あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

見えない敵との戦い 勝つか、負けるか? ㉛

2021-09-07 11:47:02 | パラリンピック 閉会

写真:2020/12/13~16 伊丹空港⇒奄美空港⇒徳之島空港 

お天気いまいちで、「徳之島でふたご座流星群を見たい!」のはずが、星っこいっこ空になく がっくり~

写真上:ウンブキ(湾屋洞穴)日本最大級の海底鍾乳洞 海と真水が途中で

    つながり水位が上下する珍しい鍾乳洞

 

 

 パラリンピックも閉じてしまいました。閉会式ではパラリンピアンや東京をテーマにしたストーリーがわかりやすく、多彩な演技にカラフルな衣装や鮮明な照明が楽しかったです。

 

 印象に残ったのは初出場のトライアスロンで銀メダルを獲得した宇田秀生(うだひでき:34)選手です。スイムでは8位だったのに、バイクで3位に順位を上げ、最後のランでは2位となりました。オリンピックでは「鉄人」とも称され、競技力や耐久力が必要となる同競技において、オリ・パラ通じて日本初のメダルです。

 

 職場の事故で右腕を失ったのが2013年、当時26才とのことで、たった8年前です。もちろん天性の身体能力が優れていたのでしょうが、普通に歩くにもバランスを保つのが難しそうと感じます。さらに中途で身体機能・感覚を失うことは、精神的ダメージもより強いでしょうし、心の強さ、厳しい訓練、努力と継続性などなど、想像もできずただただ感嘆するばかり!

 

 すると9/5(日)フジテレビ「Mr.サンデー」で「パラ陸上の走り幅跳び金メダリスト、マルクス・レーム(ドイツ・32)選手」について「義足での驚異的な跳躍には、脳の再編成があるのだろう」という報道がありました。東京大大学院・中沢公孝教授(神経科学・59)が研究されています。

 

 レーム選手の脳をMRI撮影すると、通常右足運動は左脳がコントロールしているのに、彼の場合は「義足の右足を動かしたとき、右脳も左脳も同時に活発に動いていた」のです。14才の時ウェイクボード練習中の事故で右膝から下を切断し、20才から走り幅跳びを始めました。数々の記録に続き、2021/6の大会では「8m62の自己最高記録」を更新しました。

 

 ちなみに2020オリンピック金メダルはミルティアディス・テントグル(ギリシャ・23)の8m41、世界記録はかのマイク・パウエルが1991年に出した8m95です。マルクス・レーム選手はこの記録を破るのでは、と期待されているのです。

 

 しかし一方で「(走り幅跳びには)義足のほうが有利なのでは?」という議論があり、実際にこの東京2020でも、オリンピックへの出場は叶わなかったようです。同競技で日本記録を持つ又吉康十選手は「義足ブレードを装着してジャンプするのは、前方向への力を上方向に変換する必要があり、踏み切りがカギ」と難しさを説明しています。

 

 確かにパラ競技でたとえば車イスを使う競技、バスケット、サッカーやマラソンなどは、通常とは全く違うスポーツと思え、そこには「補助機器・器具をどう使いこなすのか」とか「他例・前例のない個人的限界に挑む」といった能力も重要になるのだなあ、と感じます。厳しい身体的訓練により脳のほうも対応して新たな神経回路を作り、それがまた身体機能や感覚を補完したり、あるいは隠された能力を生み出すという相互的関係性があるのでしょうね。

 

 改めて人間の身体能力の適応性、脳の機能拡張性とか再生能力とか、なんだか想像を超える力があるとわかり、素晴らしいの一語です。

 

 個人的には加齢とともに身体的にも、認知的にも「サガル~」を実感するグータラ生活ですが、(できるならば)運動や体験などで活性化とか再生化を頑張らねば、と痛感した日々でした…。

 

写真:ウンブキ周囲も野性的 見渡す田畑の地下にある

犬の門蓋(いんのじょうふた)隆起サンゴ礁が浸食された奇岩、洞窟、断崖が連なる

名前どおり「犬の横顔」に見えるね?

隆起サンゴが浸食されたごつごつ海岸に打ち付ける荒波。

写真:ヤギさんがいたるところにいる


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