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CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

電動アシスト自転車を考える(1)

2024-11-05 15:00:20 | 自転車
 今では普通の自転車を上回る販売台数を記録している電動アシスト自転車ですが、これまで個人的には極力避けて来た自転車でした。というにも、自転車は自分の脚とハートで走る物という意識が強いためでした。

 且つてファビアン・カンチェラーラというスイスのロードレーサーがいました。彼があまりに速く走ったため、バイクにモーターが仕込まれているという噂がまことしやかに囁かれたことがありました。以降、UCIはバイクのX線検査をするようになっている程だったのです。
 こうした経緯もありロードバイク乗りの矜持が、電動アシスト自転車を拒んでいたのです。今では国内の街乗りだけでなく、世界の一流メーカーからもクロスバイクやMTBタイプの電動アシスト自転車が続々と発売されるようになっています。私も試乗会などで度々目にするようになりましたが、意図して試乗はしないようにして来ました。
 電動アシスト自転車のメリットは十分に理解しています。登りが苦手な私が一度手にしてしまえば、モーターの無いロードバイクには戻れなくなるかも知れいないという意識が強くあるからでした。ただ、私が一度も電動アシスト自転車に乗ったことが無いかといえば、そうではなく、ロードバイクに乗るきっかけを作ってくれたのが、実は電動アシスト自転車だったのです。今から十数年前のことでした。

 当時、自転車通勤仲間が買ったPanasonicのJeterという電動アシスト自転車に一度乗せてもらったことがあるのです。当時としては珍しいクロスバイクタイプの電動アシスト自転車で、タイヤも32Cを履いていたと思います。当時28Cタイヤを履かせたクロスバイクより軽く走れたことを今でもハッキリと覚えています。それだけ強烈な走り心地だったのでしょう。
 当時、Jeterに魅力は感じたものの、その時は30万円を超える電動アシスト自転車の魅力というより、30Cのタイヤでこの走りなら、タイヤが23Cのロードバイクならどんな走りができるのだろうというものだったのです。ロードバイクなら10万円ほどで買えるという気持ちもあったと思います。結局、一冬考えに考えてGIANTのロードバイクTCR2を購入したのです。

 ロードバイクに乗り始めると、電動アシスト自転車は眼中に無くなりました。どんなに登りが苦しくてもモーターのアシストがあればと考えることもありませんでした。それだけロードバイクは私にとって軽快で魅力的な乗り物だったのです。苦しい坂も諦めなければいつか登り切れると思えたからですし、実際にそうして来られたのです。
 
 




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久々のMTB買い替え(2)

2024-10-31 10:46:32 | 自転車
 Trail5のSpecは以下の通りです。
 Model Code:C26501M
 Frameset
 Frame:SmartForm C3 Alloy, SAVE, 1-1/8" headtube, post mount disc, StraightShot internal cable routing, dropper post compatible, BSA-73, rear rack mounts, KickFlip hidden 18mm 2-bolt kickstand mount
 Fork:SR Suntour XCM, 100mm, coil, 42mm offset (27.5") 46mm offset (29")
 Headset:Semi-Integrated, 1-1/8"

 Drivetrain
 Rear Derailleur:microSHIFT Advent X
 Shifters:microSHIFT Advent X, 10-Speed
 Chain:KMC X10, 10-speed
 Crank:Prowheel, Charm 30T
 Rear Cogs:microSHIFT, 11-48, 10-speed
 Bottom Bracket:Sealed cartridge bearing, square taper

 Brakes
 Brakes:Tektro M275 hydraulic disc, 160/160mm rotors
 Brake Levers:Tektro hydraulic disc

 Wheels
 Front Hub:Shimano HBTX 505
 Rear Hub:Shimano FH-TX505
 Brake Type:Disc
 Rims:WTB SX19, 32h
 Spokes:Stainless Steel, 14g
 Tire Size:2.25
 Wheel Size:29
 Tires:WTB Ranger Comp, 29x2.25" (27.5x2.25" - XS, SM), DNA Compound
 Front Tire:WTB Ranger Comp, 29x2.25" (27.5x2.25" - XS, SM), DNA Compound
 Rear Tire:WTB Ranger Comp, 29x2.25" (27.5x2.25" - XS, SM), DNA Compound

