chuo1976

心のたねを言の葉として

火のごとく抱かれよ花のごとくにも 対馬康子

2015-04-30 05:13:51 | 文学

火のごとく抱かれよ花のごとくにも        対馬康子

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ⅩⅩⅧ  「ハデウェイヒ」を観る聞く、  『エイガニッキ』 SASHI-ハラダ  2015/4/29

2015-04-29 03:29:51 | 映画

ⅩⅩⅧ  「ハデウェイヒ」を観る聞く、     『エイガニッキ』 SASHI-ハラダ  2015/4/29

  林の中を歩く娘、疲れた汚れた娘、祈りの場、結びつけられたひも、紙、奧にキリスト像、修道院、尼さんたち、食事しない主人公の娘、パンを与えられても小鳥に、手に巻かれている鎖、祈り、殉教は認めないと諭されても、聞き入れる様子もないままに、中庭の職人、修道院の手直しなのだろう、二人の職人、クレーンで吊られる資材、主人公の部屋、壁の像に祈り、窓から見えるクレーンで吊られた建築資材、娘を外から、見詰める視線、視点、外の視点が彼ら職人で在り、建築、建物そのもの、祈りの外、外と娘の関係は、窓からの光の中、天使の如き主人公、吊られた資材は動く、あるいは覗かれる、頑な故に、修道院の側は彼女を還俗させることに、修道院に居られなくなった娘、さて、こうしてパリのシーンに移るのだが、これは此処の修道院に来る前の物語か、還俗させられた後の現実なのか、判らない、逮捕される修道院修理の工事現場の青年、すれ違い、主人公が歩いているのを見詰める視線、この逮捕もいつのことだろうか、還俗の話しが出た後だから、主人公がパリに戻る時、彼もまた捕まって、仮釈放の合間にまたしても悪さして施設の中に、三ヶ月の留置、ドラマの最後に彼の出所のシーンが在り、主人公と重要な関わりを持つのだから、パリの、パレスチナのシーンは、この三ヶ月の最中の話しと取るのが一番素直、しかし、三ヶ月の間主人公の苦悩が続き、未だ、修道院を離れずに、遂に、ここに来る以前の罪が明るみに成り警察がやって来たとも取れる、そもそも、パリのシーンは現実か、主人公の見いだした、幻想とも、父も母も、アラブの青年も、その兄もパレスチナも、祈りの中に、見いだされた世界ではないのか、全てに罪在る己としての祈り、問いかける、あくまで、徹底して、問い詰める、此処に何を観る、一方捕まった青年は何をしたのだろうか、なにも語られないままに、観る側に放られてある、さて、ともかくも、ドラマはパリに、大臣の娘である主人公、余りに美しい娘の姿、表情、天使、何不自由のない暮らし、屋敷、カフェ、偶然に知り合ったアラブ人の青年たち、臆することなく彼らと付き合うのだ、演奏会、ジャズ、ダンス、青年は主人公を抱き寄せる、体に触れる、堪らずに、拒む主人公、彼女に取っては、神しか居ないのだ、キリストしか、彼しか恋したくない、永遠に処女で在りたい、彼女に恋した、アラブ人の青年もこれには困惑、どう対すれば良いのか、デイト、不審な目つきの配達人、バイクを奪って走り去る、疾走、逆送、車の横を抜け出して、追いかける警官を交わして、川縁を走る、爽快な走り、屋敷に招く主人公、食事に、しかし、両親は、傲慢で身勝手、己のことばかり、娘に興味などないのだ、そのボーイフレンドにも、さっさと席を離れてしまう、これよと彼に目配せする主人公、驚きの彼氏、次は青年の部屋に、郊外の高層アパート、青年の兄、敬虔なイスラム教徒、絶対の神を信ずる二人は互いに理解する、兄は講義集会に娘を誘う、やって来た娘、兄の言葉をもっともまともに聞いたのが主人公、が、直ぐに飛び出す娘、涙、兄が追いかける、どうしたと、神しか、キリストしか興味ないのだと、他のものは好きに成れない、キリストが絶対なのだと、でもあの人が見えないと、居ないのだと、君の内側に在ると兄、が、曖昧、娘の純粋に答えられたか、素晴らしいと兄、集会で飛び出したのは、隣の青年がちらちら主人公を見詰めたからではないのだ、そんなこと全く気にしていないのだ、彼女にとって他とは、外とは何ものでもない、ボーイフレンドの彼には、一生処女のままで居たいのだと語っていた、今はキリストの肉体を見いだしたいと、見えないのだと、不安、何処に、いかに、兄は、此処に神は在ると、祈りは、戦いだと、現実に対して、兄と主人公は修道院の見える緑の地に、あそこで私は生まれたと、緑の場所に感動する兄、あなたとともに行くわと主人公、この時に、主人公に光が当たる、あなたとは、兄のこと、キリストのこと、兄にキリストを見いだしたか、輝き、しかし、この光に何を見る、神の視線、単に天候の変化、注意しないと掠われる、恐ろしい、間、映画は飛ぶ、パレスチナに、戦いの、最前線に、悲劇の現実を目の当たりにして、祈るとは戦うこと、この現実、この痛み、この悲劇、主人公は受け入れる、車の外、余りに凄まじい廃墟、現実が、地獄が押し掛かってくる、最前線の兵士らとの語らい、娘の言葉に感動する兵士、握り会う手、この悲劇を始末しなくては成らない、兄と共に、パリ、地下鉄、視線、表情、緊張、沈黙、凱旋門、爆破、衝撃の爆発、煙、凄いです、あまりに凄いです、祈るとは、この悲劇の現実を撃つこと、だが、悲劇を終わらせることがまた悲劇を誕生させてしまうのでは、如何とも、今祈るとは何、この地獄の中で、甘い、祈りなど、処女など、あの血まみれの現実を作り出して、何が処女だ祈りだ、誰も助けてくれない、修道院の修理の青年、監獄と現実との行ったり来たり、彼の見つめる主人公、恋か、主人公は遂に、堪らずに、飛び出す、池を前にして、自死、池の中に、沈んでいく主人公、溝口の「山椒大夫息」の香川京子の後ろ姿の反復です、泡が浮かんでく、僅かに、しばらくそのままに、水面を見つめる画面、そこに手が伸びる、修理工の青年が、主人公を引き出す、抱え出す、抱き合う二人、青年はずっと主人公を見つめていた、部屋の中での祈りのシーンの窓の外のクレーンの荷、主人公を見つめる外の視点、己の外と出くわすこと、彼もまた、己のだらしない在る駄目生活の中に、見いだしてしまった娘、この二人の関係こそが、外、パレスチナの世界は、兄により、主人公により作り出された外、テロに収斂してしまう、外、ラストの抱擁には、何の意味も無い、只に助けたい、助けられてしがみつきたい、求めたい、愛、テロに向かう最中、娘を抱き留める愛が無かった、祈りの亀裂が、そこにこそ、あまりに危うい、怪しい愛が、始まる、この始まりに期待するしか無い、修道院とパリとパレスチナを時勢の面で、どう捕らえようと自由だろう、始まりは、既にしでかしてしまったあとの時とも、まあ、そんな繋ぎの解釈はいかようにも、テーマは祈りだ、祈りの外に出会うこと、そのときにこそ、己の祈りが見いだされる、あまりに危うい己の祈りが、愛が、悲しみが、可能性が、結構な映画でした、まだまだ何も知らないままにあるのだ、わたしは、しっかり壊れることも無く、

