池間島をレンタカーで回りながら田口ランディさんのいう「オハルズ(張水御嶽)」はどこにあるのだろうと、ある程度注意していました。もし見つけたら「入りたくても入れない」ことになるのでビミョーです。結局地図にも載っていないし、標識も見つかりませんでした。
写真;風が強かったので池間港には船がたくさんお休みしていました。
ネット情報によると、場所は池間大橋を渡ってすぐ右側の「ミニ公園」の左側だそう。「オハルズ」「ウハルズ」「大主神社」など呼び方がさまざまあってちょっと混同しそうです。一般人が入れるのはツカサマンマ(後述)と一緒に入るか、年に一度10月にある「ミャークヅツの日」のみです。
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写真:宮古島北端の西平安名崎(にしへんなざき)あたりはめっぽう風が強いところです。高く打ち上げられる白波、アダンの実もちぎれそうに揺れています。
宿泊したホテルには日刊紙「宮古新報」(無料)が置いてあり、2008/2/12付けに掲載された興味深い記事に目が留まりました。「池間島 神事の継続危ぶまれる 新ツカサ5人辞退 選出方法に改善の声も」という見出し。今年は島の祭祀を司るツカサマンマの、3年に一度の引継ぎの年にあたるのですが、「神くじ」(!)で選ばれた人が辞退しているというのです。神事の祈願(クイチャー)はもちろん大主神社(オハルズ)で行い、多種類の祈願は年に50回を超えるそうです。<o:p></o:p>
写真:でも反対側から池間島を望むと全く平穏な海に見えますね。<o:p></o:p>
ツマサマンマの該当者20人(55-58歳※これに関するネット情報ではツカサマンマ(司母)は51-55歳の女性という説もあるようです)のうち選ばれた5人のなかで「家庭や仕事の事情で辞退したい」と申し出ている人がいるのです。近年はツカサマンマが5人揃うのも難しくなっているようで、伝統的な祭祀を重んじる島でも、現代的な悩みはあるのですね。御嶽信仰が強く残り、民俗学の宝庫ともいわれる島だけに、関係者には気をもむ事態でしょう。 <o:p></o:p>
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もうひとつ新聞記事を。その池間島の記事の下には「幸福願い空高く放蝶 オオゴマダラ舞う ○○さんと○○さん結婚式」とあります。ホウチョウといってもハトを飛ばす「放鳥」ではありません。うーむ宮古島では結婚式に蝶を放すのだなあ、そしてそれがニュース(新聞記事)になるのだなあ!やや驚き!<o:p></o:p>
このバタフライリリースは中国の伝説が基になっていて、数字の8が縁起が良いので「28頭を大空に放った」そう。なんで28なのかの説明はありません。そして蝶々は「頭」なのね?いろいろな疑問や新事実満載の記事なのでした。新郎新婦も「貴重な体験で皆の祝福を実感・・・」とコメントしているので、やはり珍しいことのようです。こんな面白い発見も旅の楽しみなのです。<o:p></o:p>
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写真:うえのドイツ文化村のホテルではオリックスがキャンプをはっていました。その関係者などをあてこんで(?)新装した「ヴィレッジ琉球の風 屋台村&マーケット」
島に着いて最初に入った宮古そばのお店で「おすすめ観光地」を聞くと、若い女性は「ドイツ村なんかいいですよ」と薦めてくれました。若い人にはそんな美しく異国情緒あふれる場所が観光客にもきっと気に入る、と思ったのでしょう。でもあいよっこはその島独自のなにか、に心惹かれます。そんな好みや関心はそれぞれ違っていてあたりまえですが・・・。<o:p></o:p>
実は宮古島に来るのは2度目です。7-8年も前に団体ツアーで来て、ドイツ村にあるホテルに泊まり、観光バスにガイドさんの案内で周辺の5島を巡りました。それも良い旅で、美しい海と砂浜、そして「地下ダム」とか「サンゴ礁の砂は魚が作った」などたくさんの話が印象に残りました。だから「また行って見たい」気持ちになったのでしょう。<o:p></o:p>
今回の旅では初めて宮古島の古い歴史や史跡や文化にふれることができ、さらに親しみや興味を抱きました。勝手気ままな一人旅の醍醐味を感じることができました。旅を有意義にするにはやはり関心あるテーマを持つこと、ある程度の知識や情報を得ておくことなどが大切です。自分が見たい、知りたい、感じたいという意識や気持ちがあると自然に違う景色が見えてくるし、ときにはあちらの方から飛び込んで来てびっくりすることもあるのです。人間の脳ってつくづく不思議です。<o:p></o:p>
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写真:大橋の手前にいたしっかりした体躯の馬が「宮古馬」です。サラブレッドに比べ背はやや低いですが性格は温順。さとうきびを一心不乱に食べていました。
(結果的に)長くなってしまった「宮古島の旅」におつきあいくださってありがとう。
さあて次はどんな旅かな?<o:p></o:p>
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