CⅩⅩⅩⅩⅨ「疾風鬼姫街道 [鬼姫しぐれ 改題短縮版]」1951を見る聴く 『エイガニッキ』 SASHI-ハラダ 2025/7/15
瀕死の病の兄殿、兄は、弟君を跡継ぎに、兄には一人娘が、婿養子を取って、お世継ぎにと言い残して死していく、さて、弟殿にもまた兄の娘と同じ歳の娘が、かくて、二人の少女、仲良しの少女二人、同じ城で育って、仲良しで、こうして十年が、城の中には、兄娘でなく、弟君の娘こそをお世継ぎにとの策略の者たちの暗躍、かくて、それぞれの思惑での狙い、陰謀、兄娘は清楚でおとなしく舞いを、御琴をと、芸事に長けて、一方の娘は流鏑馬を習い、見事な腕前に、武芸に長けて、武士たちもを凌ぐ技量の持主に成長して、そして、この武芸の娘は兄から授かった書面と剣がお世継ぎの印として手渡されている、謀略の一派はこの品を手にして、全てを己らの采配の内にと、弟殿は江戸詰め、兄娘は故郷の城に、さて、二人の娘の成長の姿がショットで繋がれて、仲良しから、別れて、武芸の娘と舞と琴の娘と、江戸では、芸者が夜の花、いや、大名たちも、焦がれて、引く手あまたの美貌芸者、言い寄る侍を追いたて、逆立ちして見せるから、出ていけと、ならばやってみろと、平然と逆立ちして見せて、追いたてるいっぱしの芸者、これには感服する侍たち、だが、執拗に迫る者が、逃れて人の座敷に、そこに主人公の浪人者、その場を助けて、こうして二人は恋に、今や何も無い素浪人だが、それでも恋、娘は、資産など、肩書などいらない、好きあった仲ならばとはかり、二人は、ぞっこんに、江戸詰めの家老たちは、兄娘から、剣と書面を奪う算段、これが死した兄殿の残した世継ぎの証拠の品、そのために、遣わす者を捜していて、この芸者の技量と度胸に惹かれて、兄娘の御付きの者に仕立てて、書面と剣を奪おうと、実のところは、何も語らず、兄娘に取り入ることが始まりと、送りだそうと、だが、聴かない芸者、恋した主人公とともにならば、良いと、浪人は、判ったと一緒に行こうと、押し切った芸者、二人は、江戸から、遠く離れた兄と殿のむすめの待つ城に向かう、悪だくみの者たちと共に、旅の最中、兄娘の婿養子の殿が、江戸表の侍たちの策略を聞き及んで、忍んでいるらしいとの噂、芸者に寄り添う浪人が、現れては消え、現れたかと思いきや、兄娘の息子養子の手筈の殿さま、果たして、誰を信じて良いのやら、困惑の芸者、悪だくみの侍たちと語らうこの侍は、どっちの味方、しかし、巧みに、全ての策略を聞き知って、これで彼らの悪事を見抜いてしまった侍、彼は芸者の恋し浪人者、いや、果たして、婿養子の殿さま、侍は武芸の達人の兄娘と知りあって、恋仲に、二人が訪れる、海辺の岩場、かくて、二人は、神々の舞いの石上に、笑みで語らい、恋する、だが、兄娘は、今だ、この侍が、誰かは判ってはいない、お世継ぎよりも、この恋の方が、芸者は城で兄娘の付き人に、そこに現れた浪人、やっと再会して、恋、悪人たちの、悪だくみを見抜いて知って、主人公とともに、兄娘の品を奪われないよう、しかも、彼らを助けなくては、だが、浪人は、兄娘に恋して、しかも、兄娘の結ばれる、殿として語らうばかり、ならば、浪人とは偽り、己の恋は、果たして、全てはご和算、悲しみの芸者、主人公は二役で、二人の娘に恋して、悪事の者たちを裁き、始末して、目出度く、兄の遺言通りに、事は運んで、だが、果たして、二人の娘と二役の浪人と殿、どうすれば、かくて、三人は並んで、あの神々の降り立つ岩場の上に並んで立ち、別れ話、いや、それぞれの恋の解決とは、どちらをとっても、ままならぬ、一方の悲劇が、故に、悪事を全て暴き、殿浪人は、二人の元を去り、それぞれに語り掛ける、きっと戻ると、神々なのだから、そもそもに於いて、神なのだから、浪人も殿も、降臨した神で在って、また、兄姫も、芸者も、武芸の達人、逆立ちの芸当の達人、神々の舞いで悪人を蹴散らし、一度神々の世界に舞い戻り、改めて、姫として、いや、女として、殿として、いや男として、芸者として、いや、女として、浪人として、いや、男として、岩場に、舞い戻るのだ、悪人の悪事を暴くには、浪人でもあり、殿でもあらねばならなかったが、今、悪事が消え、男として、娘として、舞い降りられよう、かくて、始まりだ、神々の次なる舞いの始まりだ、映画の始まりの、流鏑馬の疾走、弓矢、馬の走り、弓矢の走り、的を射て、素晴らしい、芸子の世界の逆立ち、兄娘の武芸の世界の楽しさ、そして浪人と殿、剣の巧み、いつも殺害はいけないと、峰打ち、舞う弟姫の美しさ、武芸の姫の元気、そして、恋に破れての不安の芸者のアップ、横顔、唇、目のアップの美しさ、ドラマの中に現れる言葉たち、恋、恋、ドラマの急所を捕える言葉たち、神々の舞いだが、恋が、あこがれが、自由が、失恋が、浪人殿にしても、一人を選べない、悲しみ、芸者と浪人の自由さが、兄姫を招き寄せてしまった、恋に、そして、自由な恋を、快楽と苦悩を味わって、侍たちの悪だくみのお世継ぎを乗り越えた、殿が去ったのは、兄姫もまた、芸者と共に、城を去れと云うことか、そうすれば、当たり前の弟姫に、城を継がせて、悪だくみの結婚でない、お世継ぎとして、自由人は、浪人は、殿は、兄姫は、芸者は、城を去れ、庶民の時代なのだ、恋なのだ、恋、恋、恋、これが今日の神々の舞い、
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