遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

豆土人形『高砂』『熊野』

2022年07月07日 | 能楽ー工芸品

ここしばらく、能の土人形を見てきました。

面と同じく、私の蒐集は、人形の場合も基本的には木彫品なのですが、こういう土物や金属製の人形も紛れ込んでいます。そこで、今回は在庫セール。うっかりすると見過ごしてしまいそうな豆土人形を探し出しました。

『高砂』

尉、高 4.4㎝、姥、高 4.1㎝。昭和。

尉は立ち、姥は座る。尉のみ箒持つ。

 

『高砂』

尉、高 3.6㎝、姥、高 2.5㎝。昭和。

立っている尉と姥の豆人形です。二人とも箒を持っています。

 

『熊野』(あるいは『船弁慶』)

高 4.0㎝。昭和。

 

『熊野』

高 3.6㎝。昭和。

右手に扇、左手に母からの手紙を持っています。 母の病気の知らせに、帰郷を平宗盛に願い出るも、聞き入れられない場面です。カンナクズで手紙を表すとは、芸が細かい(^^;

 

これらの豆人形の時代や産地はわかりません。お土産品の類でしょう。

掌にピッタリおさまるので、愛玩には最適です。

一緒にこんな物も出てきました。

高 1.8㎝。昭和。

中国の故事に関係した物?それとも、角兵衛獅子でしょうか。

 

同じ土人形でも、こんなにも違いがあるのですね。

 

博多人形が入れば、いっそう多彩(^.^)


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2 コメント

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遅生さんへ (Dr.K)
2022-07-07 21:25:17
随分と小さく、可愛らしいものまで登場してきましたね(^_^)
小さくとも、じっと見つめていますと心癒やされますね(^-^*)
本格的な大きなものと一緒になっても、存在価値を失うことなく、全体の一員としての存在価値を主張していますね(^-^*)
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Dr.Kさんへ (遅生)
2022-07-07 22:05:30
豆皿を一生懸命集めている人がいますが、そんな感覚でしょうか。
私の場合は、ただもうやみくもにゲットしているだけで、大も中も少も豆もゴッチャまぜ。
後から屁理屈を付けています(^^;

こうやって一同に会してみると、大きさの違いを超えた何かを感じます。
ま、これも屁理屈(^.^)
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