chuo1976

心のたねを言の葉として

わたしと小鳥とすずと

2012-03-05 06:46:14 | 文学
わたしと小鳥とすずと
金子みすず

わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんなうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。

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