chuo1976

心のたねを言の葉として

「ゆきがふる」    まど・みちお

2012-10-31 06:01:17 | 文学
     「ゆきがふる」    まど・みちお



       ふるふる ふるふる ゆきが ふる
       ゆきを みあげて たつ ぼくに
       ふるふる ふるふる ゆきが ふる
       とつぜん ぼくは のぼってく
       せかいじゅうから ただ ひとり
       そらへ そらへと のぼってく
       ふと きがつくと ゆきが ふる
       ゆきを みあげて たつ ぼくに
       ふるふる ふるふる ゆきが ふる
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「いわずに おれなくなる」   まど みちお

2012-10-30 05:33:06 | 文学
「いわずに おれなくなる」   まど みちお




いわずに おれなくなる
ことばでしか いえないからだ


いわずに おれなくなる
ことばでは いいきれないからだ


いわずに おれなくなる
ひとりでは 生きられないからだ


いわずに おれなくなる
ひとりでしか 生きられないからだ
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「うち 知ってんねん」   島田 陽子

2012-10-29 05:19:47 | 文学
  「うち 知ってんねん」   島田 陽子



あの子 かなわんねん
かくれてて おどかしやるし
そうじは なまけるし
わるさばっかし しやんねん
そやけど
よわい子ォには やさしいねん
うち 知ってんねん
あの子 かなわんねん
うちのくつ かくしやるし
ノートは のぞきやるし
わるさばっかし しやんねん
そやけど
ほかの子ォには せえへんねん
うち 知ってんねん
そやねん
うちのこと かまいたいねん
うち 知ってんねん
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「びわ」  まどみちお

2012-10-28 04:09:32 | 文学
  「びわ」  まどみちお



びわはやさしい 木の実だから
だっこしあって うれている
うすい虹ある ろばさんの
お耳みたいな 葉のかげに

びわは静かな 木の実だから
お日にぬるんで うれている
ママといただく やぎさんの
お乳よりかも まだあまく
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「くまさん」  まどみちお

2012-10-27 05:44:49 | 文学
   「くまさん」  まどみちお




    はるがきて めがさめて

    くまさん ぼんやり かんがえた

    さいているのは たんぽぽだが 

    ええと ぼくは だれだっけ だれだっけ

    はるがきて めがさめて

    くまさんは ぼんやり かわにきた

    みずにうつった いいかおみて 

    そうだ ぼくは くまだった よかったな
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「イナゴ」   まど・みちお

2012-10-26 04:52:19 | 文学
「イナゴ」   まど・みちお




 はっぱにとまった 
 イナゴの目に
 一てん
 もえている夕やけ

 でも イナゴは
 ぼくしか見ていないのだ
 エンジンをかけたまま
 いつでもにげられるしせいで・・・・・

 ああ 強い生きものと
 よわい生きもののあいだを
 川のように流れる
 イネのにおい! 
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「石」  壺井 繁治

2012-10-25 05:08:10 | 文学
「石」  壺井 繁治



石は
億万年を
黙って
暮らしつづけた
その間に
空は
晴れたり
曇ったりした
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「石ころ」      まどみちお

2012-10-24 06:03:40 | 文学
 「石ころ」      まどみちお



石ころ けったら
ころころ ころげて
ちょこんと とまって
ぼくを 見た
--もっと けってと いうように

もいちど けったら
ころころ ころげて
それから ぽかんと
空を 見た
--雲が 行くよと いうように

そうかい 石ころ
きみも むかしは
天まで とどいた
岩山だったか
--雲を ぼうしに かぶってね

石ころ だまって
やっぱり ぽかんと
あかるい あかるい
空を 見てる
--星が 見えると いうように
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「ものの存在のしかた」っちゅうもの   まどみちお

2012-10-23 05:02:49 | 文学
ひとつのものがある時、そこには他の物はあり得ない。そういう「ものの存在のしかた」っちゅうものがすごく美しく荘厳に思えて、その素晴らしさを言わずにおれなくなったんです。

この世界(宇宙)にあるもの全て「あるがまま」に存在し、「自分が自分であることの喜び」に満ちあふれている。


まどみちお
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「地球の用事」  まどみちお

2012-10-23 04:53:10 | 文学
   「地球の用事」  まどみちお




  ビーズつなぎの 手から おちた
  赤い ビーズ

  指さきから ひざへ
  ひざから ざぶとんへ
  ざぶとんから たたみへ

  ひくい ほうへ
  ひくい ほうへ
  かけて いって
  
  たたみの すみの こげあなに
  はいって とまった

  いわれた とおりの 道を
  ちゃんと かけて
  いわれた とおりの ところへ
  ちゃんと 来ました
  と いうように
  いま あんしんした 顔で
  光って いる

  ああ こんなに 小さな
  ちびちゃんを 
  ここまで 走らせた
  地球の 用事は
  なんだったのだろう
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札幌国際芸術祭

 札幌市では、文化芸術が市民に親しまれ、心豊かな暮らしを支えるとともに、札幌の歴史・文化、自然環境、IT、デザインなど様々な資源をフルに活かした次代の新たな産業やライフスタイルを創出し、その魅力を世界へ強く発信していくために、「創造都市さっぽろ」の象徴的な事業として、2014年7月~9月に札幌国際芸術祭を開催いたします。 http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/about-siaf