久しぶりに話す友達が僕の所へ会いに来た。
実は今、僕が行なっている自営業が大きな低迷に陥っていることを伝えてみた。
僕の生きるポリシーは自営業に転向してからは「物事が上手く進むことを前提に考え行動する」だ。
車に例えると、愛車が渾身の走りが出来ない車の状態だったとしても、過去最高の走りができるはず、という前提で走ることで、失敗が目の前にあったとしても成功を前提に走り切るというもの。
そんな時に手痛い失敗をすることもあるけれど、僕の肉体が成功に向かって動いているはずなので、成功確率が意識していない時よりもわずかながら高まると考えているから、「成功するものだ」と特に重要とことは意識して行なっている。
ある時は重圧が大き過ぎて悲観的になって押し潰されてもいい。
辛いけれど。
でも、基本は上手くいくことベースだ。
友達には僕が走り屋だったことを言ったか言わないか、といった認識だったけれど、「走り屋だったっすよねぇ?遠出したんすか?」と聞かれた。
僕 「あぁ、遠くは榛名とか赤城だったっすかね。あまり遠くまで行かなかったですね。」
友達 「へぇー。」
僕 「遠出よりもよく金山走ってたんすよ。」
友達 「あー、俺、金山教習所で、金山は絶対に行くな、おかしな奴らがいるからって言われましたよ。」
僕 「そんなこと言われたんすか。」
友達 「何キロ位出るんすか?」
僕 「5,60キロですかね。」
友達 「そんなんでズーッていくんすか?」
僕 「確か‥、僕はスピードメーター見ないんではっきり覚えてないですけどね。でも、そんなにスピードは出てなかったと思うんすよね。」
友達 「それでズーッと滑るんすか?こんな感じて。」
僕 「あぁ、滑りましたね。基本、アクセル全開で曲がる所が来たら思いっきりブレーキ踏んでハンドル切ってザーッてなってアクセルをまた底まで、踏んでの繰り返しですね。」
友達 「何キロ出てるか見ないんすか?」
僕 「一連の動作の中で中途半端にすれば車が安定するんで、スピードメーターは見れるんすけど。あと、このコーナーはこのスピードって目印で見てる人もいるみたいでしたけど、僕は、なんだろうなぁ、タイヤの滑りで度合いを見てたんでスピードメーターは見てないんすね。」
僕は友達との会話で偶然に友達には興味が無いはずの走りの話を振られて思い出した。
スピードメーターを見て走っていたら、僕は五体満足に今いないかもしれない。
僕にとってのスピードの数値は誰かに認められる為の数値でしかない、と思うからだ。
よこしまな走りをしていたら、生きてないかもしれない。
そこから考えると僕は、真摯に走りに向き合って走っていた期間があったのだ。
そして、久しぶりの友達が来たことで自営業の突破口が見えた。
確実に。
友達の口からヒントをもらった。
そうやって、自分が喜びに近付くことについては、向こうからやってくる。
喜びに近付くことといっても、発想の転換のことだ。
逆に、自分が欲しがって掴みにいくとろくなものを掴めないことが多い。
結構長い間悶々としていたけれど、光が見えた。
そして、今日たまたま偶然に友達が来たと書いたけれど、偶然ではないはずなのである。
先はどうなるかわからないけれど、今に感謝。
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