遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

謎の緑釉小壺

2022年10月16日 | 古陶磁ー中国

20年程前に入手した、緑釉の小壺です。

胴径 5.7㎝、口径 1.7㎝、底径 2.9㎝、高 7.3㎝。産地、時代不詳。

発掘品、もしくは明器でしょう。かなり古い品です。

highdyさんのブログで、PCの技をたくさん教えていただいているのですが、なかなか活用できません。今回、簡単なアニメーション(Giam)に挑戦してみました。

われながらよくできた、と満足(^.^)。highdyさん、ありがとうございました。これからも、初心者でもわかるPC技をよろしくお願いいたします(^.^)

さて、肝心の品物です。

上から見ると、

口が内側に凹んでいるように見えますが、錯覚です(^^; 

実際は、くびれた形です。単なる装飾?それとも、紐を掛けるようになっているのでしょうか。

注ぎ口の反対側には、把手がついていたようですが、破損しています。

所々に緑釉の銀化が見られます。

日本?中国?東南アジア? いつ頃の物でしょうか。

産地、時代共に不明です。

何で、こんな物を持っているのか?

実は、私は緑釉に特別の思い入れがあるのです。

20年程前、連日、ネットオークションに熱を上げていました。PCに向かい、夜遅くまで入札三昧。毎日のように、何がしかの品をゲットしていました。ある時、オークションにアップされている品物のうち、少し気になる品があって、入札を予定していました。ところが、たまたま野暮用が重なり、気がつけば、オークションは終了していました。それでも気になって、手持ちの図録や資料などを繰っているうちに、ある大型美術本に目がくぎづけになりました。何と、裏表紙のカラー写真、欠けなど疵の様子も含めて、オークションの品そのものではありませんか。奈良の緑釉の小壷!!!奈良の緑釉なんて、陶片を得ることさえ不可能です。

こういう時の気持ちを言葉で表すのは難しいですね(^^; 

これまで、数千点、オークションで品物を落札してきました。長年のオークション人生のうちで、一番、悔いが残る出来事でした。

以来、緑釉トラウマになってしまったのです(^^;

そして、入手したのが今回の品です。

ですから、素性が明らかでないうちが花。

掌の上で転がしながら、「ひょっとして、おまえは・・・・」などと、妄想を重ねている遅生でした(^.^)


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (cforever1)
2022-10-16 14:07:40
ぜったいhighdyさまの伝授技だと思いました❗効果バツグンですね✨✨✨✨さすがちせいさま✨メモしていらっしゃるだけありますね✌️✨✨✨
(20年前のネットオークションは、今よりずっと良いお品が出品されていたのではないでしょうか。夢がありますね🌈✨)クリンより🐻すみません二度も⤵️⤵️
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クリンちゃんへ (遅生)
2022-10-16 16:52:23
ネタバレしなければ、アイツできるな、となったところですね(^.^)

highdyさんのブログは、ちゃんとPDFに保存しているのですよ。莫大な量になっています。ところが、アニメーションの技は、メモしておくのを忘れていました。膨大な量のPDFをさがして、やっと見つけ出しました。やはり、メモは大切です(^^;

20年前は、まだルールがしっかり定まっていなかったです。トラブルも多かったですが、出品者とのやり取りが面白かったです(^.^)
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Unknown (tkgmzt2902)
2022-10-16 20:07:25
逃した魚は・・・どころではありませんね。聞くだけでも悔しい気持ちになりました。
しかし、しっかりした眼を持っていることが分かり、それはきっと自信に繋がったのですね。
手のひらサイズの器、釉薬の深さに素人でも惹かれるものがあります。
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遅生さんへ (Dr.K)
2022-10-16 21:17:43
20年ほど前、ある大型美術本の裏表紙のカラー写真に載っていた奈良緑釉の小壷を逃したことがあるのですか!
奈良緑釉は幻ですものね!
それ以来、緑釉には、強い思い入れがあるのですね!

これは、土の色、形、緑釉の所々に銀化が見られること等から、漢緑釉ではないでしょうか。
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tkgmzt2902さんへ (遅生)
2022-10-17 08:23:51
以前は、魚釣りに凝っていたので、逃がした魚は、常套句でした。その傾向は、ガラクタ集めに転じてからも変わらなかったのですね(^^;
けれで、こういう逸品を入手する機会は、一生に一度あるかないかですから、勝負のかけどころです。が、気がついてみたら終わってました。不戦敗。力が抜けました(^.^)
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遅生さんへ(その2) (Dr.K)
2022-10-17 09:17:19
最近、またもや、以前以上のドラマがあったのですか!
ますます、コレクションへの情熱が燃え盛っているようですね(^_^)
そのような情熱が、いずれ、重文や国宝級のものを引き寄せることになるのでしょう!
陰ながら、ご健闘とご武運を祈っております(^-^*)
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Dr.kさんへ (遅生)
2022-10-17 11:22:52
そうですね、漢の緑釉とするのが素直ですね。大物が多い漢の緑釉の中では、それなりに稀少かもしれません。

これはDrだけにお話しすることなのですが、実は、2カ月前、これよりもずっと大きな魚を逃がし、そのショックからまだ抜けきれていません(^^;
私の持っている江戸時代の墨絵と合わせると、非常に大きな資料的価値になるはずの物です。日本美術史の半ページ位は飾れたかも知れません。単独物ではダメなのです。
私が墨絵を入手した時から、そのような物がどこかにあるはずだと確信して、東博や国会図書館の資料をだいぶ渉猟しましたが、見つかりませんでした。ところが、ひょっこりネットオークションにそれが出品されたのです。万全の構えで入札に望みましたが、強豪相手がいました。一時間以上競りましたが、これまでにない価格となり敗れました。
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Dr.Kさんへ(弐) (遅生)
2022-10-17 14:58:57
いやいや、その逆で、生気が抜けたふにゃふにゃ状態です(^^;
このまま、スーっと消え入る可能性大です(^.^)
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