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花びらの転げゆく駅ホームかな  大崎紀夫

2015-04-28 06:24:22 | 文学

花びらの転げゆく駅ホームかな  大崎紀夫

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だまつてあそぶ鳥の一羽が花なのか 種田山頭火

2015-04-27 06:20:29 | 文学

だまつてあそぶ鳥の一羽が花なのか          種田山頭火

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まなざしのつよさに散ってゆく桜     進藤剛至

2015-04-25 08:37:00 | 文学

まなざしのつよさに散ってゆく桜     進藤剛至

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橋の裏まで菜の花の水明り     鳥井保和

2015-04-24 06:21:53 | 文学

橋の裏まで菜の花の水明り     鳥井保和

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生きてふるへるはなびらのことごとく 中岡毅雄

2015-04-23 03:53:26 | 文学

生きてふるへるはなびらのことごとく          中岡毅雄

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ひと駅を歩いてみるか花の雨    矢野誠一

2015-04-22 05:29:47 | 文学

ひと駅を歩いてみるか花の雨    矢野誠一

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春の山のうしろから烟が出だした      尾崎放哉

2015-04-20 06:29:12 | 文学

春の山のうしろから烟が出だした      尾崎放哉

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人の目の真つ直ぐに来る花の中      廣瀬直人

2015-04-19 06:59:14 | 文学

人の目の真つ直ぐに来る花の中      廣瀬直人

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札幌国際芸術祭

 札幌市では、文化芸術が市民に親しまれ、心豊かな暮らしを支えるとともに、札幌の歴史・文化、自然環境、IT、デザインなど様々な資源をフルに活かした次代の新たな産業やライフスタイルを創出し、その魅力を世界へ強く発信していくために、「創造都市さっぽろ」の象徴的な事業として、2014年7月~9月に札幌国際芸術祭を開催いたします。 http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/about-siaf