まぶた閉ざしやりたる兄をかたはらに兄が残しし粥をすすりき
竹山広
チチル雨リツばあちゃんのデカい乳モノ言ウトキモ機関銃
なが山房子
妻は泣きわれは視線に文字を打つ午後の病室蝶も鳩も来ず
長尾幹也
このたびばかりやとのみ思ひても、又数つもれば
いつまでか 七の歌を書きつけん 知らばやつげよ 天の彦星
建礼門院
出でいなば 主なき宿と なりぬとも 軒端の梅よ 春をわするな 源実朝
炎帝の寵愛受けし向日葵の実り宿して白露の風吹く 重信房子
山はさけ 海はあせなむ 世なりとも 君にふた心 わがあらめやも 源実朝
大海の 磯もとどろに寄する波 割れて砕けて 裂けて散るかも 源実朝
美しき戀歌うたひ灯のかげに舞はましものを銀扇かな 柳原白蓮
ゆくにあらず帰るにあらず居るにあらで生けるかこの身死せるかこの身 柳原白蓮
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