クロムの備忘録的ダイアリー

定年後の日々の楽しみや関心事、具体的には写真、カメラ、観る将あるいは投資の話題などを綴っていきます。

清凉寺(嵯峨野釈迦堂)

2022年12月27日 19時30分11秒 | 旅行
広隆寺の後は清凉寺に行きました。別名嵯峨野釈迦堂とある通り、釈迦如来を本尊にしています。
釈迦如来像は古来釈迦37歳の生身の姿を伝えるインド製の像が中国に渡り、その像の模刻を我が国に招来したものと伝えられ、像の内容物からそれが裏付けられたそうです。像は清凉寺式釈迦如来像として国宝指定されています。残念がら釈迦像は期間限定公開なので拝見することはできませんでした。
入り口の仁王門はなかなか立派です。仁王像は赤く塗られた木像です。境内には多宝塔がありました。
また一切経蔵があり、中の輪蔵を回すことが出来ました。一切経蔵の四隅には四天王像が置かれていました。
境内正面奥には本堂の釈迦堂があります。本堂の奥に進むと回廊の先に庭園と方丈があります。
方丈の庭の一角は色付いていました。


仁王門と仁王像

多宝塔
一切経蔵

輪蔵


↑2枚、一切経蔵内の四天王像

本堂
本堂と方丈をつなぐ回廊

方丈
本堂と紅葉


広隆寺

2022年12月26日 18時30分11秒 | 旅行
京都旅行記も終盤です。6日目は京都最古の寺院で優美な宝冠弥勒像が安置されていることで有名です。
行く前は目立たない小さな寺院かと想像していたのですが、道路に面した仁王門からして立派でした。金網の隙間から写した仁王様も迫力があります。
広隆寺は松尾大社同様、渡来系の秦氏の氏寺で、太子とも関係があったそうです。
境内はなかなか広く、上宮王院太子殿と呼ばれる本堂には聖徳太子を祀っています。
また地蔵堂には光背を背にした白い地蔵堂が祀られていました。
広隆寺の見所は何と言っても霊宝殿に安置された数々の仏像です。
前述の宝冠弥勒があるのは知っていたのですが、それ以外にも国宝重文の仏像が沢山安置されていました。有名な弥勒像の隣には通称泣き弥勒という弥勒像がありました。こちらも国宝です。
弥勒の正面には巨大な阿弥陀如来坐像と脇侍に不空羂索観音立像と千手観音立像がありました。
特に不空羂索観音立像は大きく迫力があり、暫く眺めていました。
上記以外にも2歳と16歳の聖徳太子像や吉祥天像、十二神像など見応えのある仏像が目白押しでした。







本堂(上宮王院太子殿)

薬師堂

旧霊宝館

三尾神社と大津歴史博物館

2022年12月25日 18時02分13秒 | 旅行
三井寺の前後に三尾(みお)神社と大津歴史博物館を見学しました。
京阪三井寺駅から琵琶湖疏水に沿って歩くと三尾神社に出ました。
琵琶湖疏水は途中流れをせき止めて工事していました。
三尾神社にはウサギの置物があったり瓦がウサギ模様になっています。
これは大昔、三尾明神が卯の年、卯の月、卯の日、卯の刻、卯の方より現れたという言い伝えからウサギが神の使いになったそうです。
また三尾神社の本殿は古文書から貴重なものと判明し、重文に指定されました。
大津歴史博物館は三井寺近くにあり、仏像や焼き物、人形など地域の文化財の展示を行っている施設です。見学時間をあまり取れなかったのですが、興味深い説明が各所に見られました。また高台にあるので琵琶湖の眺めが大変良いです。


琵琶湖疏水


↑3枚、三尾神社にて



↑4枚、大津歴史博物館にて

三井寺(園城寺)

2022年12月24日 19時01分27秒 | 投資
石山寺見学後、三井寺に向かいました。
古色蒼然たる風情の仁王門を抜けて進むと右側に釈迦堂(食堂)、正面に国宝の金堂があります。仁王像は金網が狭すぎて網を消せませんでした。金堂には本尊の弥勒菩薩が安置されています。
金堂には本尊の弥勒菩薩の他にも数多くの仏像が安置されていました。
金堂を反時計回りに進むと霊鐘堂があり、内部に弁慶が比叡山に引きずり上げたという伝説が残る弁慶鐘が置かれていました。
霊鐘堂の近くには一切経を安置する一切経蔵があります。
内部には一切経を納める回転式の八角輪蔵が置かれていました。
金堂正面の左手前には三井の晩鐘が吊り下げられた鐘楼があります。NHKのゆく年くる年の除夜の鐘で知られる名鐘で1回800円で撞かせてくれるので、記念に撞いてきました。
金堂を背に進むと右手に潅頂堂、太子堂、三重塔のある唐院と呼ばれる一段高くなった一郭があります。ここは三井寺の聖域で宗祖智証大師(円珍)の御廟であり唐からもたらした経典類を納めると同時に伝法潅頂道場としての役割を持っています。因みに円珍は日本真言密教の祖、空海の甥だそうですが、何故か天台宗(天台密教)に進んだのですね。
最後に重文13件を収納する文化財収納庫を見学しました。
三井寺は歴史のある大寺なので一度では見きれないほど見所の多い寺院でした。


仁王門と仁王像


国宝の金堂。内部に多くの仏像を安置。

一切経蔵と一切経を納める八角輪蔵

弁慶鐘

三井の晩鐘

三井寺の聖域である唐院入り口
唐院唐門

唐院潅頂堂。大師堂の拝殿兼伝法潅頂の道場

唐院大師堂。国宝智証大師像2体と重文黄不動尊立像を安置。


石山寺

2022年12月23日 18時42分21秒 | 旅行
京都旅行の5日目は滋賀の石山寺に向かいました。
石山寺は京阪石山寺駅から徒歩10分にある真言宗寺院です。
仁王像のある山門を抜けて少し歩くと本堂があります。
石山寺は紫式部が参籠し源氏物語を書き始めたという言い伝えがあり、本堂の一部に紫式部の人形が置かれていました。また境内奥には式部の坐像もあります。
本堂の先には密教寺院らしく多宝塔があります。この塔は源頼朝の寄進によるもので国宝です。内部には快慶作の重文・大日如来坐像が安置されています。
塔内部には入れませんが正面の扉の隙間から大日仏を見ることができます。
多宝塔も大日如来像も風格のある佇まいでした。多宝塔から更に奥に進むと光堂があり、その前に前述の紫式部像がありました。
石山寺見学後、門前で名物の石餅を食べました。これはなかなか美味でした。