マレーシアのクアラルンプール国際空港にジャンボ機3機が放置されているとして、空港の運営会社が持ち主に引き取りを求める広告を7日付の地元紙に掲載した。今月21日までに持ち主が名乗り出なければ「航空機を売却するか廃棄処分にする」と警告している。

 広告によると、空港の駐機場に放置されているのは、いずれもボーイング747―200Fと呼ばれる機体で、航空会社のロゴなどは塗装で消されている。2機は旅客機、1機は貨物機として使われていたとみられる。運営会社は「放置は1年以上続いている」と説明している。

 広告が掲載された地元紙スターなどによると、運営会社は機体の持ち主と思われる国外の人物に連絡を取り続けているが、返答が得られていないという。

 駐機料なども滞納状態にある。国内法では、機体の持ち主が支払い義務を果たさない場合、機体を処分する権利が他者に移ると定めている。運営会社側は、機体を売却して得た資金で、駐機料などの未回収分を穴埋めしたい考えだ。

 航空機が放置されるケースは今回が初めてではない。運営会社によると、1980年代にも旧クアラルンプール国際空港で航空機1機の持ち主が見つからず、当時の空港運営会社が民間に売却。その後、その機体がレストランに改装されたことがあるという。(都留悦史)


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