その時は単独で攻めていた。
シュルシュルシュルシュル‥カツンッ!!
痛っ。
上り12右コーナーで、右に舵角を入れ、リアが左に流れ出し、勝手にステアリングが時計と逆回りに高速回転するのをスルスルと両手で滑らしていた最中に、左手親指に激痛が走った。
その時は「痛いな。」と思っただけだったが、走っているうちに左手の親指が熱くなり妙にジンジンしてきた。
頂上の駐車場でルームランプを点けて親指を確認してみると、親指の爪が斜めに割れて血が溢れていた。
だから、痛みが続いていたのか。
親指が気になって運転しづらい‥。
僕のナルディークラシックはディープスポークじゃない平坦なやつだからカウンター時にスポークが親指の爪に縦方向にぶつかってしまったのだ。
こんなこともあるんだな、と思った。