
□作品オフィシャルサイト 「いけちゃんとぼく」
□監督・脚本 大岡俊彦
□原作 西原理恵子(「いけちゃんとぼく」角川書店)
□キャスト 蒼井優(いけちゃんの声)、深澤 嵐、ともさかりえ、萩原聖人、モト冬樹、蓮佛美沙子、岡村隆史、吉行和子
■鑑賞日 6月20日(日)
■劇場 109CINEMAS川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
人生の終近くに最愛の人に出会えたとしたら、きっと誰しもその人と出会う前の生きてきた足跡を辿ってみたいと思うに違いない。 それはどんな形のみちであれ、敬意を込めて振り返れる足跡だと心から思えるからだ。 特に、人生において駆け出し若葉マークの少年であるなら。
いけちゃんがいつも一緒にそばにいるよしお(深澤 嵐)。 嵐クンはついこの間観た『GOEMON』にも少し出ていたが、やはり映画なら『子ぎつねヘレン』が印象的だったかな。
いつからか常にいけちゃんがそばにいたけれど、少しずつ子供なりの成長を遂げていくにつれ、いけちゃんが見えたり見えなかったりするようになる。 それはいけちゃんがそばにいなくても何でも自分で解決できる力、解決していこうとする力をよしおがつけられたからだ。
少年の頃のいたずらやイジメは誰しもが経験すること。 多かれ少なかれ、直面することだ。 イジメっ子に朝一で会うことって、最悪の一日のスタートってよくわかる(笑) 子供の頃はどこにでもガキ大将はいたが、幸い僕はそういう子と仲良くなれるほうだったので、イジメられたことはない。 でもそのおかげでとばっちりを食うことはあったけど(笑)
冒頭から続くよしおのイジメシーンは、この映画もオチの印象と感動を高めるために演出されたものだと思うのだが、何度も何度もよしおの殴られるシーンが挿入される。 子供も観る映画なのに、しかも大人が観てもあまりいい印象は受けないものなのに、工夫もなく、直接的表現だけで構成されていた。 人間の脳は優れているので、殴られた前のシーンの直後1カットで絆創膏を貼っておけば殴られたことなど容易に想像できる。 絵本の方は読んでいないので、これほどヒドくはないかもしれないけれど、そんなに何度も繰り返さなくてもいいような・・・。
せっかくよしおを静かに見守り、未完成で不安定な心を癒してくれるのがいけちゃんなのだから。 そして観ているほうによしおと同じ“心”をくれるのがいけちゃんなのに。
大岡監督が過去どのような仕事をされてきたのかはわからないが、少なくとも長編映画は初めてのような。 CMやショート・フィルムがお得意のようだなぁ・・・。
原作は絶対に泣ける絵本。 映画は98%は必ず泣ける。 どの程度みなさんは泣けたのだろうか・・・。 ちなみに古くからの映画好きの友人(女性)は観終わって直後のメールで「・・・・・2%。」だったと(笑)
原作者の西原理恵子さんもチョイ役で出演されていたんですね(エンドロールを見ていて気付いた)
それにしても岡村、何しとんねん(笑) ついでにモト冬樹、ヅラ飛ばさんのかいな(笑)
この映画、原作の膨らませ方がちょっと甘かったような気もするが、それでもいけちゃんの声を吹替えた蒼井優チャンの声と、いけちゃんのCGに癒される。 いけちゃん、丸プヨのCGじゃなくて、池子の少女時代も数カット入れて、優チャン本人が演じてくれれば良かったのに。 いけちゃんがシンプルだから、優ちゃんの声はしみじみ心にしみ込んで来たなぁ~
あっ、そうそういつもニコニコしていたきょうちゃん(窪田傑之)にも和まされたなぁ~
そして、いい感じに力が抜けた渡辺美里の主題歌「あしたの空」が
ココロの真ん中に あなたがいるよ
遠く離れていても
だいじな気持ち あなたが
いつも教えてくれた
生まれ変わり もう一度出会えるなら
ぎゅっと ぎゅっと 抱きしめるから
あの日のぶんも
(詞:渡辺美里)
鉄コン筋クリート。
いけちゃんの声と本人の顔やイメージがつながらないくせに
シロを思い出してました。
蒼井優ってひとの
声優のカラーがなんとなくわかった感じ?
