熊本市在住『コーチトトロ』のコーチング&カウンセリング気づき日記

熊本市でコーチングやカウンセリングをしながら、幸せとは何かを追及しているコーチトトロが、日々感じたことをアップします♪

『タイガーリリィ』さんとのセッション

2007-08-10 15:54:47 | コーチング
2007年8月10日(金)     心は

今朝は10時から相互コーチングでした。応募されたのは『タイガーリリィ』さんです。最初応募があった時に、すごいニックネームだなと思いました。女子プロレスラーかと思ったくらいです。ご本人も言われていましたが、やはりタイガーマスクとリリィの組合せで考える方が多いらしく、プロレスが好きな人と思う方も多いとのことで、男性と思う人も多いそうです。私も興味があったので、セッション前に『タイガーリリィ』をインターネットで調べてみました。すると、たくさんあるんですね。

まず、『タイガーリリィ』というバンドがあります。現在は女性3人なのですが、ドラマーの女の子が産休中だそうです。ある番組で司会者が「『タイガーリリィ』はボーカルの産休も認めるんですか?」と聞いたら、メンバーが「はい。バイトと同じで1ヶ月以上前に言ってもらうと大丈夫です♪」と答えていました(笑)。

次に『タイガーリリィ』という花です。これはご存知の方も多いと思いますが、日本では『鬼百合』と言っています。見てみるときれいな花でした。(因みに今日アップした花は違いますよ♪)また、『タイガーリリィ』という洋服のブランドもあります。若い女性向けみたいです。女性向けコミックにも『タイガーリリー』というのがありました。

こんなことを事前に調べてセッションに臨みました。気候の挨拶などの後ニックネームの由来を聞いたところ、ピーターパンに出てくる『タイガーリリー』という少女が存在感があったので、このニックネームにしたそうです。ずいぶん以前からこのニックネームを使っており、普通はリリィさんと呼ばれるとのことなので、以後はリリィさんと書かせていただきます。

この文章は、リリィさんに承諾を頂いた上でというか、書いていいか聞いたところ「むしろ書いてください」と言われて書いていることを申し上げておきます。

最初に30分ほどいろんなお話をしました。どちらかというと私が彼女にいろいろお話を聞いたんです。リリィさんはご自分が発達障害者でADHDだと言われました。私は恥ずかしながらそれを知らなかったのでリリィさんにお聞きしました。ADHDとは「注意欠陥/多動性障害」のことだそうです。「物事に集中するのが困難で、いつもそわそわしており落ち着きがない。話していると、いろんなことに話が飛んでまとまりがない」そんな風にリリィさんは説明してくれました。

リリィさんがそのことを言わないままセッションをしたら、多分ADHDであることはわからないだろうと思いました。それくらい話はきちんとしているし、まとまっています。私が感じたそのことを言ったら、「それは後天的に努力した結果でしょうね」と言われました。また、常に自分で気をつけていないと、話にまとまりがなくなったり飛んだりするそうです。だから、いつも第三者と話すととても緊張するとのことです。

また自分が疲れていたり、体調が悪かったり熱があることもわからないと言われました。ある時、どうもフラフラするので熱を測ったら40度あったそうです。また、怪我をしたりやけどをしてもその時はわからず、後で痛くなって気づくこともあると言われます。疲れて休憩するという感覚もないとのことです。時々、マッサージに行くそうなんですが、全身が異常に凝っていると言われるそうです。

リリィさんはコーチングに興味があり、現在ネットなどで調べているとのことで、その一つとして相互コーチングで私に申し込んだそうです。私で3人目だそうで、「これまで2人とコーチングをしてみてどうですか?」と聞いてみたところ「普通です」と言われました。

自分たちは普通の人(とリリィさんは言われます)と感覚が違うそうです。例えば聴覚。大きな声は、たとえ聞こえても内容が全く理解できなかったり、逆に小さな声でもとてもよく聞こえるそうです。従って、何処かの会議室のようなところで会合を計画する時は、隣の部屋が使われていない日を選んだりします。そうしないと、隣の部屋の人も同じ部屋にいるように聞こえるのだそうです。

