金山のまぼろし

全力で生きる!!

16 ハチロクを見に神奈川へ向かう

2006-01-29 00:29:03 | 幻の走り屋奮闘記エピソード1


太田駅を朝出発して昼頃、神奈川県の長後駅に着いた。


RSい●てんに電話したら、しばらくしてその店の従業員が赤い86レビンで迎えにきてくれた。


ハチロクに乗ったのはそれが初めてだった。

その従業員は、タバコの灰を窓の隙間から車外に、はたきながら店に向かった。


小さな路面のギャップでも、ガンッ!と首が縮まりそうな衝撃を受ける‥。

まるでボディーにサスペンションが付いてなくてそのままタイヤが付いている感じだ。

 

・・・これがハチロクか・・・。


ゴツゴツと下から突き上げてくる衝撃が印象的だった。

 


RSい●てんに着くと嶋田君が“マジかよ”って顔をしていた。


そうだ。

マジだよ。

ハチロクを買う気がなかったらこんな遠い神奈川まで来たりはしない。


嶋田君の考えていることはわかっている。ボロくて・遅くて・ダサい三拍子そろっちゃった車に乗るのは頭が狂っていると思っているのだろう。


確かにそうさ。

今、新車で売っているS14やR33などを買えば、AE86より全然モテるだろうし、メンテナンスフリーで全然速く走れるだろう。AE86を買えば、直しながら走ることになるからね。


だけど、自分のテクニック上達の為に『ドライバーを育てる』と言われているクルマに乗る‥。

 

そして‥僕の能力確認の為にも、これからハチロクに乗っていくことを考えると気分がはずんだ。