京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『ドライブ・マイ・カー』

2021-09-07 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「ドライブ・マイ・カー
□監督 濱口竜介
□脚本 濱口竜介、大江崇允
□原作 村上春樹
□キャスト 西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生

■鑑賞日 8月28日(土)
■劇 場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」に収録された
短編「ドライブ・マイ・カー」。

観終わって正直なところ、村上春樹の世界は僕には合わない。
でも、淡々と進むストーリー展開だったのだが、179分の
長尺ものを、眠りに落ちることなく最後まで観ることが出来た。
多少内容に不可解な部分幾つかあったものの、起伏の少ない
映画の進行に、それでも不思議についていけたのだ。

人は誰も完ぺきではなく、他人に言えない秘密と開けない心の扉が
存在する。たとえそれは長年連れ添った夫婦であっても・・・。
何が本当で何が嘘なのか。その判断は誰にも下すことは出来ず、
結局のところ、自分自身が決めることなのだと、その究極の判断を
主人公・家福悠介(西島秀俊)や寡黙な運転手・渡利みさき(三浦透子)に
教えられる。互いに心に傷を負いながら、それを顧みることもなく、
ふとしたキッカケで過去を見つめ直し、地震に問い直してみることが、
新たな前進への一歩となるのだと、何となく遠回しに言われたような気がした。
悠介は再び舞台に、みさきは悠介の愛車をもらって韓国へ。
観ていた観客がある意味救われた感覚を持てる作品だった。

みさき役の三浦透子の言葉少なで無表情の演技が素晴らしく、
逆に彼女の存在があったからこそのこの映画だったように思う。
後で調べてみたら、三浦透子は6歳の頃、サントリーのCMで
二代目「なっちゃん」だったらしい(笑)
原作は未読だが、原作のみさきはどんな感じだったのだろうか。

どうでもいいことなのだが一言。
外は猛暑だが、シネコンはなぜあれほど冷やすのだろうか?
約3時間もの間冷やされたらどんなふうになるのか、
シネコンで仕事をする人たちにも経験させるべきだ。
コロナ禍での換気の問題だけではないだろうが・・・。

コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする