ないちょの雑記帳

日々心に浮かぶこと、世の中のことをそこはかとなく書き綴ってます

教科書問題に思う。

2005-09-04 | 日記のようなもの
日本全国でほぼ新しい教科書の選定が終わった。
注目の扶桑社の採択率は0.5%以下にとどまった。
参考:歴史教科書:「つくる会」採択率は0.5%以下「毎日新聞」
その採択の過程で、扶桑社の教科書の採択を妨げ
るため、さまざまな妨害活動が行われた。
参考:執拗に行われた教科書採択妨害行動の結果
 ~採択活動における今後の課題~「アジアの真実」


今回の教科書採択騒動をみて、思うのは扶桑社の
教科書採択に反対する団体の異常性である。
威力業務妨害まがいの抗議活動は以上を通り越し
て、テロリズムに近い。
そのことに言及する論者は少なく、しかも、杉並区の
教科書採択反対活動に参加した団体には中核派も
含まれている。
文部科学省の検定を通過した教科書は、基本的に
どの教科書も使用することに問題はない。
ただ、この検定制度も問題がある。
「近隣諸国条項」である。
近隣諸国条項「ウィキペディア」
この条項により、中国・韓国などから教科書の内容
に対し、意見を言うことはできても、日本から中国・
韓国などに教科書に対し意見を言うことはできない。
このような一方的に意見を押し付けられかねない状
態である。

この問題に関連して、面白い記事を見つけた。

------------------------引用-------------------------

(略)

 では、なぜ扶桑社の教科書は、わずか0.039%という低い採択率(前回)に留まったのか。どちらの歴史観も間違ったものでないなら、もう少し扶桑社の教科書を採択する自治体が現れてもよさそうなものですが……。

 これは、「どちらの歴史観が正しいのか」という議論と、「どの教科書が、より中学生の学習にふさわしいのか」という議論が、まったくの別問題であることを示しているように思います。

 視点を変えれば、歴史の見え方も違う。だから、「どちらの歴史観が正しいか」という議論は不毛なものだと思っています。では、質問を変えてみましょう。

「どちらが一般的で、中学生が学習しておくべき歴史観か」

 すると、たちまち、「99.961」vs「0.039」という数字になってしまうのです(教科書としての完成度など、そのほかの要素も影響しているとは思いますが)。

「でも」と、僕は考えてしまいます。

 扶桑社版の教科書は、中学生の学習にまったく役に立たないものなのでしょうか。少なくとも、日本がつねに悪玉として描かれてきた教科書で教育を受けてきた僕には、「なるほど、そういう考え方もあるのか」と考えさせられる箇所がいくつかありました。

 扶桑社版に反対する人々は、「これだけ国際社会になったのに、こんな日本に偏った教科書をつくって」と口にしています。ですが、これまでの教科書は「近隣諸国から見た日本」ばかりが強調され、「日本からの視点」はあまりに無視されてきたように思います。

 国際社会の一員となる子供たちだからこそ、それぞれの立場によった多角的な物の見方を身につける必要があるのではないでしょうか。

 そこで、こんなアイデアを思いつきました。

 教科書を2冊とも使ったらどうだろう。

 いや、ふざけて言っているのではありません。もちろん、普段の授業から2冊を並行して授業を進めていくことは難しいでしょう。でも、たとえば前回のメールにも書いたような「視点の異なる箇所」に関しては、それぞれの教科書を読み比べたらいいと思うのです。

 たとえば、「韓国併合」。扶桑社版とそれ以外の教科書では、ずいぶんと書かれ方が異なっています。それは、「この歴史的事実をどの国から見つめるか」という視点の違いから来ています。

 だったら、どちらの国からも見てみよう!――というのが僕の考え方です。2冊の教科書を読み比べてみれば、「なぜ日本が韓国併合を行ったのか」「それを韓国はどう受け止めたのか」という、双方の主張・立場がわかる。この複眼的な物の見方こそが、これからの国際社会を生きる人間に必要なものだと思うのです。

 こうした学習をもとに、子供たちを日本・韓国それぞれの立場に分けて、ディベートをさせてもいいかもしれません。歴史の授業だけで時間が足りないようであれば、「総合的な学習の時間」を活用する手もあります。

「歴史を学ぶ」から「歴史から学ぶ」へ。拒むことばかり考えるのではなく、うまく活用する道も考えてみたらどうでしょうか。

2005.08.31 複眼的な視点「乙武洋匡公式サイト」

--------------------引用終わり---------------------

教科書騒動で一番感じることは、扶桑社反対の
団体が「いかに自派の主張を押し付けるか」に
力点を置いているように見える。
本当に日本の歴史を子供に教える上で何に重
点をおくのか、もっと多くの人が議論すべきでは
ないだろうか?
その意味から、乙武氏の「2つの教科書を使用
し、比較検討する」という意見に賛同する。

本当に考えるべきは、次世代を担う子供たちに
何を引き継ぎ、何を考えてもらいたいのか整理
することだろう。

この国を世界に冠たる誇るべき国にするために。


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