 Components
 Handlebar:Cannondale Riser, 6061 Alloy, 25mm rise, 8° sweep, 6° rise, 720mm
 Stem:6061 Alloy, 31.8, 7°
 Grips:Cannondale Dual-Density
 Saddle:Cannondale Stage 3
 Seatpost:Cannondale 3, 6061 Alloy, 31.6x350mm (XS - SM), 400mm (MD-XL)
 




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久々のMTB買い替え(1)

2024-10-30 15:48:42 | 自転車
 最初のMTBはGIANTのTARONでした。2012年のことでフロントは3枚ありましました。2018年にcannondaleのCujoに買い替えました。27.5のセミファットであくまでも冬用と割り切っているMTBには最適だと思っていたのですが、路面が凍結するとやっぱりスパイクタイヤが不可欠でした。

 当時27.5のセミファットのスパイクタイヤは1本2万円以上と高額で、Taronの29er用のスパイクタイヤを使いまわすために、リアホイールを新たに組むことになってしまいました。それでもスパイクタイヤ1本分の費用で済みました。

 MTBのギア構成も大きく変わり、Cujoの頃からはフロントシングルでドロッパーシートポスト採用というモデルが主流になっていました。購入から6年が経過したCujoの買い替えるつもりで訪れたショップに入荷したての第4世代のSupersix EVOがあり、ショップのセール期間とも重なり40万弱のバイクを衝動買いしてしまったのです。

 結局。MTBの買い替えは1年遅れとなりましたが、今年のショップのセールで在庫があったcannondaleのTrail5を購入しました。お気に入りだったスオミのスパイクタイヤも寿命を迎えていたので、貯まったポイントで新しいスパイクタイヤも併せて買いました。ただ、このクラスのMTBはスルーアクスルではなくQRなので、Cujoで使っていたフロントホイールは使えず、QR用のフロントホイールを新調することになってしまいました。

 タイヤ交換をすれば良いのですが、北海道の冬の初めや春先はスパイクとノーマルを頻繁に替えなければならないケースもあるので、スパイクタイヤ専用ホイールを用意しているのです。スオミのスパイクタイヤが10年以上もったのも、こうした使い分けをしていたからです。そもそもスパイクタイヤは高価ですから、アスファルトが出た道を走るとピンがすり減ったり抜けてしまうので、路面に応じたタイヤの使い分けは必須なのです。
 納車は一昨日だったのですが、生憎の雨で、昨日サイコン用マウント等の取り付けを済ませ、今日1時間半ほど紅葉を眺めながら少し登って来ました。Cujoの時はグラベルバイクがなかったので、フロント30Tのシングルギアは速度が出ないので距離が走れないと思っていたのですが、そもそもMTBは長い距離を走る設計になっていなのです。
 ただ、リアに11-48Tという大きなギアが付いているので、登りはとても楽なのです。速度は10km/hに満たないものの、フロントが30Tなので、ケイデンスを上げないと進まないので、ロードバイクに比べると速度の割に心拍数が上がります。最高気温が10度前後というこの時期に気楽に走るには丁度良いバイクなのかもしれません。「Z2トレーニング」の記事も書いていますが、MTBでケイデンス75rpm程度で登ると心拍数は120~130bpm程度となり、私の目指す「Z2トレーニング」のゾーンになるのが分かりました。
 




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自転車並みの速度という表現の違和感

2024-08-30 09:39:21 | 自転車
 「“自転車並み”の速度で北上中…九州に上陸した強い台風10号」が大変な被害を出しながら九州から四国方面へとノロノロと進んでいます。台風が来る度に良く耳にする“自転車並み”の速度という表現にずっと違和感を覚えています。
 この天気予報で使用される“自転車並み”の速度というのは「時速10kmから時速20km」程度を想定しているようなのですが、おそらくこんな表現を使うのは日本だけではないのかと思ってしまいます。

