京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『ボーン・スプレマシー』

2005-02-12 | 洋画

■監督 ポール・グリーングラス
■原作 ロバート・ラドラム
■製作 フランク・マーシャル
■キャスト マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、ジョアン・アレン、ブライアン・コックス

あれから2年。 ボーンとマリーはインドのゴアで人目を避けて暮らしていた。
過去を捨て、マリーと共に新しい人生を始めようとしたボーンだが、2年経っても
記憶は完全に戻らず、毎晩のように悪夢にうなされていた。 何度も夢に見るのは、
コンクリンに「これは訓練ではない」と言い聞かせている自分の姿や、ホテルの部屋で
立ち尽くす男女の姿だった。 ボーンの姿を見て、マリーもまた苦しんでいた。
ある日、ボーンは街で危険な匂いのする男に気付く。 車で逃げようとする2人を、
男は銃で狙い始める。 ボーンは、フラッシュバックする記憶の断片を確かめようと決意する。

おススメ度 ⇒★★★(5★満点、☆は0.5)
cyazの満足度⇒★★★☆

マット・デイモンが、あの『ボーン・アイデンティティー』から2年ぶりとなる続編は、
追手からの追跡を紙一重で逃れるすばやさと頭脳戦、カーチェイス・シーンは前作を
超えるサスペンス・アクションが楽しめました。 ストーリー自体が初めから緊張感に包まれ、
場面場面で観ている側を惹き付けていく。 愛する人を奪われたボーンが自身の
記憶の糸をたどりつつ、彼女の復讐と命令とはいえ、最初に人を殺めたミスと対峙するため、
危険を冒しつつ、また切れた記憶をつなぎ合わせて進む物語はテンポがあって非常に巧みだった。
アクション・シーンはマット・デイモン自身が挑戦したらしく、見事にそれを演じきっているし、
殆ど笑わない彼の姿と、自分自身が記憶を取り戻した一部に、犯した最初のミスを謝罪する
ためにある女性に会うシーンなどは、ボーンの人間性を良く描いていた。

因みに今回は出番が少なかったが、ボーンの彼女役マリーを演じるフランカ・ポテンテ。
映画好きの方なら絶対観ているあの『ラン・ローラ・ラン』で、ベルリンの街中を走り続けて
いたのが彼女である。 最近あれを彷彿とするようなCMが流れているような気がしたが、
何のCMだったろう(笑) ?!

この映画のもうひとつのキー・パーソンはパメラ・ランディを演じるジョアン・アレンの存在ですね。
つい先週、『きみに読む物語』でアリーの母親役を演じていた女優さんですが、派手さはないですが、
クレバーで繊細な演技が出来る彼女はどちらか言うと遅咲きの女優さんのようです。
この映画ではボーンとよく絡んでいて、彼女の存在がこの映画を引き締めている気がしました。
彼女は舞台活動が多かったらしく、映画への出演は90年代以降のようです。 かつて、
ジョン・マルコビッチやゲイリー・シニーズが主催したステッペン・ウルフ劇団の創設メンバーでも
あったそうです。 『ニクソン』(95年)ではLA批評家協会賞と全米評論家協会賞の
助演女優賞を受賞しています。 1956年生まれなんですねぇ、彼女は~(大意はありません)。

とにかく『ボーン・アイデンティティ』を御覧になった方、観ていない方は、前作を
レンタルして観てから、是非この作品、御覧になって下さい!

苦言を呈するならば、最近多いハンディカメラの映像。 アクション・シーンはまだ許せるものの、
会話の最中にも揺れる映像は何の必要があるのだろうか? リアルさを強調したいのかも
しれないが、これは全く無駄なことである。 ブレないで固定して、カメラ角度だけでリアル感は
出るし、演じている役者がリアル感を出しているはず。 ここだけは納得いかない。

それにしても、最後にジョアン・アレンが演じるパメラ・ランディに言った言葉、
「少し休みな、顔が疲れてる」。
その言葉にジェイソン・ボーンの人間性を垣間見ることができ、一人ニヤニヤしてしまった^^
そして、初めてボーンの本名と、生まれ育ったところがわかったということは、
もしかしてこの後また三作目ができる予感がしないでもない(笑)  


コメント (105)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『アレキサンダー』 | トップ | 『Ray/レイ』 »
最新の画像もっと見る

105 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
マット・デイモン (ルーシー)
2005-02-12 23:39:30
彼は、いい役者さんだと思うけど、なかなか彼らしい役どころがないのがいつも不満でした。

なので、この作品が大ヒットして、3作目もすでに決まっているようなので、とっても嬉しいです。



この映画、彼が頭がいいだけでなく、ちゃんとアクションもできるし、そして、彼の優しさもちゃんと描かれている、というところがお気に入りです。



前回にもましてスピード感あふれる作品に仕上がってるし、他の俳優さんたち、悪役にいたるまでがバッチリ決まってたし、次回作が今から待ち遠しい状態です!!



