地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

高崎集落にて

2004年11月14日 19時14分34秒 | 佐渡地理
国道350号を佐渡市真野から小木へ向かう途中、西三川川を渡ってすぐの集落が高崎である。

 付近は美しい海岸段丘地帯であるが、集落は崖下にある。海岸に面した家は、冬の季節風から家を守るため、竹で背の高い垣根をこしらえている。道ばたから見ると異様にも見えるが、やはり強風と荒波にもまれた波しぶきから家を守るためにはこれくらいのものが必要である。

 時折は新しくするのであろうが、写真で見るものはずいぶん色あせている。激しいこの地の自然環境を物語っているのがわかるが、これがまたこの町の独特の風情を醸し出している。訪れるのは夏も良いが、波の花の舞い散る厳冬期も良い。
 冬の佐渡。特に日本海を越えてくる冬の季節風が直接当たる海岸線の集落は、非常に寂しく映る。だが、これがまた癒しの風景となって映るのは私だけであろうか。真野湾東海岸と外海府が冬の季節風に直接さらされるあたりだ。

【管理人より】冬の佐渡は夏にない魅力を持っています。故郷でもあるので四季折々の良さがあると言いたいところですが、やはり冬の佐渡は特別なものを感じさせてくれます。ただ残念なことに船で渡らねばならないと言うこともあり、乗り物酔いに弱い方には冬季以外をすすめます。ただし、これを乗り切れる方だけが、冬の佐渡の味覚と厳しくも癒しの風景を楽しめるのです。一方、荒波にもまれる船旅をも楽しみという方はおすすめです。しけのタイミングに合うとダイナミックなローリング(横揺れ)とピッチング(縦揺れ)を楽しめます。海がしけるのは12月から2月いっぱいという頃でしょう。なお、積雪量は新潟とは違い多くはありません。今更ながらですが、現在は船が大きい分そうそう大きな揺れを感じられなくなっていますので、船旅が心配な人もそんなに過敏にならなくても良いのかも知れません。

 

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