中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

プロ野球はもっと「地方」に進出を!

2009-01-27 16:25:31 | Weblog
 近い将来、沖縄で「阪神vs巨人」もしくは「巨人vs阪神」の公式戦が行われるかも知れない。このニュースを会社で聞いたとき、素直に「ええこっちゃ」と思った。かつて試合か沖縄で公式戦が行われたらしいが、はっきり言って他のカードとはわけが違う。伝統の一戦が甲子園や東京ドーム以外で行われるのは画期的なことだし、それが沖縄であれば、もっと価値がある。

 個人的に思うのは、プロ野球の各球団は積極的に「地方」で試合をしてほしいということだ。確かに、阪神が甲子園を離れ、巨人が東京ドームを離れれば、収益面で大きな損をすることになりかねない。今や、テレビ放送も多様化され、地上波はなくても、CSなどでほぼすべての試合が見られるようになった。昔とは全く状況は違うわけだが、それでも地方のプロ野球ファンは「ナマ」の彼らを見たいのだ。

 テレビで見ているスタープレーヤーが地元にやってくる。それだけでも子供たちはワクワクするだろう。それがたとえ年に1試合でもいい。もしくは、2年に1度であってもいい。定期的に彼らが見られる状況が出来上がれば、多少地域に色がついていたとて、やってきた球団を応援する気にもなる。

 我が故郷・三重の片田舎では、プロ野球の試合など見ることはできなかった。バスに乗り、電車を乗り継いで名古屋や大阪まで行かなければ、見られなかった。もちろん、日帰りできない。いつも「プロ野球ができる球場ができないか」と思っていたものだ。それは今も変わらない。三重にプロ野球の公式戦が来たら、飛んでかけつけるだろう。

 都会のファンも、地方のファンも「野球ファン」には違いない。それらをもっと大事にするような日程の組み方ができないものか。今年は新潟に阪神が行く。新潟の阪神ファンが喜ぶさまが、瞼に浮かぶ。