ワンコと暮らしはじめたら

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石上神宮の鎮魂祭 を見学したことがあります。

2017年11月22日 | 奈良と、神社と、好きなものごと
どこの神社でも
年間にいろいろなお祭りがあります。
イベント的なお祭りの祭りではなく
神様への奉仕する祭祀の、お祭りです。

神祭りは神様に奉ずるものなので
一般には公開されていなかったり
見学可でも
御本殿内で行われるたりするので
一般の人の入れる位置から神事の詳細な様子は
わからないことが多いですが…
中には
少し近づいて見学できるお祭りもあります。

そういうことを知ったのも
興味を持つようになったのも
大学のゼミのフィールドワークで
いろいろなお祭り見学をしてからです。

自分の知ってる、いわゆる“お祭り”とは違う
神への祭祀の“お祭り”があるんだなと
体験して以来、卒業後も
機会があれば神社のお祭り見学に
行ったりします。

神社やお寺のお祭り見学は
全くの部外者で
氏子信者でもないわけですから
とにかく、失礼のない範囲内で
もちろん、邪魔にならないように、
が、大前提ですが。

毎年、その時節になると思い出す
お祭りがあります。

3月の東大寺二月堂の修二会と
11月の石上神宮では鎮魂祭
12月の春日大社の若宮のお祭り
です。

初めて見た時は
観光客がたくさん訪れる有名なお寺や神社で
こんな厳粛な祭祀が行われているんだなぁと
驚きました。


石上神宮 鎮魂祭

鎮魂、というと何か戦争の慰霊のような
イメージかあるかと思いますが、
石上神宮の鎮魂祭は
奈良時代以前から行われている
宮中祭祀のひとつの祭祀です。

鎮魂祭、ちんこんさい、みたましずめ、
みたまふりとも言います。

この神事を主として担い行っていたのが
古事記日本書紀にも登場する物部氏。
物部の呪法、秘儀の鎮魂の呪法が行われました。

そのために物部氏のゆかりの石上神宮でも
鎮魂祭が行われているのだろうと思います。

石上神宮の鎮魂祭は

雅楽の演奏と舞があり

美しい祝詞奏上を聞き

そして
明かりを消して、浄闇の中
何か扉を開くような物音がして
かすかに呪言が聞こえる…

2時間弱くらいの時間ですが
日常から隔絶された時空に
身を置くような感覚になります。

見学したあとは
とても、清々しい感じです。


寒いですけど。

もし興味が湧いて、見学に行かれる時は
先に挙げたどのお祭りも
ほとんどずっと外にいるのと同じですから
とにかく、寒さ対策は万全に。
大げさ過ぎる、と思うくらいにしっかりと
準備していくのが、寒さに邪魔されず
お祭り見学をじっくりできるコツです。

冬山登山やナイタースキーの経験はありませんが
それくらいの防寒でちょうど良いのでは
と思います。

神職の方々はどんな防寒をしているのだろうとか
ホカロンとかしてるのかな?と思ったりします。
それとも…神様へのご奉仕なので
防寒なんて俗っぽいことは考えないでしょうか?



これは鎮魂祭の時の写真ではありませんが
早朝の石上神宮です。

石上神宮には、放し飼い?にされてる
ニワトリがいます。

普段の時でも、とても趣きがある
ステキな神社です。

ここから大神神社へ続く
山の辺の道を歩くこともできます。


追記
今年の鎮魂祭も無事終わったようです。
石上神宮なホームページのフォトログに
素敵な写真がありました。

石上神宮フォトログ 山の辺の杜から


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