ちょいちょい日記

ちょいちょいくらいが
ちょうどいい。

2号ちゃんのお話。

2007年10月05日 | Weblog
昨日に引き続き、保育園&2号ちゃんのお話。

新しい園に入りもうすぐ一ヶ月ちょい。
どうもイマイチ上手くお友達を作ることが出来ず、
園もつまらない様子。

「お友達が出来たら楽しいと思うよ?
みんな、2号ちゃん2号ちゃんって来るでしょ?
一緒に遊びたいなって思ってるんだよ。
だから2号も、いいよって言って一緒に遊べば?
そうしたら、東京のお友達みたいに仲良しができるよ。」

毎日この手のことを繰り返し話す。
2号も、ウンウンとわかってはいるのだけど、
いざとなると、思うように出来ないみたい。

これは彼にも原因があって、
先にも書いたように、この園の子たちはとても
フレンドリーで、色々な子が

「2号ちゃん遊ぼう!」と声をかけてくれるのだが、
天邪鬼な2号は、プイッと無視したり、いなくなったり。

今度は先生が、「2号ちゃん、こっちに来てみんなで遊ぼう!」と
誘っても同じだ。

これは、東京の園での担任の先生なら、「ウンウン、わかるわかる」と
大きくうなずいてしまうであろう、2号の特徴でもあるのだ。
恥ずかしがりやなうえに、天邪鬼。

要は、かまってちゃんなの。

性格まで完璧私似の2号ちゃん、
普通みんなは1回誘えば来るのに、
2号ちゃんは、5回くらい声をかけてやらないと
来ない男なのだ。
そうすることで、愛情を確かめているかのよう。

・・・そうかもな。そうだな、きっと。

で、新しい園では、先生の数も極端に少ないため、
2号一人に手をかけているわけにもいかず、
結局、2号の満足のいくような結果にはならない。

お友達も、いつまでもプイプイしてる子の
相手なぞしていない。

しょうがないよなぁ・・・ここは2号にも変わってもらわなきゃ
これから先だって、困るのは本人だよ。
と、園がいやなのも、2号のワガママだと思っていたのだが、

通いだしてしばらくたったお休みの日、
2号が

「ママ、絵を描くから紙をちょうだい」

そして、同じような絵を何枚も何枚も描いていた。

しばらくして、

「出来た!」

「何を書いたの?」

「お友達!」

「東京の?」

「違う、新しい保育園のお友達。
これみんなにあげるの。」



なんてこった・・・



彼は彼なりに、どうしたらお友達と仲良くなれるか
一生懸命考えていたんじゃないか!

まだ3歳の彼。知らない土地、知らないお友達、
東京とは違う遊び方や言葉。ママからのプレッシャー。
そんな中、うまく感情表現が出来ず、
一人戸惑いながら、彼なりにどうしたらいいか
悩んでいたんだ。

そして、思いついたのが、絵を描いてみんなに
プレゼントして、お友達になる、だったのだ。

2号の胸のうちを思うと、涙が出てきた。

一番ツライ思いをしていたのは彼なのに、
私ときたら、ワガママだなんて・・・


「うわー、上手に書けたね。きっとお友達喜ぶよ~
明日、先生と一緒に配ろうね!」

「うん!みんな喜ぶかな~!!」


さぁ、あとはある意味、先生の力量次第だ。

この子の気持ちときっかけを充分に理解し、
お友達とどう繋げるか。
この作戦を生かすも殺すも先生次第。

別にね、これでお友達が出来なくたっていいの。
ただ、毎日辛そうな彼が、少しでも楽しくなるきっかけが
出来ればいいの。2号の中で少しでも満足感が得られれば、
確実にそれは進展するから。

毎朝登園に渋っていた2号、明日は行くのを楽しみに
してるよ。


翌日、早速先生に事情を話し、2号と一緒に絵を託す。




結果、どうなったのかは、わからない。

相変わらず、辛そうな2号を見ると、作戦は失敗だったのかな。

なかなか上手くはいかないけど、少しずつ、少しずつ
慣れていこうね。

今回のことでママは、君たちの気持ちになって考えるということを
忘れていたことを思い出したよ。

そうだよね、子供だからって何でも大人みたいに
理解し、対応できるわけじゃないんだよね。

もし私が、同じように、知らない会社、東京でしていたこととは
微妙にやり方が違う仕事、いまひとつ言葉が通じない人間関係、
環境、一人ぼっちで過ごさなきゃいけない休み時間、早く慣れろという
大好きな人からのプレッシャー、
そんな毎日だったら、辛くて会社になんか行きたくないもんな。


それでも2号は小さな頭で考え、一生懸命進もうとしていた。


ママ、目まぐるしさに追われ、大事なことを見過ごすところだった。

気づかせてくれてありがとう。

親になって6年。振り返るといつも後悔ばかり。
まだまだ未熟な私は、これから先も子供に
成長させてもらうんだろうな。