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ホスピス病室の花梨

2005-12-10 16:50:13 | Weblog
末期がん患者のための終末医療施設ホスピスを初めて訪ねました。

知人のお父様が入院しているため、盛り花を持ってのお見舞いです。

八十代前半で、過去何回か知人ともども一緒に食事をしたこともあり、元県庁マンで笑顔が素敵なお父様です。

個室に入ると、ブルーのイルミネーションで飾り付けされた高さ2メートル以上のクリスマスツリーが目に入りました。突然のお見舞いに真紅のパジャマ姿のお父様は当初きょとんとした表情でした。お父様は眼鏡を外していたので誰が訪ねてきたのか、よく分からなかったのかもしれません。

赤いパジャマは少しでも明るい気分ですごせるようにと、知人がサンタクロースカラーのものを街中のお店で探してきたそうです。

付き添いのお母様といろいろと話していると、お父様が寝床を出て室内にある手洗いによろよろと歩いていきました。しばらくしてお母様が「手洗いから出て来るのが遅いね」と知人に様子を見てくるよう促しました。

お父様がしっかりとした足取りで出てこられ、髪にきちんと櫛を通された「整髪」した姿で戻られました。いつもの眼鏡をきちんとかけていました。声は小さく弱弱しかったですが、表情に笑顔が見られ、ほっとしました。

部屋にはお見舞いの品がいくつもありました。お花やお菓子などの中に花梨の実を二個見つけました。小ぶりで色は黄色ではなく青っぽく(緑っぽい)、香りはあまり感じませんでした。

お見舞い客か、お父様の家族か、どなたかが持って来たのでしょうか。芳しい香りを少しずつ漂わせ、お父様が少しでもいい気分になってほしいなあと思いつつ病室を後にしました。

帰り際に寝床で横になったお父様と握手しました。

柔らかく温かい感触が伝わってきました。








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