そんな話を30分くらいして、私がコーチをしました。コーチングを知る上で、まず普通の人のコーチングがどんなもので、自分が将来コーチングをするとした場合、どういう風に応用出来るのかなどを知りたいとのことでした。そこで15分コーチングをしました。

テーマは「コーチングを勉強しようと思うがやっていけるのか?」というようなものでした。リリィさんは今あるところに勤めています。そのほかに、動物が好きなので趣味で行なっていることがあります。勤めと趣味はもう数年続けており、どちらも周りが「リリィさんに頼っている状態」になっているそうです。「覚えるまでは人と比べてとても時間がかかるが、一旦覚えると完璧に出来る。だから、自分がいないと困ると言われるようになった」とのこと。どちらも人と話すことですから、すごいことだと思いました。

リリィさんは現在その二つのことをしていて、それにコーチングを加えると、コーチングを続けることが出来ずに途中で止めるのではないかと思われていました。何故かというと、以前生徒さんを集めてある教室を開いていたそうです。生徒さんも順調に増え、問題はなかったのですが、お金の管理が出来ずに他の生徒さんに譲らざるを得なくなり、「途中で逃げた」と言われた経験があります。月謝が入ってきてお金はあるのに、家賃を払うことを考えなかったそうです。そういう経営が全く出来ないと彼女は言いました。また、そういうことをアドバイスする仲間もいなかったそうです。

結果的に15分間そういった話を聞き、「時間的にコーチングをする余裕はあるのか」や「コーチングを何故やりたいのか」等、少し質問をしました。自分で言うほど話が飛ぶことはなく、『プロモーター』のほうが話は飛ぶのではという程度でした。全く許容範囲内です。相当自分でコントロールしているんでしょうね。15分後に「やってみてどうでしたか?」と聞くと、「トトロさんに話すことで自分の頭が整理されていき、コーチングもできると思いました。また、今やっている二つとコーチングが、人と話すという点で同じことがわかり、私は好きなことを選んでやっていることに気づきました」ということでした。私はセッションをやってみて、全く普通のクライアントと同じ感覚でした。特に気を使ったこともなく、ごく普通にやりました。

「私は頭がいつも整理できていないんです」と言われるので、私は「リリィさんだけではありません。私もそれから私の周りにいる人も、みんな頭の中はグチャグチャしています。みんな、コーチングで話すと考えが整理出来てやる気になると言いますよ」と答えました。彼女は小さい頃から家族や先生たちから「あなたは・・・・」といつも言われ続けており、自分はダメだとずっと思っていたとのことです。

また、いろんなことをやっていて、道を間違えそうになるのがわからない。例えば教室の時がそう。それでいいかどうかを誰かが教えてくれれば、悪化する前に止めたり方向を変えることが出来るが、自分ひとりではわからないと言われます。そこで、周りにそんな人はいますか?と聞くと、いないそうです。私でよければ定期的にセッションしましょうか?と言ったところとても喜んでいただきました。もちろん無料です。最初は週に1回で、リリィさんの話を聞いてそれでよければ承認し、方向を転換した方がいい場合はそれを言うことでいいと思います。現在は、事業をしているわけではないので方向転換等の必要はないと思うのですが、いつもそれでいいといってくれたら安心出来るとのことです。承認ですね。

今日はまた新しい出会いがありました。リリィさんは、最初にも書いたとおり、お話をしている限り全く普通の人と変わりません。また、とても正直で率直な方です。彼女は自分がコーチングを学んで同じ障害者の人たちにコーチングが出来ればと考えています。私はそんなリリィさんを応援したいと思うますし、私と話すことで少しでもリリィさんが少しでも安心できれば私もとても嬉しく思います。リリィさん、今後もよろしくお願いします。


今日も読んでいただいて有難うございます。