遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

古面30.顰(しかみ)4

2022年06月05日 | 古面

今回も顰(しかみ)面です。在庫一掃セールです(^^;

幅15.6㎝ x 長20.0㎝ x 高6.7㎝。重 163g。江戸時代。

木地の上に胡粉を塗り、さらに薄く黒彩色を施してあります。口の一部が赤く塗られていますが、眼や歯に金泥は使われていません。

全体的にそれほど精巧な彫りではありません。特に裏は、江戸時代の土俗面によく見られる簡単な彫りです.

この品は能面ではありませんが、大きさや重さは、人が被って歌い踊るのに適しています。祭事に用いられたのかも知れません。

 

眼の玉が大きい。カッと見開いた状態なのでしょうか。

大きな鼻、しかし、牙は無し。

横向きの方が精悍さが感じられます。

これまでの、先輩顰(しかみ)たちと較べると、

迫力不足は否めません。しかも、何となくチグハグな顔。ノンキな父さん(^^;

その理由はというと・・

大きな眼の玉が寄っている。その一方で、鼻が異様に大きく、鼻の穴が左右に広がっています。眼の玉の間隔より、鼻の穴の間隔の方が大きい(^^;

ならば、せめて牙でも生やしてやって、先輩顰(しかみ)たちへ仲間入り(^.^)


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2 コメント

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遅生さんへ (Dr.K)
2022-06-06 09:37:29
牙もなく、なんか、とぼけたようなところがあり、ユーモラスさを感じさせますね(^_^)
目が四つある四つ目小僧かと思いました(^_^)
牙が生えて、やっと先輩顰たちへ仲間入りが出来ましたね(^-^*)
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Dr.kさんへ (遅生)
2022-06-06 12:36:13
大きい眼が寄って、鼻の穴よりも狭いとなると、さしずめ、顰界のお笑い芸人といった所でしょうか。
本にはしごく真面目そうですので、少し手助けをしてやりました(^.^)
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