません。

リーグの構成ですが、私は今の12球団・2リーグ制にはこだわっていません。 仮に今の形でやるのならリーグ内の戦力を均衡させないと面白い試合や優勝争いを見せられずファンに見放されます。 戦力均衡を否定するのなら今とは違ったリーグ構成にするべきで、私はサッカーと同じ階層型のリーグ構成を考えています。 こうすれば資金力のある球団や、資金力は無くても強い球団が一部リーグを構成し、そうでない球団が二部リーグを構成して戦います。 私はたった12球団では話にならないしアメリカにも勝てない、しかし地方で身の丈に合った経営をやっている球団と資金力のある球団が一緒にやるのには限界がある、階層型リーグにしてカテゴリー分けすれば有力なスポンサー企業の少ない地方都市も球団を持てると思いますから。
そして球団名は都市名を原則とし、企業名を直接球団名とする事は禁止する。 これも今のプロ野球には出来ない事でしょうが... 日本では球団が他企業に売却される度に前の所有者の痕跡を消す為にその球団の過去の歴史が抹殺、または意図的に無視されて来ました。 アメリカに次ぐ長い歴史を持つ日本プロ野球にとって球団史の断絶は貴重な”資源”の無駄遣いであり、また球団を地域に根ざした独立した存在とする為にも企業名を外す事は絶対に譲れない大原則です。 今のプロ野球は経営安定の為に企業一社で球団を保有し、子会社にしていないといけないと言う形にしているらしいですが、単独でプロ球団を保有できる大企業は地方にはほとんどありません。 これがプロ野球の拡大を妨げる要因になっているのですから。 それに球団に企業名を付けないと言う事は球団が一企業の所有物では無いと言う意味にもなりますから。 もちろんユニフォームなどに企業ロゴなどのスポンサー広告を入れる事はOKになります。

私の構想では今のプロ野球が破綻して潰れた後、日本サッカー協会の支援とご指導を仰いで『野球Jリーグ』を設立、当初は6球団くらいで始める事になるでしょう。 その運営が軌道に乗ったところで新球団の参加を求めてまず8球団から10球団に、それ以上増えるとリーグ戦日程を組む事は難しくなりますのでここでリーグを二部形式に分けます。 仮に今と同じ12球団まで増えた時点だとしたら一部が8球団、二部が4球団と言ったところでしょうか。 もちろんサッカーのJリーグ同様に入れ替え制度があります。 4球団ではやりにくいのでその後は二部の球団を全国各地に増やして行きます。 今の12球団が多いか少ないかと言う話はよくありますが、私は日本ほど野球が盛んな国なら24球団までは増やせると思っています。 現在の様なリーグ構成では難しいですが、レベルに合わせた階層型リーグ構成なら有力な大企業の少ない地方中堅都市でもプロ野球を持つ事が出来ると思いますので。 では次に私が考えている24球団制のプロ野球の形について説明します。
『野球Jリーグ・プレミアシップ』(一部リーグ)
①8球団制
②各球団の戦力補強は自由競争
③指名代打(DH)制を導入して投手の打席は見せない
④外国人枠は無し
⑤国外球団との交流戦を行う
⑥上位2球団がアジアシリーズ進出、最下位は二部降格、7位は入れ替え戦へ
『野球Jリーグ・チャンピオンシップ』(二部リーグ)
①16球団制・8球団ずつの東西地区に分ける
②サラリーキャップ制度を導入・選手総人件費枠を設けて戦力均衡を図る
③投手も打席に立つ
④外国人枠がある
⑤東西地区同士の交流戦を行う
⑥地区優勝球団が日本一を争い、勝てば一部昇格、負ければ入れ替え戦へ

下部組織についてですが、前から書いている通りドラフト制度は無くて選手獲得は独立リーグに限定する。 その独立リーグとは別にサッカー同様のユースチーム設立を野球Jリーグ各球団に義務付け、そこの出身者は”昇格”と言う形で獲得出来る。 大リーグのメジャー枠と同様に一球団の正規選手枠は40人とし、それ以外の選手は育成選手として待遇に明確な差を付ける。 各球団には二軍や三軍がある(特に設立は義務付けしない)ので二軍では独立リーグ出身者とユースチーム出身者、それと故障明けの選手が一軍昇格を目指して競い合う事になる。 一軍昇格が決まれば正規選手契約に切り替わるが、一方で正規選手枠は40人なので枠を開ける為に誰かが解雇されて他球団に移籍するか育成選手枠で球団に残るか本人の意思で決める事とする。
二軍は経費削減の為に一定の範囲に集めた方が良いのかも知れません。 関東や関西などに集め、その地で地域密着の独立運営するやり方です。 今で言えば横浜の二軍『湘南シーレックス』や鎌ヶ谷にあるファイターズの二軍がそれに近いでしょうか。 それらの集合体が関東や関西などで一種の独立リーグみたいな格好で運営されるイメージです。
現在の新人選手に支払っている契約金制度は廃止、もしくはスズメの涙程度にする。 その代わり引退時に功労金、もしくは(引退後の生活の為の)支度金を支払う。 また年金制度は一律で一般サラリーマン並みに出るが、一軍在籍日数に応じて”プレミア”が付いて年金支給額が上乗せされる仕組みとします。 年金の原資は選手会を通じて集め、更にリーグからも補助金を出し、それを複数の方法で投資して増やして選手の年金資金を捻出する。

これは以前私の旧ホームページ『カープBOM Mk-Ⅰ』で書いたものに年金制度などを加筆したものです。 今後もアイデアを追加して毎年正月にこれを更新するとか考えています。 もっとも何度も更新できる程いつまでも今のプロ野球が持ちこたえられるかは分かりませんが...
...以上です。