中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

オリックス納会にて

2008-11-25 19:51:09 | Weblog
 ひょんなことから、オリックスの球団納会に顔を出した。オリックスと言えば、入社して初めて付いた球団。担当記者ではなく、見習いで行っていた球団ではあるが、2年間担当した近鉄と合併しているから、今でも知った顔が多い。安達スカウトの顔を見て「あんた全然変わってないな。白髪は増えたけど」と言うと、笑顔で「苦労してるもん」だって。彼とは同い年なんだがな。

 来季から2軍の打撃コーチに就任する藤井(康雄)さんも、あの頃よく取材させてもらった。ブルーサンダー打線の一員として、若手ながらよく打った。その藤井さんが、先頃本を出されたという。タイトル名は「藤井康雄(ミスター・ブルーウェーブ)の突破力」(東邦出版・定価1500円)。本の名前は聞いたことがあったが、実際にはまだ読んでいない。納会前に本人から「本を宣伝してよ」と言われた。もちろん、しますとも。藤井さんの苦労話や秘話がてんこ盛りで載っているというから、これは必読だ。俺も買って読む。興味のある方、いや、野球ファンなら一度読んでみて下さい。

 清原和博氏が、オリックスの一員として最後の公式行事となったこの納会。阪神の納会を取材し慣れているこっちは、随分と戸惑った。大阪市内の超有名ホテルで開催されているのは同じでも、我々報道陣の扱いがまるで違う。向こうは、マスコミの待機室も大きく、待っている時間は食事もできた。もちろん、球団が用意してくれるのだ。こっちは…。いやらしいから書かないが、狭い部屋にあるのは水とお茶だけ。しかも、水はアッと言う間になくなった。交換にも来ない。あまりいやらしいから、もう書かない。

 阪神とオリックスではマスコミに対する露出度がまるで違う。球団としての扱いが違ってくるのは当然でもある。理屈ではわかっても、やはりこっちも感情のある動物。どうしても、双方の比較をしてしまう。

 それにしても、清原氏の醸し出すオーラはどうだ。もったいない。ほんと、格闘技界に参戦すれば、大ヒーローになれるだろうに…。