第31回宇都宮ジャパンカップは5名の逃げ集団から最後に飛び出したEFエデュケーション・イージーポストのニールソン・パウレスが2022年以来2度目の勝利を手にしました。クラッシックのグランピエモンテでも52kmの逃げ切りを決め、ポガチャルが4連覇したイル・ロンバルディアでも8位と絶好調のパウレスでしたが、相手がマテイ・モホリッチやマイケル・ウッズだっただけに、最後まで手に汗を握る展開でした。
前日のクリテリウムでも距離が短いとはいえ序盤からアタックを見せていたパウレス。結果は5位でしたが、本番に向けたウォーミングアップだったのかもしれません。まあ、クラシックレースの覇者ですから、JCなら勝って当然なのかもしれませんが、今季のEFはカラパスのツールの勝利からグラン・ピエモンテのパウレスの勝利まで84日も空いてしまうほどの苦戦をしいられていたのです。
パウレス自身、今年もツールに出場し見せ場は作っていたものの、勝利は無く、その後苦戦が続いていたのです。おそらく暑さに弱いタイプで、気温があまり高く無い春先や秋口に強さを発揮する選手なのかもしれません。1996年9月3日生まれのネイティブアメリカンで、今年28歳になります。EF加入は2021年で、この年のUAEツアーで5位、7月にはクラシカ・デ・サン・セバスティアンで優勝、世界選手権でも5位と奮闘を見せ、将来を嘱望されていた選手だったのですが、今回のJCの勝利を含めてもわずか6勝に留まっているのが不思議な選手なのです。
グラン・ピエモンテで見せた50kmを越える独走力を見ると、来季の活躍に期待をしてしまいます。28歳と油の載り切っている年齢でもあり、エースとしてジロ・デ・イタリアを目指して貰いたいと思っています。カラパスの状態いかんですが、ツールもエースナンバーがあるかもしれません。ポガチャル1強時代に入りそうなので、ポガチャルの出場しないクラシックレースは狙い目かもしれません。
今回のJCを見ても、レース展開の読みや、アタックのタイミングを計るのが上手いクレバーな選手なので、今の力ならグランツールのステージ優勝やクラシックレースの勝利も大いに期待できると見ています。この時期は各チームの戦力が固まりつつあるので、パウレスもシュタインハウザーもおそらくEF残留になると見ていますが、そこは資金力が無いチームなので、油断は出来ないのですが…
何度も書きますが、自分が乗っているロードバイクがプロツールで勝利するのは格別です。ポガチャルは好きですがコルナゴのバイクは私にとって高値の花ですし、ヴィンゲゴーのサーベロも同様です。TREKのマドンも同じクラスで5万円ほど高くなるので、cannondaleの第4世代のSupersix EVOの399,000円というのは、私のようなホビーライダーには有難いコストパフォーマンスです。勿論、プロ仕様はHi-ModのDi2なので価格は跳ねあがりますので、フレーム形状が全く同じでこの価格は嬉しい限りです。