新・仏像ワンダフル!

千年の時を超えて仏像との新しい出会い
いやいや街を見渡せばよく似た人がいたような・・

木像観音菩薩坐像  清凉寺・京都 平安時代(9世紀)

2012-06-17 08:46:47 | 旧仏像ワンダフル
棲霞寺の本尊である阿弥陀三尊像の
左脇侍というこの像。
現在はバラバラに納めれているんですね。

しかし清凉寺といい棲霞寺といい
さわやかなネーミングです、梅雨にぴったり。

仏像というとどんなイメージがするか?
ブログで描き始めて10か月くらい経ちましたが
ずいぶん変わりました。

はじめ私の中では奈良の大仏的な
肥満の二重あご(失礼)の印象が強くあり
ありがたくも、そうなりたいか?と言われれば
微妙でしたね。

ですが、奈良時代の超スリムな鋳造の像、
平安時代の優雅で豊満な像、
鎌倉時代の筋骨たくましい像、
もはや人間とは呼べないような像まで
意外と美的感覚を共有できるものが多い
と感じています。

引き締まったウエストで
いさぎよい衣や身体の表現のこの像も
力強さを与えてくれるような気がします、
混迷の明日に。