京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『グランド・ブダペスト・ホテル』

2014-06-18 | 洋画

 

作品オフィシャルサイト 「グランド・ブダペスト・ホテル
□監督・脚本 ウェス・アンダーソン
□キャスト レイフ・ファインズ、F・マーレイ・エイブラハム、マチュー・アマルリック、
      エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ジェフ・ゴールドブラム、
      ハーベイ・カイテル、ジュード・ロウ、ビル・マーレイ、エドワード・ノートン

■鑑賞日 6月8日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5) 

<感想>

  ムーンライズ・キングダム』のウェス・アンダーソン監督作品。

 ヨーロッパ随一の高級ホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」を取り仕切り、
 伝説のコンシェルジュと呼ばれるグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、
 究極のおもてなしを信条とし、宿泊客のマダムたちの夜のお相手もこなしていた。
 ホテルには彼を目当てに多くの客が訪れるが、ある夜、長年懇意にしていた
 マダムDが何者かに殺害されてしまう。 マダムDの遺産をめぐる騒動に巻き
 込まれたグスタヴ・Hは、ホテルの威信を守るため、信頼するベルボーイの
 ゼロ・ムスタファを伴い、ヨーロッパを駆けめぐる。

 イントロの「グランド・ブダペスト・ホテル」が映し出されたとき、なんだか
 恵比寿ガーデンプレイスのロブションを思い出しちゃいました。
 真正面から見ると、まるで張りぼてのように見えるから(笑)

 冗談はさておき、遺産を巡る骨肉の争いを描いた映画は、素材としてよくある話
 ですが、この映画の中ではシュールでありながらも、コメディタッチで、様々な
 展開を構成しています。 究極の“お・も・て・な・し”で顧客をもてなすグスタヴと、
 バリバリ新米のゼロの凸凹コンビが織り成す妙な笑いが鼻先をくすぐる。
 例えが古い話で申し訳ないですが、『ピンクパンサー』シリーズのクルーゾー警部と
 弟子のケイトーみたいな(笑)
 笑いの種類もゲラゲラ腹を抱えて笑うような手放しの笑いではなく、クスッ、クスッ
 ってな感じで。 で、クスッて笑いながらも、ん?って疑問も(笑)
 なんと言ってもレイフ・ファインズが演じる、謎多き一流ホテルマンが妖しいながら
 上手い。 それだけでなく贅沢な俳優人がよくも集まったものだ。 俳優たちが
 こぞってアンダーソン監督の作品にでたがるそうだが・・・。
 それにしても、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ジェフ・ゴールドブラム、
 ハーベイ・カイテル、ジュード・ロウ、ビル・マーレイ、エドワード・ノートンと、
 まあ一癖も二癖もある俳優陣を見ているだけで楽しい。

 また、随所に贅沢な美術や装飾を施している。 それはホテルの室内、エレベーター、
 旅行客やホテルの宿泊客、さらに軍服などまで。 それも全て一流ブランド品で
 さらに原色をあちこちに使った配色も目に眩い。 特に面白いと思ったのは、
 劇中でもキー・アイテムとなるカップケーキ それはそれはピンクで統一され、
 ケーキの箱や配達用のバンもユニークそのもの。 それは、まるで子供の絵本に
 あるようなオモチャ箱をひっくり返したような世界だった。


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2 コメント

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色彩感~ (cyaz)
2015-09-25 09:17:12
隆さん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>各部屋で起こるであろうイベントを予知しているように思われましたよ。ホテル側の演出であり、想定の範囲内の出来事かと。
たしかにそうでしたよね^^

>グスタヴのサービスが円熟の極みに立てば立つ程に、おもてなしの精神は、強い献身を求められるのではないか、と思いましたよ。
こんなに色彩感が際立つ映画も珍しかったですね!
返信する
意味とは ()
2015-09-24 22:11:57
ケーキには意味があると思ってしまった自分には、色彩豊かなケーキは、各部屋で起こるであろうイベントを予知しているように思われましたよ。ホテル側の演出であり、想定の範囲内の出来事かと。

そして、宿泊客もグスタヴとの個人的な繋がりから、何事か起きん事を期待しているのではないかと。グスタヴのサービスが円熟の極みに立てば立つ程に、おもてなしの精神は、強い献身を求められるのではないか、と思いましたよ。
返信する

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