オ リ メ ガ。

萌え専用ブログ。ほぼBASARA3の石田三成に陣地占領されてます(笑)。

草壁くんと佐条くん(中村明日美子)

2008-03-14 | BL漫画感想
「同級生」シリーズのこの二人が、私が今一番気になるカップルです。芸能人カップルなんて
メじゃないですから。ええ。
OPERAというBLマンガ誌で連載されているんですが、作品的テーマが"まじめに、ゆっくり
恋をしよう。"というものなので、少女漫画の王道みたいな恋が展開されています。
もう甘酸っぱいわ、カワイイわ、たまりませんよ。
「キュンキュンしちゃいますぅ~」なんて、アキバのメイドさんかっ!っていう自分ツッコミをして
しまうくらいアオハルです。レモン味の微炭酸です。
少女漫画の王道と書きましたが、まさにそういう少女漫画的な恋愛の描かれ方をしていて、
なおかつそれを男同士という新鮮さで(いや男同士だから新鮮なのか)同じような感覚を
持たせてくれた作品としては「窮鼠はチーズの夢を見る」(水城せとな)ではないでしょうか。
あの作品は私の中でもダントツに名作の域で、すでに自分的殿堂入りしているんですが、
同じようにそれが大好き、っていう人には「同級生」はおススメです。
まだあそこまで大人じゃないから、ホントにスローステップですが、じれったいのが好きで
たまらない(笑)人にはかなりイイと思います。
佐条くんはメガネ受です。メガネスキーの自分としては攻・受どちらも好きなので二度オイシイ
という感じでしょうか。
もうこの二人の今後の展開を想像するだけで萌えられる(笑)、今の自分をどうにかして。

「同級生」としてはすでに単行本が発売されていて、今は続編の「卒業生」というタイトルが
連載中です。
中村明日美子さんのサイトで、日記の中に二人の4コママンガとかいくつか出てたりするので、
気になった人は探してみるのも良いかも。(はてしなくページをめくり続けるしかないので
探すしかないんですよ)

※「窮鼠はチーズの夢を見る」は、Yahooコミックでも読むことができます。

コペルニクスの呼吸(中村明日美子)

2008-03-14 | BL漫画感想
「ダブルミンツ」を読んでイッパツ惚れした私は、中村明日美子さんの作品をすべて購入。
「コペルニクスの呼吸」、「Jの総て」、「ばら色の頬の頃」、「鶏肉倶楽部」、と古い
作品へ逆行する形で読んだワケですが、ちょっとオドロキでした。
「コペルニクスの呼吸」は、ヨーロッパのサーカスが舞台で、男と男もありますが
男と女、姉と弟、SM、と退廃的で耽美な世界が独特の絵柄で展開されています。
サーカスで生きる一人の青年の自分探しの物語・・・でしょうか。
「Jの総て」などもそうですが、ちょっとクセがあってマニアックで退廃の香水がキツイ
というか、かなり息苦しいかもしれません(笑)。
「Jの総て」は主人公J(オカマの女装好きな美少年)の人生の物語。
やっぱり男と男、男と女、SM、と退廃的です。が、構成が面白く出来ていて、プロローグ
とエピローグが現在。その中で過去を回想するという形で話が進みます。時間的にも
少し逆行する部分とかもあって、なかなか凝った展開の仕方が好きです。
ただ、惜しむらくは"ギムナジウム編"がとても中途半端に終わってしまっていること。
Jの人生でその後も再会する人たちとの出会いと別れ、なのですがJが初めて愛した
ポールとの別れがあまりにもブツっと切れちゃってる感が否めなくて、どうにも物足り
ない感じなんです。
ポール側の本当の気持ち、みたいなものが一切書かれていないのであのままだと
ただ弱くてズルイ人に見えてしまう。
その後に再会しますが、4年間の彼が一体どんな風に過ごしたのかもよくわからない
し、あれでどうして再燃するのかピンとこない感じ。
もう少し長く描いてほしかった"ギムナジウム編"ですが、ポールとモーガンの出会いを
描いた過去編は「ばら色の頬の頃」で読むことができます。
むしろこっちの方が好きだったりします(笑)。どうしても思い出してしまうんですが、
ポール、モーガン、Jの三人を見てると「トーマの心臓」(萩尾望都)のユーリ、オスカー、
エーリクを彷彿とさせられてしまいます。位置的なものが重なるからですね。
ポールとモーガンだけだと、グレアムとアンジー(「はみだしっ子」三原順)も思い出され
ます。「同級生」の佐条くんと草壁くんも似てる気が・・・。