ラブストーリーの部分では泣けたんですが
どうも話がプチプチ途切れてたし
イジメのシーンにウンザリしちゃって
あまりいい印象をうけなかったです…。
>蒼井優の吹き替えといえば鉄コン筋クリート。 いけちゃんの声と本人の顔やイメージがつながらないくせにシロを思い出してました。
ふむ、鉄コン筋クリート未見ですわ。
>蒼井優ってひとの声優のカラーがなんとなくわかった感じ?
ですね(笑)
>ラブストーリーの部分では泣けたんですがどうも話がプチプチ途切れてたしイジメのシーンにウンザリしちゃってあまりいい印象をうけなかったです…。
たしかにイジメは度を越していたと僕も思いました。
後味悪い風味で(笑)
泣ける部分はきちんと出来ていてそこは素直に評価したい作品です。
ただ、私も繰り返されるいじめのシーンがダメで、
そのうち見てるのが苦痛になってしまいました。
映画の暴力シーンを全否定するつもりは毛頭ないのですが、
これはどうにもダメでした・・・。
>ご無沙汰しております!(汗)
こちらこそ(大汗)?!
>泣ける部分はきちんと出来ていてそこは素直に評価したい作品です。
そうでしたね^^
>ただ、私も繰り返されるいじめのシーンがダメで、
そのうち見てるのが苦痛になってしまいました。
確かに同感です。
>映画の暴力シーンを全否定するつもりは毛頭ないのですが、これはどうにもダメでした・・・。
そういう直接的表現でなくても、幾らでも表現できる方法があるはずで、監督の力のなさを感じます。
>いけちゃんがシンプルだから、優ちゃんの声はしみじみ心にしみ込んで来たなぁ~
蒼井優の声が非常によかったですよね。
彼女のしゃべりのボショボショ感が、いいマッチングだったと思います。
少し、欲張りすぎですかね。
もう少し、テーマを絞ると素直に泣けるのにと思いました。
>蒼井優の声が非常によかったですよね。 彼女のしゃべりのボショボショ感が、いいマッチングだったと思います。
そうですね^^
>少し、欲張りすぎですかね。 もう少し、テーマを絞ると素直に泣けるのにと思いました。
演出の方法に問題ありですね。 暴力的表現も><
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
蒼井優ちゃんの優しく包み込むような穏やかな声には癒されますね。(*^-^*
渡辺美里さんの清々しい歌声も爽やかでしたね♪
>蒼井優ちゃんの優しく包み込むような穏やかな声には癒されますね。(*^-^*
ホント、そうですね^^
先日、「僕らの音楽」で小池徹平君と同級生だったことを知り、また等身大の優タンが見れて良かったです!
>渡辺美里さんの清々しい歌声も爽やかでしたね♪
最近、彼女の歌には無駄な力が入っていないのがいいですね^^
イジメのシーンが多くて・・ちょっと多すぎたかな・・って思いました。
少しなら良いんだけど、かなり多くて、それがヨシオの毎日の生活の中心にある!(実際いじめられてる時ってそうなのだろうけれど・・・(T_T))って感じで・・。
とはいえ、いけちゃんが可愛くて、予想していたより面白く見れました。
>イジメのシーンが多くて・・ちょっと多すぎたかな・・って思いました。
たしかにそうでしたねぇ・・・。
>少しなら良いんだけど、かなり多くて、それがヨシオの毎日の生活の中心にある!(実際いじめられてる時ってそうなのだろうけれど・・・(T_T))って感じで・・。
その表現の方法がもっと別な手法で描けたと思うのですが。
>とはいえ、いけちゃんが可愛くて、予想していたより面白く見れました。
自然に溶け込んでいましたよね~^^