chuo1976

心のたねを言の葉として

お金のない人からは電車賃をもらわんでもええで

2019-06-11 05:29:20 | 文学

車掌として乗務した堀本春野さんの手記から。

http://blog.livedoor.jp/mitokosei-3105/

 キップも釣銭もない鞄を手渡され、「お金のない人からは電車賃をもらわんでもええで」と言うことでした。己斐から天満町の折り返しで、お客がおーよそ座られたら発車すると言った具合でした。乗客は無口な人が多く、「おお電車が動くんか」と驚かれる人。「鉄橋が怖いけんのー」と有難がる人。火傷の人、斑点が見える人、色々でした。  「有り難うございました」「済みません」と言い、電車賃の払えない人も多かったように思います。身内の方を捜しに行くらしき人も有り、お客は少なかったとは言えない状態でした。私も、淋しさ、怖さ、焼け跡に母の姿のない情けなさ、前日の下痢と、精神的に肉体的に最悪でした。立って居るのがヤットという中で乗務出来た事は、今も私の心に何かが残っています。

(広電開業八〇創立五〇年史)
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札幌国際芸術祭

 札幌市では、文化芸術が市民に親しまれ、心豊かな暮らしを支えるとともに、札幌の歴史・文化、自然環境、IT、デザインなど様々な資源をフルに活かした次代の新たな産業やライフスタイルを創出し、その魅力を世界へ強く発信していくために、「創造都市さっぽろ」の象徴的な事業として、2014年7月~9月に札幌国際芸術祭を開催いたします。 http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/about-siaf