今年も文部科学省から全国一斉の学力テストの結果が公表された。
ニュースでもとりあげられているが、
今年も秋田県がトップ。
以下、3大新聞より引用・・・・・・・・・
■都道府県の上位下位、昨年と同傾向 全国学力調査 朝日新聞より
文部科学省は29日、4月に実施した全国学力調査の結果を公表した。出題内容が難しかったため、全科目で昨年より平均正答率が低下した。都道府県ごとにみると、平均正答率の高低は昨年とほぼ同じ傾向で、地域差が浮き彫りとなった形だ。
都道府県ごとの公立校の平均正答率をみると、小6では秋田が昨年に続いて全科目で最も高く、いずれの科目でも次点の県より2.4ポイント~5.4ポイント高かった。青森や福井、富山も昨年と同様、全科目で平均正答率が高かった。中3は福井がやはり昨年と同様、3科目で最も高く、平均正答率の上位は全科目で福井、秋田、富山の3県だった。
一方、沖縄は小中の全科目で平均正答率が最も低く、小6では北海道、中3では高知や大阪がこれに続く低さで、これも昨年とほぼ同様の傾向。中3数学Aでは、福井の平均正答率72.1%に対し沖縄は49.6%で、22.5ポイントの開きがあった。
文科省は昨年の調査結果を公表した際、「都道府県の平均正答率に大きな開きはなく、簡単に入れ替わる」と説明していたが、今年も同じような地域差が表れた。
平均正答率に差が生じる原因について、同省は「高い県は漢字の書き取りなど基礎的な学力がついているうえ、ねばり強く問題に取り組む学習習慣も身についている。朝食をとっている子どもが多く、学校も宿題を積極的に出すなど、全体を通じて、地道な取り組みが成果を上げている」と分析。低い県は「高い県と裏腹の状況」としている。
一方、全国の平均正答率は全科目で昨年より8~16ポイント低下した。B問題(活用中心)はA問題(知識中心)と比べ、各科目で約15~20ポイント低い結果となり、昨年に続いて「知識」よりも「活用」に課題があることがわかった。
正答率が下がったことについて同省は、出題の難易度が上がったと説明。過去の類似調査との同一問題で比較すると、正答率が大きく変化していない、または上がっている問題が多く、「学力が急激に低下しているわけではないが、一部で活用だけでなく知識にも課題がある」としている。
■全国学力テスト:「連覇」秋田は生活重視 低所得響く「低迷」高知 毎日新聞より
秋田はトップ、大阪と高知はまたも低迷……。文部科学省が29日公表した全国学力テストで、成績上位県と下位県の顔ぶれは昨年とほぼ同じだった。低位の府県では、家庭の状況と学力の関係を指摘する声もあり、ボランティアや退職校長も動員した地域ぐるみの取り組みも始まる。
2年連続で好成績の秋田県。根岸均・県教育長は会見で「一抹の期待と不安があったのは正直なところ」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。昨年脚光を浴び、各地の教育委員会や議員らが県教委を視察した。
秋田の特徴は規則正しい生活習慣。小学6年で「授業の復習をしている」が79・7%(全国平均43・4%)、「普段午前7時以前に起きる」が90・3%(同75・0%)に上る。
比較的小規模な学校が多く、学校ぐるみの熱心な指導も特徴だ。
潟上市立東湖小学校(児童数141人)。6年生は月3回程度、5人の班に分かれ習熟度別の少人数授業を受ける。教頭や他学年の教員も指導に加わる。岩野ひとみ教諭は「全児童に目が行き届く」と話す。
一方、昨年同様、中学校でワースト2位の高知県。県民所得(05年度214万円)もワースト2位で、「生活に精いっぱいで教育に目が届かない家庭もある」(50代の中学教諭)との声も。
小中学校での不登校や暴力行為が発生率で全国ワースト1~2位にもなった。県教委は学力を11年度までに全国水準にするため、退職校長や地域ボランティアも学習指導に加え、本腰を入れる。
