本当は母親からはお金は借りたくはなかったが、借りるしか手がなかった。
僕は焦っていたのかもしれない。
営業マンには「買います。」と言ってきた。
そして、僕を成長させてくれたAE86はお店に置いてきた。
名残惜しい。
できれば綺麗な形で僕の元から出て行ったらよかったのかもしれない。
でも、綺麗ならまだ僕の手元にあるはずだ。
毎晩、全開で攻めた。
スポーツカーとして生まれたあのAE86は最高の過ごし方だったと思う。
最後は僕のテクニックが悪くて酷い顔になってしまったが‥。
綺麗に直って、誰か大切にしてくれる人に乗られてほしい。
今日まで、ありがとう。
僕は進化する必要がある。
だから、旧ハチロクから足回りをハチロクターボに移植してほしい旨を整備士の若い男性に告げてある。
せっかく手に入れた車高調やオーバーホール済のブレーキは手放し難いから。
ハチロクターボの足回りは旧ハチロクよりも古くてやれてそうだった。
足回りを取り換えてもらって、シートとステアリングはもちろん取り換えてもらうのだ。
忙しいらしく車検を取ってもらって納車までに3週間かかるらしい。
代車はレガシィツーリングワゴンだった。
280馬力かと期待したが、リアのデフが付いていなくてFF駆動でしかも、ボンネットを開けたら1.8リッターSOHCとエンジンに書いてあった。