中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

ここまで「打てない」理由は…

2009-05-20 20:26:22 | Weblog
 七回に入るまでテレビを見なかった。見たくなかったからではない。ちょっとした用事があったので、見られなかっただけなのだが、それでよかった。テレビをつけたら「0-1」と出ていた。七回二死までまたゼロに抑えられている。しかも相手はホールトン。あんな投手(失礼か…)にでさえ得点できない。しかも1安打とは…。すると、狩野に同点ソロが飛び出した。

 結果を待って書くほどの「気力」がないので、今このブログを書いている。なぜ5月に入って打てなくなったのか。間近で見ていても、本当の理由はわからない。皆さんが書き込んでくれているように、鳥谷の不調よりも金本、新井の2人の落ち込みは確かに目立つ。金本は落ち込んだが、新井はずっと落ち込んだままだから、この表現は正確でないが…。それにしても、ここまでクリーンアップが打てないとは、このおっさん記者も想像できなかった。

 新井の「5番」を云々する方もいるが、彼は広島時代に4番を打っていたのだよ。プレッシャーの違いこそあれ、球団を代表する主砲だった。しかも、昨年の北京五輪でも4番を打った。阪神の5番が務まらないはずがないのだ。では何故打てないのか…と聞かれると辛い。昨年の腰痛から打撃がおかしくなったとも考えられるが、はっきりした理由はわからない。

 そう書いているうちに、ウィリアムスがオーティズに勝ち越し打を浴びた。下柳は力投したのに、このままでは負け投手になってしまう。これは勝負のあやだから仕方にせよ、毎回毎回この様では、はっきり言って投手陣も頭にくる。悶々とした気分を抱えたまま、ズルズルと敗戦だけを積み重ねていく。そうするうちに、投手陣が大崩壊を招く。今度は打ってもそれ以上に打たれる。はっきり言って、悪循環だわな。

 昔よく見た光景を、今ビデオテープを巻き戻すように見ている。真弓監督の顔が「吉田監督」もしくは「野村監督」に見える。ユニホームだけ85年当時にしてもダメだわ。言えるのは「自分たちは弱い」という認識に立って、謙虚に試合にぶつかるべし、ということ。これは実に難しいんだけどね。

 結果は見ません。ほな皆さん、さいなら。

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
結局 (ゴリ)
2009-05-20 23:35:57
狩野でドロ臭く追いつくも追い越せず
江草が松中にドーン!でしたねえ。

新聞によると真弓はクリーンナップをいじる気はないようですねえ。
しかし今の段階は打順入れ替え云々のレベルを
超えてしまったような気がしますが。。。
つながり云々よりもヒットが出ないんですもの。。
日本球界経験のある外人を探してるようですが
低迷の要因がメンチだけにあるとは思えませんが。。。

鳥谷の不振に監督は「王さんもスランプは長かった」と言ったとか。。
おいおい比べる次元が。。以下自粛。

とりあえず今の阪神がすべきことは何ですかね??
打順再編?ローテ再編?守備位置再編?え?全部??
返信する
決別!? (あんこう)
2009-05-20 23:55:01
今日の経過&結果を振り返りながら、あくまで前向きに捉えればですが、光明が見えた?かも、といちるの望みを抱きました。

前年までの岡田野球との葛藤が真弓監督にあったとすればですが、鳥谷に代打を送ったことは、ひとつの決心だったのでは?

まあ代打が桧山ってゆうのが将来性を感じさせないのでなんですが。
桧山選手がアカンという意味ではありませんので、念のため。

岡田前監督が描いていたクリーンナップ構想を切り崩したわけですから、ここからさらに新しい形=真弓野球を見せてもらいたいもんです。

返信する
今年は、あかん (とらきち)
2009-05-21 00:09:19
あかんでもしょうがないんですが。光るものが欲しいなー。マー君対由規なんかうらやましいですな。今は、狩野がいい経験してるぐらいですもんね。真弓さんも一年目の起用法や判断はこんなもんで、来年はすこし変わるところもあるでしょう。来年あかんかったら首でなんか昔にはもどらんといてやー。
返信する
Unknown (もぐもぐ)
2009-05-21 04:26:25
追いつくことは出来ても勝ち越せない、無意味なヒットは打ってもタイムリーがでない。
2点以下の接戦はすべてといっていいくらい競り負けるということは、やっぱり指揮官の勝負勘のなさでしょうか。やることなすこと裏目ですから。

真弓さんは勝負師には不向きなんですかね。
まだ1ヶ月あまりなのでなんともいえませんが、1年目で日本一になる監督さんもいますし、経験を積めばいいというものでもなさそうですし。

しかし4・5番の貧打は半端じゃないですね。
怪我の影響なのか、肉体の衰えなのか、それとも精神的なものなのか、ご本人たちが無言を貫く限り誰も窺い知ることは出来ませんが。

今年は貧打クリーンナップとともに心中する覚悟なのか、鳥谷選手に代打を送ったようにいよいよ聖域にも手をつけるのか、真弓さんのお手並み拝見します。

意外にチャレンジャーかもしれません(笑)
返信する