
以前、「BB(ボトムブラケット)考」という記事をこのブログで書いたことがあります。CAAD10に乗り始めた当時はBBの規格が乱立していたため、主にBB規格に関する内容になっていました。cannondaleは長らく『BB30』という独自規格を採用し続けていたのですが、第4世代のSupersix EVOにはスレッド式のBBを採用して来たのです。この変更には驚きましたが、概ね評判は良さそうです。

私はcannondaleのロードバイクを4台保有しています。CAAD10はフレーム組だったため、KCNCのシマノ変換アダプターを入れ、コンポはフルULTEGRAでした。CAAD12はULTEGRAグレードでBBは『BB30A』にcannondaleのHorrowgram Siクランクセットがアセンブルされていました。『BB30』と『BB30A』の違いは、ギアの無い左側が右側より5mm長くなっている非対称"Asynmetric"なことでした。これは自社のHrrowgramクランクセットに合わせた変更で、このBBの採用により、アンクルクリアランスが駆動側で10mm、反駆動側で15mmだったのが、両側10mmに統一したのです。

最初のカーボンロード第3世代のSupersix EVOは最下級グレードでコンポが機械式105だったので、CAAD12のコンポと総入れ替えしました。そして、昨年の秋に第4世代のSupersix EVOの購入になるのですが、最も気になったのがShimanoのBB-RS500でした。圧入式の『BB30A』から待望のスレッド式になったというのに、BBが回転効率が最悪と評判のRS500なのです。ShimanoのBBは回転性よりも耐久性重視でグリス量が多いので、DURA-ACEグレードのR9100でも大差がないと思っています。ベアリングが小さくなり重量差もわずか27g軽いだけなのです。

そこでShimano以外のBBへの交換を考えたのですが、注目したセラミックBBは高価な上にメンテナンスの頻度が格段に上がるのです。実はセラミックとスチールのべリング自体の摩擦抵抗に大きな差はないのですが、スチールと比べて硬度が高いセラミックの場合、BB内のグリスの量が少なくて済むことが、回転効率に大きく影響しているようなのです。
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