 私のようにロードバイクに乗っている者には「時速10kmから時速20km」というのは自転車の速度では無いからです。この速度は「自転車=ママチャリ」という日本人の感覚から来ているように思います。正確に時速15kmほどの速度で言うべきところをあえて「“自転車並み”の速度」と表現するのは自転車が速度の遅い乗り物だという前提があるからでしょう。
 これは明らかに時代遅れの自転車後進国だということをこの国が宣言しているようなものだと私は感じています。それが自転車は速度が遅いので歩道を走っても良いという悪習の元凶になっていると思われるからです。
 これが「原付バイクが歩道を走っても良い」となったら大反対するに違いありません。原付バイクの制限速度は30kmなので、ロードバイクの速度とほとんど変わらないのです。下りではエンジンブレーキの無いロードバイクの方がスピードが出ます。欧米では自転車が遅い乗り物という考え方自体がありませんので、決してこうした表現を使うことは無いはずです。
 この国でも自転車に青切符が適用される時代に入っているというのに、こうした表現を気象庁やマスコミが使っているのは時代遅れと言わざるを得ないでしょう。技術の進化でママチャリだって20km以上の速度が出ますし、ちょっとした下りなら25km~30km近い速度が出てしまう。まして電動アシストの時代に入り自転車は楽に速度が出せる乗り物へと変貌していることを忘れてはいけません。
 自転車はあくまでも車両なので車道を走るのは当たり前と欧米では考えられているのに、この国では自転車が車道を走るのは危険だと感じている人が大半でしょう。今回の道交法改正で自転車の青切符導入だけがクローズアップされて報道されていますが、実は第18条「左側寄り通行等」の第3項が重要なのです。
 この第3項には「車両は、当該車両と同一方向に進行している特定小型原動機付自転車等(歩道または自転車道を通行しているものを除く)の右側を通過する場合において、当該車両と当該特定小型原動機付自転車等との間に十分な間隔がないときは、当該特定小型原動機付自転車等との間隔に応じた安全な速度で進行しなければならない。しかも、罰則規定も設けられているのですが、これが意外にも報道されていないのです。
 この車から自転車を守るという法律が周知されれば、自転車は安心して車道を走ることができるのですが、これは昭和35年以来ずっと改められてこなかった最大の改正点だと思います。自転車は速度が遅い乗り物という錯覚を生む「自転車並みの速度」という表現は不適切だと思います。
 




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春の嵐

2015-03-10 08:25:41 | 自転車
 今年何度も見た天気図ですが、北海道は明日にかけて、またまた大荒れになりそうです。異常気象が叫ばれながら久しいのですが、これは明らかに異常ですね。

 日本も福島での原発事故以来、膨大な化石燃料を燃やし続けているので、他国を非難する立場にはないのですが、もう少し環境に配慮したエネルギー政策を真剣に考えなければいけない時期に来ていることは間違いないと思います。

 自転車はエンジンが人間そのものなので、最も環境に優しい乗り物であると同時に、雨風に最も敏感な乗り物でもあります。100kmの距離というと大抵の人は自動車での移動を考えるのでしょうが、自転車乗りならほとんど自転車で行ってみようと考えるものです。勿論、気象状況に大きく左右されますから、冬場やこんな嵐の日は別ですが・・・
 人類は科学技術の進歩と共に急激な進化を遂げています。自転車もその科学技術の成果で、エンジンである人間が進化しパワーを増せばまだまだ速く走れるはずです。ただ、進化した機材を使っても自転車のアワーレコードは昨年10月にマティアス・ブランドルが記録した1時間51.852kmというもでしかありません。これが、現在人間をエンジンとして走る自転車の限界域なのです。

 科学技術は人類にある錯覚を与え続けて来ました。それは科学技術の進歩は人類の幸福に繋がるというものです。確かに人類は科学技術の恩恵に浴して来ましたが、度重なる戦争や環境汚染によって失ってきたものも多くあることを忘れてしまっているような気がしてなりません。
 様々な科学技術に囲まれた現代社会で暮らしていると、つい利便性や快適性ばかりに目が行ってしまいがちです。そんな生活の中で自転車に乗り、100km、200kmを走ることは意味があると私は思っています。暑さ寒さや向い風の中を長い時間走ることは確かに楽ではありません。でも、楽しいのです。『楽』という漢字を真逆の意味で使うことになってしまいましたが、身体は辛くてもこころは楽しいといった感じです。
 文明の利器は身体に優しくても、こころにまで優しいとは限らないのではないでしょうか?そんな中で自転車という文明の利器は身体には厳しいけれど、こころには優しいのではないかと感じることがあります。
 自転車で長く厳しい峠を登っていると、心拍は最大心拍に限りなく近づき、脳に酸素が十分に供給されなくなると、頭の中が真っ白になり、ペダルを回すこと意外何も考えられなくなる瞬間がありますが、私にとっては至福の瞬間です。
 春の嵐を窓外に眺めながら、自転車乗りはそんなことを考えているのです。
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