オ リ メ ガ。

萌え専用ブログ。ほぼBASARA3の石田三成に陣地占領されてます(笑)。

BLマンガ (鈴木ツタ・古街キッカ)他

2008-03-24 | BL漫画感想
最近読んだものをいくつか紹介してみます。

鈴木ツタ 「hand which」 「あかないとびら」 「3軒隣の遠い人」

古街キッカ 「さくらにあいたら」 「洋6K2南向き」

奥田七緒 「隣人をアイそう」

まず、鈴木ツタさんの作品は前から気になっててずっと読みたかったんですが、
装丁の綺麗さでかなり得をしている(笑)と思いました。や、中身がダメとかいうワケじゃ
なくて、内容と少し想像が違ってたってことで。
特に「あかないとびら」は、ドSバナシが多くて、ちょっとオドロキました。許せる範囲の
ドSなんでオッケーでしたけど、読む人によっては受け付けないかもしれないな、と。
暗い話はありませんが、愛あるドSが好きな私にはちょっと・・・。
この人の作品はメガネが多いのも特筆すべき点ですね。攻・受ともに多いです。
(3冊すべてにメガネキャラが登場します)

古街キッカさんは、表紙で損をしている(笑)タイプですね。
モノクロ原稿の方が数倍綺麗です。そしてとても文章がステキ。ただ、残念なのは
少し中途半端な感じで終わってるところ。「さくらにあいたら」はゲイを自覚する高校生の
男の子が友達に恋をしていて、けれどその子はやたらにモテて女の子をとっかえひっかえ。
そんな友達に告白なんてできるはずもなく・・・。
よくあるパターンの話ですが、この作品で面白いのはゲイを自覚する男の子には彼を
好きで、すべて知っていて偽装の彼女になってくれてる女友達がいるということ。
この子がとてもカッコイイです。しっかりしてて言うことが大人で。
「洋6K2南向き」は、表題作を含むいくつかの短編集ですが、すべてつながってるように
構成されてます。同じ街の中のお話、という感じに。
実際こんなにゲイカップルがあふれてたらビックリだけど(笑)。
表題作が一番好きです。メガネ攻なのにまるで嫁のような世話好きくんがラヴ。
淡々としていて、激しい恋愛模様とかは見られないんですが、そこがかえってリアルな
感じでイイですね。

奥田七緒さんの「隣人をアイそう」は、けっこう前の作品ですが中村明日美子さんの
「同級生」シリーズに雰囲気が似てるよ、というおすすめで買ってみました。
大当たりでした(笑)。微妙に「同級生」とは違ってますが、優等生とちょっとカッコイイ系の
同級生の恋愛バナシで、二人の恋愛ステップアップものという点が似てます。
大きな違いの一つとして、優等生が男同士の恋愛に関して必死に勉強しようとする
というエピソード(笑)があり、もうこれがたまらなく可愛いわオカシイわ。友人に借りた
男女交際本に付箋つけまくり(笑)とか。
優等生くんがビミョーに俺様なキャラなんですが(ツンデレもあるな)、それがまた可愛くて
たまらない。これは超おすすめです。
ただちょっと残念なのは、もう少し長く描いて欲しかったなぁ、ということ。
このテの話はぜひとも長編でやってほしいところです。

BLの長編ってあまり見ない気がするんですが、(ってか私が単に短編ものばかり読んでる
だけか?)そのうち手を出してみようかと思ってるものがいくつかあるので、またここに
感想を書く日が来るかもしれません。気長にお待ちを。