大阪府は2年連続で全国平均を下回り、中学数学Bなどは45位と低迷した。府教委は昨年の結果を受け、学力向上担当教諭の各校配置などを提案。だが取り組みは市町村教委や各校に委ねられている。
■学力テスト・首位は秋田、沖縄は最下位…地域格差固定化か 読売新聞より
文部科学省は29日、全国の小学6年生と中学3年生計約224万人が4月22日に受けた全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。
2回目となる今回は、都道府県の中で秋田、福井、富山などが2年連続で好成績をあげる一方、沖縄、北海道、大阪などが引き続き低迷し、地域間の学力差が固定化している実態が明らかになった。
全国の平均正答率は、小中学校の8分野すべてで昨年を下回り、日本の子供が得意にしてきた基礎力でも課題が浮上した。
全問題の中で何問正解したかを示す平均正答率では、国語と算数・数学のA問題とB問題の計8分野(小6と中3で4分野ずつ)で、いずれも昨年を8~16ポイント下回った。このうち基礎的な知識・技能を試すA問題では、昨年の70~80%台が60~70%台に、応用力を問うB問題は60~70%台から50~60%台に低下した。
テスト後のアンケートでも、「時間が足りなかった」と答えた児童・生徒が、小学校国語Aで13%から44%に増えるなど、小学校算数Bを除くすべての分野で増加した。計算や漢字の書き取りといった単純な設問が多かった昨年に比べ、ひねりを加えた問題が増えたことで、基礎が十分に定着していない子供には難易度が高く、時間内に解答できなかったとみられる。
都道府県別にみると、秋田が全国で唯一、8分野すべてで正答率が全国平均より5ポイント以上高く、うち5分野で1位だった。福井も中学の国語B、数学A、数学Bでトップ。富山も2年連続で8分野すべてが5位以内だった。
これに対し、沖縄は正答率がすべての分野で全国平均を5ポイント以上下回り、すべてで最下位だった。高知は中学校の国語、数学の計4分野で2年連続46位。北海道、大阪も昨年に続き低迷するなど上位と下位の固定化がはっきりした。
・・・・・・・・・・・・ここまで (3大新聞の記事比較ってどう?)
数日前に学校関係者が、緊張しながら結果を待っていることを聞いたばかりだ。
まあ、秋田の現場はホッとしていることだろう。
団長ブログでも過去に何回も学力テストの話題を書いている。
何度も書いてることだけど、
東京と秋田の教育現場で明らかに違うのは、宿題の量。
東京では宿題らしい宿題なんて出ていなかった。
少なすぎて、保護者のほうが???だった。
でも、塾に行ってる子にはそのほうがよかったんだよね。
秋田では、宿題がものすごく出る。
自宅でちゃんと時間をとってやらないと終わらない。
そして、ほとんどの生徒が宿題を提出するというのがすごい。
むむむ娘の中学の生徒会で、宿題提出率調査なるものをやって、クラスごとの結果を公表した。
クラスで差があった。
すると、提出率の低いクラスの担任は気合がはいって生徒に声掛けするし、
生徒同士でも何とかしようとする動きがでてきて、
次の調査では提出率がドドーンと高くなったりする。
上から言われたことには「(内心)文句をいいながらも」素直にやる・・・
周囲に言われたら、やらないで村八分も嫌だし、
やらざるを得ないっていう隣組的な思考。
この地域ならではの傾向かもしれない。
それから、以前にも書いたけど、
生活習慣や環境で学力に差が出ていると言う話。
今回も同じ結果が出ている。
これって、学校だけで改善できる問題じゃないよね。
もちろん学校現場でもやるべきことはあるだろうけど・・・
「学校と家庭や地域との連携」っていう、
教育現場ではあまりに当たり前になっているセリフを言うだけでなく、
内容が伴う実行をすることを、
みんなで考えないといけないんだよね。(と当たり前のしめくくり)
なんだか文字数がすっごく多い記事になっちゃった。
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