今日の「英語ことわざ」は、
「Busiest men find the most time.(最も忙しい人間が最も暇を見つける)」。
(「えんぴつで「英語」ことわざ 大人の知的なセミナー ENGLISH PROVERBS」)
いわゆる、「Time is money.(時は金なり)」の別の表現方法です。
どうして「時は金なり」をメインに選ばなかったのかは、僕のブログをいつも読んでくださっている方ならば気づいているかもしれません。もう、こういう言い方が通用する時代は終わりを告げていい。
単純に言えば、TimeとMoneyはisでは繋げない。イコールではないのだから。
同書には、そういった意味でのことわざも紹介されています。
「Time once lost cannot be bought with gold.(一度失った時間は金を出してもあがなうことはできない)」
今までの時代では、「お金」は確かに「時」と同じように大事なものだったかもしれませんが、これからの時代では、それではいけない。だから、僕はこう言い換えたいと思う。
「時は徳なり」(Time is virtue)。
virtueとは美徳の意味ですが、仏教的な徳の場合はdharma(ダルマ)が使われます。
なお、このvirtueに関することわざには、次のようなものがあります。
「Virtue is its own reward.(徳はそれ自体が報いである。)」
これを時間として言い換えると、「何かをする時間があるということは、そのこと自体が恵まれたこと(報酬)である」となるでしょうか。
今この時間は、実は過去の何らかの自分の努力で勝ち取ったものなのかもしれません。それなのに、時間があるとうつつを抜かし、怠惰に過ごしてやるべきことをやらない、これでは進歩できないのも当然。
それは自分自身、情けないほど思い知らされていることで、「あの時期に、もっとしっかりやっておくんだった」と後悔してばかり。でも、それじゃダメだ。これからは、そうした怠け癖を克服していきたいと思う。
時間が沢山あるように楽観すると、つい「後回しでいいや」と考えてしまい、結局、最後になって慌てふためく。まるで溜め込んだ夏休みの宿題のように。
一方で、時間の使い方の上手い人と見ていると、限りある時間を本当に大切にしていることに気がつきます。あんなに忙しいのに、いつ勉強しているんだろうか、いつ練習しているんだろうか、と不思議に思うほど。
おそらく、その時々で工夫をしながら自分の方法論を確立して、堅実に目標に向かって取り組んでいるんだろうと思います。今更ながら、僕もそういう人になりたいと願っています。
これまでは、「きっと周りが知らない所で賢く時間を使って秘かに努力しているんだろうなぁ」と羨みながら、「だけど自分にはムリ」と卑屈になってしまっていました。そもそも、こういう比較で苦しむこと自体が無駄なことだとは気がつかずに・・・。
その上、暇(自由にできる時間)という恵みを得られていることに感謝できず、関係ないことをして時間を過ごすことが多かった。もしその間にできる限りのことをしていれば、今よりもずっとマシだったに違いない、とは悔やまれるけど、過ぎてしまった時間はもう戻ってこない。どの道、今それを嘆いても仕方がないんだし。
だから、これからは過去を思って後悔しないためにも、「Time is virtue」を肝に銘じて、時間を大切に使っていこうと思います。もっと年を食った時に、「若い時に、もっと努力していれば・・・」と悔やまないためにも。
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