ゆとり教育のつけ!?
私は中学受験のための塾で講師をし、また一方でこじんまりと小学生と公立中学に通う中学生の学習をみています。
最近思うことは、子どもの学力が二極化してきているということです。
中学受験のための塾に通っている子どもたちはおそらく学校のクラスでも上位の子どもたちでしょう。家庭は教育に熱心で、子どもは学年を問わず知的好奇心が旺盛なタイプが多いです。
学年で習得すべき計算は学校で習っていないところまですでにマスターしているか、あるいは初めて教わっても1週間もすれば完璧にこなしてきます。ここでは計算はツールとしてマスターすべきものととらえられています。
理解力があり、応用力があり考えることが好きな子どもたちですから、難しい問題を出してなかなか答えが出ないときにこちらがヒントを与えようとすると「先生、もうちょっと待って!」と言い、自分の力で最後まで解きたがります。
こじんまり教えている子どもたちは、スタート時には学校のクラスで平均的な子どもか、やや下の子どもたちです。親は一応教育に関心があるのですが、熱心な親がいる一方で頼んであるから何とかなるだろうという考えの親もいます。
熱心な親の子どもはそれなりにクラスで平均以上になっていきます。
しかし、小学校低学年の子どもでも、宿題をやってないことが続いていたり、間違いの嵐のままの宿題をそのまま持たせて来たりする家庭もよくあります。こちらは連絡を取り状況を伝えていますが、改善されない場合も多々あります。
つまり、塾で出される宿題のようすをみることもしていないのでしょう。きっと学校の宿題をみることもしないのではないでしょうか。
そういう家庭の子どもたちは学年が上がるとだんだんついて来られなくなります。3~4年生ぐらいから遅れ始めます。そうなっても親は学校での学習状況や今現在の子どもの学力をよく理解していないのです。「うちの子はまぁ、普通かな?」と思っています。
かけ算や割り算、小数や分数の計算、四則計算の方法といったところを繰り返し繰り返し練習させるのですが、家でやらないのですから次に会った時には半分忘れています。学校でも習熟させる時間がないまま次の単元に進んでいってしまいます。こちらも大変です。
そんな子どもたちは文章題はできません。ツールさえ身につかないのですからそれ以上に進めるわけもなく問題の意味さえ理解できません。だいたい、読解力も育っていません。こんがらがった糸を解いていくような算数・数学の面白さを味わうことがなかなかできないのです。
学校での「ゆとり教育」は算数の場合、内容を3割削減して易しくしたかのように言われていますが、授業時間も削減されたので、結局できない子はますますおいていかれ、普通の子でもうかうかしているとついていけなくなります。
しかし、中学受験や高校受験を意識している家庭の子どもたちは以前と同等の学力を学校外で身につけていくのです。なぜなら入試のレベルには「ゆとり」はないからです。
小学生、中学生の
能力に恵まれたお子さんは自分で能力を伸ばしていきます。親は学習の管理だけです。
普通のお子さんは平均以上になるか、平均以下になったまま終わるか、親次第です。
理解に時間がかかるお子さんを平均レベルに引き上げるのは親の努力次第です。
私たちの仕事はあくまでそのお手伝いだと考えています。
昔は、学校が頑張ってくれましたよねー。

