あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

女人結界の規制緩和が必要

2008-10-03 21:08:50 | 山は地球の見晴らし台

 

        写真:京都府南山城村にある「童仙房地区」の田んぼ風景。

       今ではあまり見なくなりました。

 

女性問題やジェンダーなどの視点から見ると、「女人結界」は差別になります。大峯山が世界遺産に登録される時には、女性団体が入山を強行する事件があり、山の管理者はあたらめて「伝統を守る宣言」を出したというニュースがありました。最近では当時の喧騒がうそみたいです。 

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女性学には関心があり学んできましたが、今では「それほど自分たちだけの聖域が必要なのね、そしてがんばって守りたいのね」とエールを送りたい気持ちもあります。実際に現地に行き、「大切に守られている聖域」という独特の雰囲気を感じました。

 

 写真:童仙房は標高500mの高原にあります。比較的街に近いけれど、いうまでもなく自然がそのまんまです。

 

確かに大峯山は他の山々とは違う特徴があるからこそ、これまでたくさんの人々を集めてきたのでしょう。だから前回の話のように男子の通過儀礼として、また男性たちの訓練や修行の場としてもっともっと活かして欲しいです。現代生活は身体を動かすことより、脳への感覚のほうが肥大気味ですし・・。<o:p></o:p>

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だけどちょっと待って!異議を唱えたいところもあります。なぜ?の理由として「女性は穢(けが)れているから」とか「伝統だから」と言われてきました。穢れているという理由は、さすがに最近では表立っていませんが、修行の周辺に「性的なにおい」がちらつくのは納得できないことです。単なる言い訳にすぎないように思えます。(詳しく書くと長くなります)  

 

写真:この季節、朝方は雲海がみられるそうです。

 

そして今度の体験で発見したこと!結界の中に公道が通っていると、女性は道路が使用しにくくなるのです。あいよっこも「洞川から<st1:MSNCTYST Address="川上村" AddressList="20:川上村;" w:st="on">川上村</st1:MSNCTYST>に出れますよ」を聞かなかったら、次の人の「<st1:MSNCTYST Address="大淀町" AddressList="29:大淀町;" w:st="on">大淀町</st1:MSNCTYST>まで引き返すしかない」を信じたでしょう。時間的にも経済的にもロスがあるし、山道の運転では不安も大きくなったはず。それは本当に困ります。<o:p></o:p> 

 

車に女性1人なら当然「女人禁制」ですが、男性多数のなかに女性が1人の場合、また半々の場合、女性の中に男性が1人の場合などなど、ケースにより違うのでしょうか?その時、女人禁制だからと男性は納得するのでしょうか?なにか基準もあやふやです。 

 

写真:スーパーもコンビニも、お店は一軒もありませんが、民宿「童仙房山荘」では名物「地鶏のすきやき」が美味しい。予約が絶対必要です。

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そもそもの矛盾は、女人結界に公道が含まれることです。山には管理者や所有者がいて、ある意味商業的にも運営方針があると思います。しかし道路の通行は平等であるべき。

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そこで提案しま~す!この問題の解決には「女人結界の規制緩和」が必要です。つまり「道路とその周辺は解放する」という柔軟な対応です。実はこうした矛盾の中から堅固な守りが崩れ、ほころびが広がっていくと思えてならないのです。<o:p></o:p>

コメント
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