(ところで話は全然変わりますが、「リプリー」について、あの作品、ジュード・ロウとマット・デイモンの役、反対の方が面白かったのでは?あ、ごめんなさい、単なる私の意見です・・・)

リプリーキャストは・・・ (にゃんこ)
2005-02-13 00:26:15
こんにちは

ボーン・スプレマシーなかなか面白かったですね(笑)猫はちょっと寝たけど

ま、これはいつものことなんで^^;;;

>ルーシーさん

『リプリー』役柄逆転ご意見・・・結構賛成だったり(笑)

というか、ジュード・ロウとアラン・ドロン丹精さが似てるので

『太陽がいっぱい』観ちゃうと、なんかそう思っちゃいました(爆)
ボーン~ (cyaz)
2005-02-13 00:50:33
ルーシーさん、TB&コメントありがとうございますm(_ _)m



ほうほう三作目が決まっているのですか(笑) ?

ま、今作のエンディングはそんな匂いがしましたが^^

アクションについてはかなり鍛錬したみたいですね!

『リプリー』については『太陽がいっぱい』とは対比せず観ましたので、あれは彼なりで良かったのではないでしょうか^^
ですかね~ (cyaz)
2005-02-13 00:51:50
にゃんこさん、TB&コメントありがとうございますm(_ _)m



テンポのあるいい作品に仕上がっていましたね^^
カメラワーク (ココ)
2005-02-13 13:01:11
cyazさーん!ハンディカメラの映像だったんですねー!

どうりで揺れまくるなぁ、と思いましたわよ。

お陰で車酔いしちゃいました@鑑賞中あはは



マトリックスも予告編で酔ったし・・・

車には酔わないのに映画に酔うってのが情けない(とほほ)

嗚呼、目くるめくラブストーリーに酔ってみたい(ハイハイ)



J・アレン、ステキでした~♪

知的を演じられる知的な女優さんって大好きです!
ですね~ (cyaz)
2005-02-13 17:50:02
ココさん、TB&コメントありがとうございますm(_ _)m



カー・チェイスには新しい撮影技法が使われていたらしいですよ(笑)?!



J・アレン、なかなか良かったし、

この映画ではキーパーソンでしたね^^

思ったより年が上だったので、

やはり演劇のキャリアが生きているんですねぇ!

知的さは演技でなく、持ち合わせているものですよね^^
いやいやもう本当に (しまりす)
2005-02-13 22:01:06
とにかく久しぶりにいろんなこと心配しないで

ひたすら集中して見られる映画だったので最高でした!

文句なしで今年の今までの一等賞!

余計なことが一切ないのが最高。

ひたすらに進む進む(笑



いやもう今回はジョアン・アレンが最高です。

格好いい。

こうなりたい!

あとはどうでもいい!(笑)
TBありがとうございます (けい)
2005-02-13 23:10:33
cyazさんTBありがとうございます。

ここは本当に映画がたくさん!!とっても詳しいんですね。わたしのブログはちょっと恥ずかしい限りです。映画館で見るのが一番いいとはわかっているものの、近くにないのが 残念。

おかげでいつもDVDになってから見るというパターン。乗り遅れてます。

この映画もいつ見ることができるやら・・・期待しながら待つことにしますね。
TBありがとうございます! (にっく)
2005-02-13 23:23:53
今回、一番印象に残っているのは、終盤のカーチェイスですね。

ここに限って言えば、前作より迫力があって興奮しました!



カーチェイスといえば、前作のカーチェイスのシーンでかかっていたBGMが、トム・クルーズ主演の『コラテラル』で使われていたBGMと同じだったんですが、あれは有名な曲なのでしょうか?

誰かご存知ないですか?
TBありがとうございます! (galapagos)
2005-02-13 23:33:16
沢山映画見てるんですね。

私も映画が大好き!今年は何本見られるかしら。

100本は凄いですね。

私はWOWOWで結構沢山見てます。

ボーン・スプレマシー面白かったですね。

コメントを投稿

洋画」カテゴリの最新記事