With the I Ching

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新年の祝いってのは、いつやったらいいんだろうね。

2011-02-03 00:53:05 | 占い全般のコラム

今日は、いわゆる旧暦、正式には太陰太陽暦での辛卯年の元日(一月の朔日)に当たります。この朔とは新月のことです。旧暦月は新月の瞬間を含む日に始まります。

というわけで、2011年における本来のアジア圏での正月は今日から。時々、年配の方でも西暦の正月を迎えると同時に干支が切り替わると誤解している人がいますが、そうではありません。

ただ、実際のところは、ここ日本でも新年をいつ祝うのか、という点では曖昧になっている気がします。もちろんこれは西暦(=旧暦に対する新暦)での1月1日という意味ではなくて、より自然なサイクルに近い暦においてという意味でです。

それは、例えば2月4日頃の立春と見たり、旧暦での元日と見たり、あるいは占星術のように春分辺りを転換点と見たりです。調べていたら、興味深い記事があったので紹介します。

まずは、占星術の大家の松村潔先生のコラムから。
http://www.tora.ne.jp/notes/2011/01/post-31.html

それから、陰陽道家の高橋圭也さんのTwitterから。
http://twitter.com/KeiyaTakahashi/status/32630798385414144

暦の上での考え方。「こよみのページ」の「暦のこぼれ話」より、“春立つ日”。
http://koyomi.vis.ne.jp/doc/mlwa/200702040.htm

この中で興味を引かれたのは、松村先生が書いている旧暦の初午
太陰太陽暦は、太陽と太陰(月)と地球の関係で成り立っているので、太陽黄経で定められた立春や春分のように、ほぼ固定化された日付にはならないのですが、一つの焦点として考えるのは面白いと思います。

ちなみに、2011年の旧暦の初午は新暦3月16日(水)の庚午の日です。旧暦では2月12日になりますが、これは毎年違います。あと、立春以降の最初の午の日とした場合は、今月8日の甲午の日(旧暦1月6日)です。

ただ、中国や日本、また古来のインドにしてもそうですが、太陰太陽暦における折り返し点は常に朔(新月)もしくは望(満月)です。なので、干支暦と併用すると必ずしも朔や望にはならず、どことなく不安定に感じてしまいます。

やっぱり個人的には、旧暦の1月1日か、立春もしくは春分辺りが適当かなという気がしますね。少なくとも新暦の1月1日はアジア圏の風土的にも、また自然の成り行き的にも合ってないなーと、いつも思います。

参考までに、以下、細かな数字。共に日本の中央標準時
<参照:国立天文台の暦要項

2011年、辛卯年の最初の新月の日時:2月3日11:31
2011年の立春の日時:2月4日13時33分
(※恒気法計算だと、2月6日の00:22。参照:「暦と占い工房 天文・暦・占い資料館」)


<追記>

思うに、「彼岸」の頃というのは占星術のサイクルに類似していて比較的馴染みやすい。つまり春分と秋分という基準点を中心とした前後3日の7日間なので。

“暑さ寒さも彼岸まで”というように、人間で言うところの“喉元過ぎれば熱さも忘れる”に近い感覚があるのかもしれません。ちなみに、今年の彼岸は3月18日~24日と9月20日~26日です。



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