5月2日から「Nausicaa of the Valley of the Wind」(「風の谷のナウシカ」の英語版)の音声のみを聴き続けてきました。最低一日一回なので、もう何十回か聴いてます。
始めは日本語版を2.5~3倍速くらいにして内容を把握することと、英語版を1.3倍~2倍速くらいで聴き続けることをしていましたが、後半は日本語は不要になり、もうずっと英語だけで聴いていました。気に入った台詞の幾つかも一緒に口ずさめるようになったこともあり、気分転換も兼ねて、次のフィルムに移行することにしました。
実は、当初は「Finding Forrester」(「小説家を見つけたら」)か「Mona Lisa Smile」(「モナリザ・スマイル」)にしようと思っていたんですが、――というのは、どちらもスクリーンプレイ用の本を持っているので、その頃は気分的にナウシカでした。
で、ナウシカを1ヵ月半くらい聴き込んできて「次もジブリにしよう」と思い、「ラピュタ」と「魔女の宅急便」の英語版を手に入れました。そして、両方とも音声だけを抜き出したファイルを作ったのですが、どうも「ナウシカ」ほど声優陣がしっくりこない。パズーの声とかジジの声に違和感があり過ぎて、初めて聴いた時は戸惑いました。(「ナウシカ」の場合は、特に声優に不満を感じることはありませんでした)
あと、魔女の宅急便のほうは、所々、日本語版には入っていない“音や台詞”が加えられていて、それらも違和感を上塗りしていました。それは日本人だから暗黙の了解的に分かることでも、英語圏では伝わりにくいから、そういう風にしたのかもしれませんが。でも、やっぱり「ここは無音であるべきだ」と思う箇所が多いのも確かです。特にジジは声優の違和感だけでなく、口数も多すぎ。ちょっと緊張感に欠けてしまってるというか、集中力を削いでしまうというか。
ただ、僕自身は今まで見たジブリ映画の中では「魔女の宅急便」がストーリー的に一番好きだったりするので、迷いましたがそちらに決めました。(未見ですが、別の「JAL版」なる英語版もあるらしい。そっちの出来はどうなのかなー)
余談ですが、キキの声がキルスティン・ダンスト(Kirsten Caroline Dunst)でした。
彼女、「モナリザ・スマイル」にも出てるし、最初に僕が彼女を知った映画、「Elizabethtown」(エリザベスタウン)にも出てて気になってた人でした。思えば、エリザベスタウンとモナリザスマイルの役柄の違いにショックを受けたのですが、それだけイイ演技をしてたってことなんだろうと思います。
で、21日に切り替えたので今日で5日目ですが、違和感に関しては、もう「そういうものだ」として割り切って聴いていたら、だんだんと気にならなくなってきました。内容も、ナウシカのときのように日本語の倍速も作ってストーリーを頭に叩き込みながら、映像も2~3度観てイメージが湧いてくるようにしたら、今はもう英語だけで十分わかるようになりました。
ただ、日本語の翻訳というよりは、無駄に説明調だったり、日本語版と全然違うことを話してたりしてるところもあって(設定を変えてる)、もう意識としては別物を聴いてる感じです。まあ色々と気になる所はありますが、ともかく各台詞の一語一句まで聞き取れるようになることと、気に入った台詞は覚えてしまえるようになるまで聴いていこうと思っています。
ちなみに、英語版もノーマルスピードよりもすこし速めの1.3倍速くらいにして、80~90分の散歩の時間内に収まるようにしてあります。(これくらいのスピードだと、あまりノーマルと変わらない。というか、ネイティブの日常的にはもっと速くしゃべる人は多いと思う)
僕は、昔TVでやっていた「Dark Angel」のDVD-BOXを全巻(1~4)持っているので、だいぶ英語に慣れたら、今度はダーク・エンジェルを始めから英語音声で見直したいと思ってます。
目標は、スクリーンプレイとしては上級とされる「Erin Brockovich」(エリン・ブロコビッチ)を難なく聴けるようになること。この映画は裁判と言うか、法律的な内容も含むので化学などの専門用語も多い。DVD買った当初は英語で見たら全然分からなかった。なので、これは自分としてはラスボス扱いです。
なんとかそこまで行けるように、まずはジブリで足慣らしして、段々とレベルアップしていくつもりです。
なお参考として、「私もジブリ映画の英語版を観たい!」という人のために、次のページを紹介しておきます。もしそれで英語耳を作るぞ!っていう人がいたら、一緒に励まし合いましょう^^
「ジブリアニメの英語版を手に入れたい人のためのガイド」(くろねこ亭)
あと個人的に英語版のジブリで観たいと思うのは、「Princess Mononoke」(「もののけ姫」)ですね。かなり手間隙と費用をかけて慎重に作成されたようなので。音楽も「ラピュタ」や「魔女の宅急便」のように変更されてないみたいだし。
あ、でも、魔女の宅急便の英語版の歌(キキが旅立った時とエンディングの曲)は、どちらもマッチしていると思うし、僕は好きです。特にエンディングの歌の「I'm gonna fly higher than I ever could」のくだりは気に入っています。
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