経験値

まいど、どーも。

春爛漫

2005-03-29 18:15:51 | おうち
日曜日  叔父が亡くなりました。


父の弟で、二人きりの兄弟でありながら、父は・・あまり悲しんでいないようでした。

甘えん坊の弟であった叔父は、両親(私の祖父母)の大事な貯金を、

自分の息子の留学費用等に黙って使ってしまったのでした。

以来、強い兄は 弟を弟と思わずに、

両親が亡くなるまで二人に会いに行ったり、旅行に連れて行ったりの世話をしたのでした。

でも私の記憶の叔父は

会うといつも明るくて・・私たち兄弟の名を大きな声で呼んでくれていました。

娘は私と同じ年で、弟は・・私には初めましてと言うような記憶の青年でした。

その青年は残された母と姉が泣き崩れる中、ずっとキリリと座っていました。

お葬式の日

最後に青年に 「気丈に頑張りましたね。いい挨拶でしたよ」 と微笑むと

青年はついに泣き出してしまいました。私は初めてこの従兄弟に甘えて貰ったようでした。。




悲しくない振りをしていた父は 最後の花を弟にたむけながら    

暫く黙って   眠る弟の顔を見つめていました。


叔母は花に埋もれていく叔父に 『なんで挨拶もしないで逝くのよっ!!』 と叫びました。

火葬場で冷たいローラーの上を叔父の棺が滑り、無情の扉が驚くほど大きな音をたてて閉じると

叔母と娘は大声で 『パパァ!!』 と、泣きながら扉にすがろうとし

青年は二人を抱きしめて扉から引き離しました。




ああ・・・こんなに家族に愛されて

幸せやったなぁ  叔父ちゃん。。





春の日に爛漫に。

この人生



お疲れさまでした。。。

 

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