藍染作家、日下田博の藍染絵です。
日下田博『藍染絵 初秋』33.5㎝x35.7㎝、綿布。昭和。
藍を基調にして、秋の山野が表されています。
一般には、型絵染と言われている技法です。
型絵染は芹沢銈介が有名です。
二人の作風はよく似ていますが、それぞれの特徴は異なっています。
芹沢銈介の場合、沖縄の紅型から強い影響を受けて、デザイン性にすぐれた様々な作品を生み出しました。色使いは派手でにぎやかです。
一方、日下田博の場合は、日本的な情景を、主に藍色を駆使して表しています。
日下田博は、江戸時代から続く紺屋の家に生まれ、藍染で創作品の開発をめざして、益子の濱田庄司と交流し、民芸運動に参加しました。
芹沢銈介作品との共通点が多いのもうなづけますね。
今回の品のように、山川の風景デザインが得意なようです。
藍色に向いてますね。
険しい山ではないので、どことなく関東の山野を思わせます。
芹沢銈介よりも個性が弱いです。
その分、財布には優しいです(^.^)
どの様な人物なのか、ネットで調べてみましたら、なんと、私の住んでいる県のお隣の県の人だったのですね!ビックリでした。
益子には若い頃はよく行きましたが、「日下田博」のことは全く知りませんでした。
焼物には興味がありましたが、染色には興味を抱いていなかったからですね(~_~;)
今度、益子を訪れたときに、立寄ってみます。
感じが独特ですから、一見してそれとわかりますね。
芹沢銈介の紅型(極小品)は、トイレ美術館の1回目に紹介しました。
彼の作品は値が張るので、私としては今回の日下田博の品で十分です(^.^)
多少なりとも解説がないと格好がつかないので、急遽、調べもの。
おかげで、絵画の知識が増えました(^.^)
やつぱりその系なんですね。
とても紅型が好きなのです。
いいなあ~、やっぱり。
本当にいろんなものを収集なされているのですね。