chuo1976

心のたねを言の葉として

ⅭⅥ「愛欲の罠」を見る聴く、          『エイガニッキ』 SASHI-ハラダ  2021/12/22

2021-12-22 04:28:04 | 映画


ⅭⅥ「愛欲の罠」を見る聴く、          『エイガニッキ』 SASHI-ハラダ  2021/12/22

  カメラはゆっくりクレーンを下になぞってパンダウン、操作ボックスに視点は止まって、回転するカメラ、操作盤を弄るように、下の通りを歩く男たち、新宿、クレーンの操作台からライフルで狙う、銃弾、殺し、卒倒する男、周りのものたちが慌てる、見まわす、見事に射殺し、車で遁走する主人公、車の前に一人の女、腰つきを見せつけて歩く、小さなぷりぷりした尻、溜まらない尻、女の横に主人公は車を付けて、早かったのねと女、車は一本道を奥まで、真っ直ぐに、直線を強調するカメラ、クレーン、一本道、戻った二人の部屋、立っている酒瓶、立っている女、後ろから溜まらず求める主人公、女を抱く、胸を、股間を、求めて止まない主人公、電話、依頼者、見事だと、金の支払いと、次なる仕事まで待てとの言葉、かくて、食べ、飲み、抱く、欲望、殺しの欲望、快楽、そして、肉欲、女への欲望、だが、仕事は、全て、命じられた仕事、故に、欲望は、殺しは、肉欲は、命令の中に、管理されていないか、己の欲望なのか、命ずる組織の欲望ではないのか、始まりのクレーンは高く、高く、男の勃起の象徴、その操作台からの発射、まさに、近代化の、建築の建設の欲望、射精、仕事の無い主人公の退屈、部屋の窓から、ライフルで、見得る人々を撃つ真似、収まりのつかない思ひ、欲求、見事命中、殺したと、自己満足の主人公、だが、満たされるはずもなく、かくて、サウナの二人、横に成って居る主人公、座っている命ずる男、新たなる依頼、組織のボスを殺してくれと、やらなければやられる、飛行場、外国からやってきたボス、幹部は女を宛がおうと、英語を勉強させて、サングラスの部下たち、同じ向き、同じ姿、格好で立つ、組織員、ボスは防弾ガラスの車に、女もともに、酷い英語で話しかける娘、ボスは日本語を話すのだが、車のクーラーが壊れている、溜らないボス、車を代えますと部下、駐車場の高みにトラックを走らせる主人公、駐車場の前の通りで、車を乗り替えて、これまで乗って来た車は見事な防弾車、だが、外に現れたボス、其処から狙う、トラックの荷台の幌の小さな四角い口から、見事に、成功、笑みの主人公は、女を乗せて、事件の場所に、女は駄目よと、拒むが、強引に連れてトラックを走らせる、ボスを殺されて、部下たちが、事件の場を調査している、二人の乗ったトラックに双眼鏡から覗く男、部屋に戻って、抱く主人公、殺しと肉欲、命ずる男からの電話、お前は愚かな失敗をしたと、愛人を連れて事件の場に現れるとは、金は払う、直ぐに逃げろと、理解できずに、主人公、己の部屋に倒れ込む、酔っ払って、危険を察して、あらゆる銃を取り出して、待ち構える、命ずる男から、愛人を殺せと、恋する女を殺せと、受け入れるしかない主人公、部屋から男らに連れられて現れた愛人を仕留める主人公、己の欲望の廃墟、部屋から、やるせないままに、ライフルで狙う、ゴルフ練習場の人々、そんな中に、なんと愛人が、生きているではないか、まさか、後を追い掛け、車の追跡、始まりの女を乗せての一本道から、回る、曲がる道、回転運動、そもそも、二度目の殺しは高見の駐車場に、回転して登っていった、一直線から、回転運動に転換したのだ、詰まりは空回り、心臓に弾と同じ大きさの痣、此処に防弾、主人公の狙いを信じて、かくて生き延びた、女から聞かされる、真実、そこに命ずる男が、女は彼の愛人、総べては彼の采配の中に、彼に命じられて、主人公を見張るための仕事が、女の仕事、恋から、愛から、遠く離れて、ビジネスそのもの、だから、トラックに愛人を連れて現れては、命じた男と女と殺し屋の関係が仕業が疑われる、主人公は己の愛人、己の女と思い込んでいたが、見張り役、ならば、女の欲望は、快楽は、全てはお芝居、彼らの前に、からくり人形のような大男と腹話術の人形のカップルが現れる、誰の手配か、銃撃、撃たれ遁れる主人公、命ずる男はいかに、愛人は人形たちに弄ばれて、大男に、後ろから犯され、風呂の水の中、小