鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

11月29日、土曜日、晴れている。

2008-11-29 09:07:25 | 直言!
今日は9時半になれば外出の支度をしないといけない。
今日初めて天満から京阪中ノ島線にのる。
どんなものか乗ってみたいと思っていたので今日はそんな機会に恵まれた。
先日、取材を終えて京都の京阪七条駅から丹波橋まで乗った電車は中ノ島行だったが丹波橋で降りた。
1度、乗って見たいと思っていたので今日は乗ることになった。
天満橋が始発である。
奈良からだと近鉄上本町で降りて地下鉄谷町線乗り場まで歩いて谷町線にのるが今日は難波で済ませたい用事があるのでその用事を済ませて地下鉄千日前線で谷町9丁目にでて谷町線に乗り換えて天満橋にでてここで中ノ島行をのることにしよう。
今日は仕事ではない。
半分、仕事にもなるが今日は自分の用事である。
5大紙の新聞社に勤務していた人が「南北の道」を書いた韓国人の著書を翻訳されたのでその出版記念会である。
翻訳された人は私よりずっとずっと韓国語が上手い。日本人なのに驚く。韓国に留学してソウル支局に勤務した人で韓国語は普通に会話ができる。
語学留学は現地で半年、1年と暮らすので生活には韓国語と密着している。
韓国語を使わないと生活ができない。
そんな人を見るとうらやましいと思う。
けれど思いなおすことにしている。
私の人生はこれが私の人生、在日韓国人の2世として生きた人生、これが私の人生と思うことにしている。
在日韓国人の婦人たちも40歳過ぎてからまたは50歳過ぎてから韓国に語学留学をして長い人で1年、短い人で3ヶ月と留学される。
ひところ40代のころ私も短期コースで語学留学したいとも思ったが50歳過ぎてからは夫の健康管理が大事と考えて語学留学できないのも私の人生だということにした。韓国語教室に通って勉強すればいいが夜の講座は苦手になった。それに昼間は仕事もある。
いろいろ考えてこれも私の人生だと思うことにした。
語学留学を終えて日本で韓国語教室をしている人もいる。
肩書きを持って何らかで仕事を持っている人は調査・研究する資料が翻訳できる。またこれを見ているとうらやましいと思う。
語学堪能になりたいと思うが語学堪能は現地で半年でも暮らすと出来るようになるらしいが----。
そんなことで今日の出版記念会は韓国語堪能の新聞記者OBの人で他の人の懇親も兼ねて行ってこよう。

私の韓国語は下手である。聞くのは大体聞くことができる。
韓国語で話しておられるのを頭の中で日本語に訳して日本語でメモに書いている。そんな私に韓国から来られている人はたいてい驚かれる。
それが話は苦手、そのたびに「日本語は上手に話せます」と言うと周りは爆笑になる。
そういえば先日、大阪府が関係するところで教えておられた京都国際学校の教師、韓国語の指導が上手かった。これなら私も習いたいと思った。昼間だったら私も来たいと思った。
テキストと一緒に普段の韓国の町を歩いての会話などが盛り込まれてわかりやすく楽しかった。
文法は会話と一緒にその都度、教えて行かれるが教え方が上手かった。受講者36人は黒板と韓国語講師に注視して韓国語と向き合っていた。
講師は在日韓国人2世である。
東京生まれで高校卒業して韓国のソウル大学に留学された。
なぜ大阪に。結婚をきっかけで大阪に暮らしておられる。
受講者は講座が終えると、韓国語講師について「楽しくて面白くてわかりやすい。けれど韓国に留学された時は1970年代で韓国が大変なときで1番苦労された世代だと思います」と日本人が話す。
受講者は講師を通して韓日の歴史も学んでおられることを実感した。
韓流から韓国が好きになった。それはそれでいい。またここから1歩進んで韓国語を習って在日韓国人の講師から学ぶ韓国語を通して日本に住んでいてる在日韓国人のことも知っていく。これが本当の韓流フアンだと講座の現場を取材しながら思っていた。
本当に講座の間は皆さん熱心で楽しそうだった。
私も30分、講座を見ていて1つ勉強させてもらった。
私は韓国に行くと道を聞いたりするときつい最初は日本式に訳して「ミヤネヨ アジョッシ(すみません。おじさん)----」と言っていた。そしたら最初、怪訝な顔されたので私の韓国語が下手なのかと思ってまた私は話す。
「イルボエソ ワッスミニカ ハングマル チャル モッタミニカ ミアナミダ(日本から来たので韓国語が良く出来ませんのですみません)」と言うとおじさんはまた怪訝な顔をしながら「ハングマル チャラシネヨ(韓国語をよくされますよ)」と言って怪訝な顔される。
そしたら道を聞くときは「ヨギヨ(ちょっと)」と言えばいいと教えておられた。
今、道で会った人に何もしていないのに「すみません」と言われてびっくりして怪訝な顔をしているという。
なるほど日本ではまず「すみません」と一言、言ってから話すが韓国ではこんな時は「チェソハジマン(恐れ入りますが)」と使えばいいということを教えて下さった。
やっぱり韓国と日本と生活習慣も文化も違う。
受講者はこうして韓国と日本の文化や暮らしの違いを認識していく。
在日コリアンと日本人はよく似ているが決して似ていないことを認識していく。
「何も日本人とかわらへん」とよく日本人が在日コリアンに使われる言葉だが自分の出自を認識している者はこれほどの侮蔑な言葉はない。
一緒じゃない。自分は自分、日本で生まれた在日韓国人で日本社会からまだまだ排除された枠組みがたくさんあると言いたいがそのことは黙っているが「日本で生まれた在日韓国人、日本の空気を吸っているが親は1世です。文化も歴史も違う中で育ったので一緒じゃありませんよ」というとたいていキョトンとした顔をされる。
韓国人と在日コリアンもまた違う。
生まれて育った国の政治の中で生きたのでその歴史も違うので違うと言いたい。
ネイテイブの韓国語を習うのもいいが在日韓国人の講師から習うことは日本で暮らした生活から日本の歴史が見えて日本の政府のあり方も見えてくる。ここに「ほんまんもん」の韓日交流の認識が生まれてくると確信している。
このことも日本人は知ってもらいたい。
先日の大阪府の施設で行なわれていた韓国語の語学学習の教室かがこんな雰囲気だった。今後も皆さんのチームワークを大切にしはて継続されて学習をされることを願ってやまない。
講座はまた面白い。
男性の講師なのに家庭で家族に手料理を作っているのだろう。
即席の韓国の「てっちゃん鍋(ホルモンを入れた鍋)」を黒板の上で説明。たちまちのうちに黒板に「てっちゃん鍋」ができた。
本場、韓国の味と日本の食材がミックスした「てっちゃん鍋」に在日韓国人の講座の1面を見るようだった。
文章が長くなった。ここでとりあえず区切りにしょう。
【写真説明】大阪府の某施設で韓国語を教える講師と黒板の「てっちやん鍋」の作り方です。11月10日撮影。

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