中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

一皮剥けてきた感がする桜井

2009-08-27 13:56:24 | Weblog
 3カード連続負け越しで始まった今年の長期ロード。その時点でまさか勝ち越しができるとは、はっきり言って想像すらしなかった。それが何と30年ぶりとなるロード4カード連続の勝ち越しに成功。チーム全体の状態は決して盤石ではないのに、着実にカード2勝1敗で借金を減らしてきた。ということは、今までが「負けすぎ」であり、普通やればこれだけの力があったということになる。

 きのう(26日)の試合は、五回の一挙9点がすべてだったが、個人的にはブラゼルの1イニング2本塁打より、桜井の単打1本の方が目に止まった。助っ人の一発で同点とし、次がその桜井。左腕ウォーランドの投じた内角低めの真っ直ぐをうまくバットを出してセンター右に運んだ。思わず「うまい!」と唸ってしまったバッティング。もしこの一打がなければ、ブラゼルの一発止まりで終わっていたかもしれない。

 それと八回表に工藤から放った左前打も見事だった。内寄りの真っ直ぐだったと思うが、これもきれいにバットが出た。はっきり言って「もう終わった」と思っていた桜井が、使われていくうちに変ぼうを遂げだしたように感じる。何があったかはわからない。もしこのままのペースで打ち続け、シーズン最後まで右翼のポジションを守りきったのなら、来年また期待できる。真弓監督には投手の右左にかかわらず、使い続けてほしい。もう一歩、なんだから。

 きょうの時点で、ヤクルトとの差が「6・5」。これはもう射程距離内と考えていいんじゃないか。追う方の強味をいかんなく発揮して、残りの約1カ月で追い抜いてしまおう。こうなると、ヤクルトが最下位・横浜に弱いのが阪神には追い風となってくる。その前に、三浦攻略だな。いつも書いているように、最初の一、二回が勝負。調子が出てくる前に叩き、逃げ切りといこう。

2 コメント

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Unknown (のり)
2009-08-27 23:20:28
ヤクルトが広島にびっくりするような逆転負けで、阪神勝てばゲーム差詰められたんですけど残念でしたね(←装・平静)。

しかしラミレス・小笠原選手は調子が落ちませんね。
多少波はあるんでしょうけど、現在打率ランキング2位と3位ですか。
打点・HRもすごいし、やはり主力の成績の良し悪しがチーム状態を左右するんだなあと身にしみてわかりました・・・・。

この前たまたまマツダの広島戦見てたんですけど、巨人が16得点の猛攻になり、終盤どんどん主力に代走・代打出して、9回のメンバーボード見たらもう「アンタら誰や!」状態になってました(笑)。

主力やベテランを適度に休ませて彼らのコンディションを整えてあげつつ、若手にも出番を与えたりと、ホントに原監督は選手の扱いがうまい。

結局中日は1・5差の壁を打ち破ることができませんでしたね(まだチャンスはあるのかな?)。
1・5差がこんなに重いんですから、阪神とヤクルトのゲーム差は口で言うほど簡単じゃないかもしれませんね。

私個人は、CSに出られなくても対巨人にシーズン勝ち越しを決めてさえくれたら、それだけで最高に幸せになれると思います。

明日からの3連戦で3連勝だったりなんかしたら、もう優勝したような気分になれるかもです(笑)。







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Unknown (森野丸)
2009-08-27 23:51:41
まぁ確かに試合終盤に新しい名前があれば、主力を休ませている構造だけがクローズアップされるが、よく考えよう。

読売の選手は結局は寿命が短い。
甲子園と東京ドームいうホームグラウンドの違いがある。

若手をのばすのは良いが、果たして読売球団を長く牽引できる選手はしっかり育つかな?
読売だって補強を止めたわけではない。読売の主力は殆ど補強。

タイガースは決して読売を参考にしなくてよいと思う。
最近は若手若手と騒ぎすぎ。
アラフォーは他球団に誇れるタイガースの誇りだと思う。
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