さな人形に犯されて、まさにもの扱い、人形扱い、人では無い、機械仕掛け、ビジネス人形、主人公は彼らと死闘、走り、逃れ、撃ち、外に、路地に、部屋に、追っ手の殺し屋二人、隙を見て、始末する主人公、あっさり殺される駄目殺し屋、だが、部屋に戻ると、愛人は風呂場で腹から血を流し、草木が腹に、血の中に植えられて殺されて、生け花の花瓶、人形たちの芸とも、悲しみ、絶望、三人の娘、裸の娘、抱きかかえて、飲んで、食べて、抱いて、倒れ込む娘たち、果たして、女たちを抱けたのだろうか、暴れ、乱れたばかりで、満たされないままに、街に、東京から遠く離れて、舞台、歌う娘、ストリップの娘、後ろで踊るコーラスの娘七人、色彩の傘を翳して、舞い踊る、リズミカルな歌、楽しいのです、彷徨い歩く主人公、女衒のおばさん、誘って、娼婦を紹介する、裸にと、決まりがあるのだと娘、札をばらまき、笑みの娘、だが、抱けないのだ、娘を抱いていたときに、蘇る、殺された愛人の血まみれ植木姿、物に、物化された姿、まさに殺された、欲望の死、電話、殺し屋からの誘い、組織は、見逃してくれない、またしても、誘い出されて、敵役の殺し屋は、果たして、現実の殺し屋だろうか、ゲームセンター、まさに遊戯、撃ち合い、現れた殺し屋は、狙っているのか、遊んで居るのか、殺されるのを待ち望んでいるのか、巡り、彷徨い、撃たれ、倒れ死するばかり、主人公は勝利と、だが、既に、殺しも、横移動、高見からの、狙い定めての殺しでは無い、遁れ、走り、迷宮の中、彷徨って、部屋に戻ると、勃起している、娘の笑み、何時までも、満たされずに、抱き続ける主人公、またしても困ったおばさん、他の客が来ているのだと、娘は直ぐに終わらせて戻ると、何時までも戻らないままに、主人公は、娘の出かけた部屋の中、娘はあの大男と人形に犯されている、満たされずに、機械仕掛け、終わることの無い、遊戯、ゲーム、そして、また、血まみれで白い花の植木が、主人公の怒り、悲しみ、またしても愛人を、快楽を失わされてしまった、全てはこの人形たちの采配の中に在ったか、ボスとは、命令とは、こんな人形、絡繰り、言葉の中に、主人公の欲求に満たされて、主人公の虜になった娘を機械仕掛けで破壊する人形たち、主人公の愛欲を壊すべく、かくて、主人公と人形の闘い、廃屋の、温室の中に、頬の蚊を叩く主人公、なんと、腹話術の人形が頬を叩く、絞めた、この大男と人形の仕掛けの采配は、小さな人形の中に、腹話術人形を撃つ、始末した、見事、大男の動きも止まって、他の殺し屋たちは、アメリカの組織に寝返ったと、残っているのは今殺し合っている、主人公と人形達ばかり、かくて、人形を倒して、走り、遁れ、撃ち、格闘の最中に、舞台に転がり込む、客席の一人の男、笑みの男、何もの、お前がボスかと主人公、何も語らず笑っている男、主人公は撃ち殺すが、これで終わったのだろうか、そもそも、命ずる男は何所に、アメリカの組織が殺し屋たちを根こそぎに引っこ抜いたのならば、ボスはアメリカに、売った、組織を、取り敢えずは、舞台で、ボスを殺したと、主人公は客席に向けてお辞儀する、カメラに向かって、私たちに向かって、総べてはお芝居、いや、夢なのだ、いや、客席のポスとは、観客、映画の客である、わたし、見る客、解釈するわたしこそが、ボス、だから、映画を見てしまった、わたしが、己の権力を、ボスであるわたしを撃てるか、撃つとは、ゆえに、主人公のお辞儀の先に、始まる、本当のボスの殺戮が,私によって始まらなくては、後半の娼婦は、まさに夢子、主人公が目覚めるシーンが、なんどか、その目覚めはいつのどこからの、誰の夢か、ボス達の、主人公の、愛人の、娼婦の、他の殺し屋の、女衒おばさんの、私たちの、かくて、お芝居の中、己自体も、また、物化された、人形、欲望も、言葉も、何ものかに采配された、イデオロギー、劇場の舞台の上、殺し殺され、演じさせられ、お辞儀して、見て見られ、聴かせ、聞かされ、我々もまた、こんなお芝居のカラクリの中に、私の欲望もまた、映画の中に、空回り、高見は総べて巡る空回りの中に、徒労、疲労、ご苦労さま、映画と云う絡繰りまでも、壊さなくては、さてさて、いま、映画の外に、だが、外とは、

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