「コペルニクスの呼吸」はヨーロッパ映画のような読後感で、「Jの総て」はアメリカ映画
といった感じでしょうか。

「鶏肉倶楽部」は、短編集ですが、さらにマニアック度が増します(笑)。かなりスゴイので
読む人を選ぶかもしれないですね。
「片恋の日記少女」という、少女漫画の短編集も出ていますので、抵抗を感じる人は
ここから読む方がイイかもしれません。

※「鶏肉倶楽部」の中に、「コペルニクスの呼吸」に出てくるレオの過去のお話が描き
おろしで載っています。初恋バナシですが、このお話がとても好きです。女の子が
クリスティーナ・リッチがちょっと太ってた頃の感じ(笑)みたいで可愛くてイイです。

ダブルミンツ(中村明日美子)

2008-03-14 | BL漫画感想
私が中村明日美子さんの作品で最初に読んだのが、この「ダブルミンツ」でした。
イッパツでやられました。なんともいえないエロティックな空気感がたまらない。
高校時代、主従関係にあった二人の男の子(同じ名前の二人)。卒業後、数年経って
「主」であった男の子から突然の電話。女を殴り殺したから死体を埋めるの手伝って、
なんて相変わらずのSっぷりで勝手な物言い。それでも「犬」であった男の子は仕方なく
了承し、二人は数年ぶりに再会する。
「犬」だった男はもう、以前よりもずっと背も高くたくましく、「主」であった男の子は髪は
短いが妖しい美しさは変わらず。
このへんで、読んでる側としてはなんとなく主従の逆転に展開していくのでは?と
想像してしまうんですよ。そこがまたエロくて(笑)たまらないの。
ちょっとネタバレになっちゃいますが先を話すと、「主」だった男の子は「犬」だった彼を
飲み屋だファミレスだとさんざん引っ張りまわし、彼に電話をしたのは最初から彼にしか
かけるつもりがなく、他の誰も出なかったからじゃないと本音を語ります。
これは想像ですが、「主」である男の子は実は最初から自首するつもりでいて、最後に
一番会いたかった人に会って、心置きなく一緒にいたかったのじゃないかと。
そして「犬」であった男はといえば、学生の頃からずっと、「主」である彼が好きだった。
好きだったからこそ、抵抗もせず殴られてやっていたのだ。
自分がつけた痕がないことをボンヤリ呟く「主」に、「犬」は言う。
「ひさびさに殴るか?」
「・・・いいよ。もう子供じゃない」
このやりとりの少しあとで、「犬」が「主」をわざと怒らせて殴らせるシーンが出てきます。
単に殴られたかったのか?と思いきや、そうきたか!と思わずうなってしまうほどの
イキなラストにつながります。詳しくは語りませんので、気になったかたはぜひ作品を
お読み下さい。
実は私、この作品は読み切りだと思っていたのですが、のちに第2話が描かれており、
第3話も近く載るようです。明日美子さんのサイトでも「つづきは描きません」と書いて
あったのでてっきり終わったものと。でも嬉しい誤算かもしれません(笑)。
(「mellow mellow」のVol.1に1話が、Vol.3に2話が、Vol.5に3話が載っています)

この作品が明日美子さんを知った最初のもので本当に良かったです。イッパツ惚れ
(変な日本語だけど)だったし、その後の「同級生」シリーズや他の作品の大人買いへと
つながったワケですからね。

※「mellow mellow」Vol.1はYahooコミックでも読めますよ~。
※※この記事を書いた頃は、明日美子さんのサイトでご本人が日記を公開していて、多忙で
やむなくやめてしまったあとも少しの間は日記を読むことができたんです。同級生シリーズの
4コマとか色々イラストなんかもたくさんあって楽しかったので、ぜひとも単行本にする際には
再録してほしいですね。