太秦のぷちショップ 川津酒店 感性のままに・・・

自然大好きのアウトドア派。そんな酒屋の気ままな日記。エコ運動を推進します。
”美しい地球を未来の子供たちへ”

清酒発祥の地、奈良県「正暦寺」を訪ねて・・・

2009-02-27 19:57:28 | 


前回の記事「菩提酛」

先日、その菩提酛造りの行われてた清酒発祥の地と言われている
「正暦寺」を訪ねてきました。
昔はお寺でお酒が造られており、それを「僧坊酒」と呼んだそうです。
なぜ寺で?
禁酒じゃないの?
なのですが、詳しくは「正暦寺」ホームページをご覧ください。




いつもお世話になっている中谷酒造さんがご案内くださり、
色々詳しく説明してくださりました。
中谷社長、ありがとうございました。











冬、そして夕方と言う時間のせいもあったかもしれませんが、
静かにたたずむ趣のあるいいお寺でした。
こちら正暦寺は隠れた紅葉の名所だそうです。
紅葉のシーズンには賑わっているのかもしれません。
辺りが真赤になって、今日と同じくらい静かなら最高なんですが・・・。


(クリックすると大きな画像が見れます)

これは精米するのに使われていたと思われる水車跡だそうです。
今は、上に橋が掛かっていますが、
石垣の所に水車の車軸の跡が残っています。
麹と掛米の両方を精米した白米を使用する「諸白(もろはく)」も
この頃に確立されたそうです。
正暦寺は天下第一と評され、「南都諸白(なんともろはく)」と言われたそうです。



これは正暦寺の脇を流れる菩提仙川です。
昔はこの川を利用してお酒を運んでいたんでしょうね。



石垣です。
形や大きさは揃っておらず、大小様々です。
中には拳くらいの大きさの石もありました。


見てるとなんとなく取れそうな石もあり・・・、
近寄って触ってみたら取れちゃいましたぁ~~~。

え~~~!

いや、まさか力任せに取ったのではありません。
穴の中にただすっぽりと置いてあったと言う感じでして・・・。
石垣と言うよりも、ただ置いてあったこの石、
室町時代からこの状態で置いてあったのでしょうか?
だったら感動もんですよ。すごいっす。


先に述べた菩提仙川ですが、
下っていくと丁度中谷酒造さんのある番条町の集落で佐保川と合流します。
昔、番条町は砦だったそうで、あちこちにその頃の石垣が残されております。
この番条町は、お酒を運ぶのにあたり、重要な地点だった事が伺えます。


さあて、正暦寺見学を終えた後、
中谷酒造さんにて中谷社長手作りのうどんすき。
具材の多くはあらかじめ下茹でがしてあり、
鶏は皮の面を焼いてあり、余分な脂を飛ばすと同時に香ばしく。
出汁は干し椎茸がしっかり利いておりました。
相当仕込みに時間掛かったやろな~~と
先日の体験よりご推察いたします。
あざ~~す。

一緒に頂いたお酒は
無濾過吟醸生酒「吟生」です。



中谷酒造管理田にて低農薬栽培された山田錦100%の生の吟醸酒です。
これは去年仕込まれた物。
控えめな吟醸香と共に生酒ならではの麹の香り。旨いっす。
すっきりタイプでフルーティーで飲みやすいお酒です。
今冬の仕込みの物はもうすぐ搾られるそうで、
3月には当店店頭にも並ぶ事でしょう。
楽しみです。

いっぱい食べて飲んだ後、
この日、一緒にご参加の加盟店仲間Tさんが
店の一角で「つつい蔵」という立ち飲みを始められたそうで、
そちらにみんなで移動。



今日は、本来休みで貸し切り状態。
食べて飲んで好き放題。
おまけに皿洗いして・・・。
いや、ちょっとは手伝わんとね・・・。

夜は徐々に更けてゆき、同時に酒も体の中で深けてゆく。
いっぱい食べて飲んでやがてお開きに。

中谷社長の奥様に近鉄郡山駅まで送って頂き、帰路へ。
ここで問題が一つ発生。

いつからか、すっかり出来上がったうtt。
そんなに飲んだん???



電車の中でもこの状態。
とりあえず京都駅までは大丈夫。僕が一緒やし。
問題はその後。

JR京都駅で切符を買うのを見届けた。
改札を通るのも見届けた。
○番ホームで○○分発の新快速に乗るねんでと言い聞かし、
そのホームにエスカレータで下りて行くのを見届けた。
僕はと言うとうttの無事の帰還を祈りつつ地下鉄で帰路へ。
さあて、うttは無事に帰れたのでしょうか?

とっても楽しい1日でした。
皆さんありがとうございました。